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今週のテーマ
会議番号:2391
日本はもはや「経済一流ではない」と思いますか?
投票結果
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115票
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【開催期間】
2008年03月10日より
2008年03月14日まで
円卓会議とは
このテーマの議長
中嶋 愛 プレジデントロイター編集部 副編集長
さて、今回のサーベイも最終日。昨日は、私がいちばん聞きたかった問いへの答えをお寄せいただきました。「……
議長コメントを全文読む
4日目までに届いている投稿から...
日本人自らが「誇れる国」に (Perla・千葉・パートナー無・38歳)
例えば海外出張で、日本人の私はどこでもパスポート一つで入国できますが、中国人の上司は(特に欧米への)出張の度に面倒なビザ申請を強いられています。こういった面から、既に諸外国は日本に対しそれなりの信頼は置いているように感じます。しかし一方、肝心の日本人の言動の数々に「プライドの失墜」を感じるのは私だけでしょうか。政治であれ、経済であれ、一流と評されるには、信頼される国であり続けることが必須。そのために、まずは日本人自身が誇れる国への建て直しが先決と思います。
国際競争力 (morico)
パラダイス鎖国は大変危険だと考えます。日本はとっても豊かで、世界の他の国に比べると相当安全な国だと私は考えます。しかし、世界の国々と否が応にも付き合わなければなりませんので、世界の中での自分たちのポジションを保持し、いかに国際的競争力を強くするかは今後生き残っていく中で、重要だと考えます。
優れた社会保障制度だったのに (rio2・北海道・パートナー有・38歳)
先進国で最も低料金で、貧しい人も十分な医療が受けられる理想的な時代は終わり、「シッコ」という映画に象徴されるような高度医療を受けられるのは一部のお金持ちだけという時代に日本はなりつつあります。世界で最も優れていると言われてきた医療保険制度に気づいてこなかった日本人は鎖国状態だったと言ってよいのではないでしょうか?お金があってもいざというとき有効に使えなければ意味がありません。外資系の保険会社のCMが氾濫するのを見るにつけそう思います。
グローバル化の二面性 (キース・東京・パートナー無・22歳)
パラダイス鎖国・ガラパゴス化、どちらも日本経済が依然、内向きであることを的確に表す語だと思います。ただし、一方で経済的な国際競争力が弱いといわれる携帯電話産業等でも、高い技術を持っていると思います。経済一流とは、こうした技術力などの国内資源を有効に国際競争力に結びつけられることではないでしょうか。グローバル化によって、各国は可能性とリスクの両方を共有することになります。この両方をどうマネジメントしていくかが、これからの課題だと思います。
なんだか恥ずかしく (taasa)
一流とは、レベルが高いだけでなく、低いレベルの国や地域に力強いサポートが行えることではないでしょうか。経済的には豊かになったはずなのに、経済的に弱い立場の国に対して、本当にその国をためるためのサポートができていないこと、また話題性はあっても、国の活動として、経済の世界においても存在感がなさすぎるを思うと、とても一流とはいえないと思います。
かみ合ってない (coo717・三重・24歳)
輸出やグローバル化、分業が不可欠なことはよくわかるのですが、海外よりも日本の居心地が良いのは確実。だから失うのが怖くて悲観的になる、というのは言えると思います。経済一流というのは、経済だけでなく政治、会社がうまくかみ合ってこその一流だと思うので、財政赤字、不祥事、少子化高齢化など問題山積の今、経済一流とは言えないと思います。日本は経済が一流というよりは、企業や会社が一流というイメージです。
5日目の円卓会議の議論は...
「“なりたい日本”が見えてくる!」
さて、今回のサーベイも最終日。
昨日は、私がいちばん聞きたかった問いへの答えをお寄せいただきました。
「日本に、何の分野で一流(世界一)になってほしいですか」。
ひょっとしたら「映画」「スポーツ」「ファッション」「グルメ」といった
クールジャパン、サムライジャパン系の回答もあるかな、と予想していたのですが、
それよりはるかに奥行きのあるコメントをいただきました。
高い技術力をいかした国際競争力
(moricoさん、キースさん)
弱い立場の国をサポートする力
(taasaさん)
日本が世界において「自分の強みを知り、それを伸ばしつつ、
他者の置かれている状況に興味やシンパシーを持つ」存在であってほしい、
そんな思いが伝わってきます。「パラダイス鎖国」とは正反対の在りようですね。
Rio2さんは、日本には「世界で最も優れていると言われてきた医療保険制度」
があることをリマインドしてくださいましたが、こうした日本のよい部分について
私たち自身が無自覚であることも、景気が傾くとすぐに「没落論」が出てくる
背景にはあるのかもしれません。
それが昨日、「どんな指標で計測すれば、日本のいい面がもっと
評価されると思いますか?」という問いを投げかけた理由でもあります。
GDPではなく、GNH(Gross National Happiness=国民総幸福量)を
高めることを国の理念としているブータンの取り組みはよく知られていますが、
このほどフランス政府も、GDPに代わる「新しい指標」づくりに乗り出しました。
ノーベル経済学賞受賞者のジョセフ・スティグリッツや、アマルティア・センらが
中心となった委員会が、むこう1年半かけて取り組むということです。
スティグリッツは
「消費を伴わない生活の質の向上は、GDPに反映されない」
と
あるインタビューで語っています。
「経済が一流かどうかは、GDPだけで判断すべきでない」
とするならば、ほかにどんな指標を使ったらよいのでしょうか。
それが見つかったとき、「なりたい日本」の姿が見えてくるのだと思います。
一週間おつきあいくださいまして、どうもありがとうございました!
中嶋 愛
プレジデントロイター編集部 副編集長
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