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会議番号:2489

株や投資信託、ETFを持っていますか？

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【開催期間】
2008年07月07日より
2008年07月11日まで

円卓会議とは

このテーマの議長

田嶋智太郎　経済アナリスト

去る6月、国会において改正金融商品取引法が成立しました。その内容の中で、私たちの保有資産や家計に最も�……

議長コメントを全文読む

2日目までに届いている投稿から...

下げ場でも儲けられるもの (きのこのこ・神奈川・パートナー無・37歳)

「攻撃は最高の防御」ということと、値動きするものが嫌いじゃないことから、株や債券、外貨、商品に手を出してきました。今となっては商品市場は過熱気味、株価もぱっとしないし、利上げになるなら債券も見送り、不動産投資をするほどには手持ち資金がない……　といった状況で、現在は細々と外貨（FX）に投資しています。最初は勝手がわからず、資産を1/3にまで減らしましたが、これも勉強とめげずに続けてたら、ぼちぼち利益も出てきました。油断せず運用していきたいと思います。

しりごみする理由 (武士道・愛知・パートナー有・33歳)

経済素人の私と、実際の投資までにはまだ大きな距離があります。元本割れ以外のリスクだと、管理費用や手数料がかさみそうで不安です。一度購入すると、勧誘が激しくなりそうなのも恐怖のひとつです。新聞の一頁をさいて掲載される投資の広告には決まって大自然やタンカーの大きな写真があり、雄大なイメージがかえって「予見不可能な不可抗力が発生しそう」と警戒心が働きます。

「固定観念からの脱却」が課題 (Perla・千葉・パートナー無・38歳)

「うまい話に落とし穴あり」を信条とする家庭で育ってきたためか（当然私の両親は一切の投資・運用商品の類に手を出したことがありません）、高利回りをウリとする商品に対し、未だ胡散臭いという印象が先行してしまいます。その一方で「金融商品と上手に付き合えることも知性のうち」という認識もあり、憧れに近い感覚も持っていることもまた事実。私の場合、長年蓄積されてきた「固定観念」からの脱却が課題ですが、そのために金融商品への知識を増やすことも必要だと思っています。

	リスクが大きいものは敬遠 (dokinchn・東京・パートナー無・43歳)
株はリスクが大きいのでやりません。投資信託は昔やっていましたが、だいぶんマイナスになってしまったので今はしていません。日々日用品の物価高で余剰投資にまわすお金さえ今はありません。今の私にとっては以下の支出を減らすかが問題です。

	痛い目にあったので (Aska)
株も投信信託、ETFもすべて持っていません。以前元本は大丈夫という手堅いものであったにもかかわらず、痛い思いをしたことがあるので手が出せません。とはいえ、利子、利息だけでは実質的には目減り。困ったものです。

今は (くにっちゃん・京都・パートナー無・34歳)

積立貯金をしてまとまったお金を作るべく頑張っています。以前は投資信託をもっていましたが、長期運用を前提としてもっていないと利益があがらないことを身にしみて体験しました。また、まとまったお金ができたら株を持ちたいと考えています。やはり、自分でしっかり運用していくことがお金を増やす財産を守ることにつながると思うからです。

3日目の円卓会議の議論は...

「やはり……『固定観念からの脱却』が必要？」

去る6月、国会において改正金融商品取引法が成立しました。
その内容の中で、私たちの保有資産や家計に最も深く関わっているのは、より多様な上場投資信託（ＥＴＦ）の国内上場を可能にしたことです。既に、海外株価指数などに連動する新しいタイプのＥＴＦが徐々に上場し始めており、年内には商品先物に直接投資するＥＴＦなども上場する運びとなっています。

改正法を成立させた最大の目的は、東京市場の国際競争力強化を目指すことですが、いま一つには「昨今の時代背景」というものも多分にあるのだろうと思います。
例えば、足元の原油価格高騰は確かに「投機」によるところが少なくありません。しかし、「投機」だけが原因であれば、いずれ熱も冷めて売りに回ることもあるわけで、それほど心配はありません。むしろ、問題なのは年金基金など“基本的に売るつもりのない”資金が大量に買い続けていることなのです。

結果、多少のブレはあっても原油価格は中長期的に右肩上がりを続けるでしょう。そして、その事実が他の国際商品価格や私たちの身の回り品（食料を含む）の価格を押し上げ続けます。
ほんの数年前まで“死に絶えた恐竜のようなもの”と考えられていた世界の資源会社が、いまでは最先端を行く電機メーカーや自動車メーカーを事実上の支配化に置くようになっています。
つまり、一口に言えば「私たちが過去に経験しえなかったパラダイムシフト」が起きているわけです。

これだけ大きな変化が起きている以上、私たちの資産管理の方法だって少しは見直さないと……。
そうです。「Ｐｅｒｌａ」さんがおっしゃるとおり「長年蓄積されてきた固定観念からの脱却」が、どうしても必要になってしまっているのです。

支出削減の努力も非常に大事です。でも、それだけではいずれ追いつかなくなる……。
日々の家計を預かる私たちは、ある意味で「その道のプロ」なのであって、決して「経済素人」ではありません。それなりに「時代に適合する」工夫や努力も必要でしょう。
その方法の一つがＥＴＦや投信の活用なのだとすれば、やはり真剣に検討しなければならないのでしょう。
残念なことに、目の前に立ちはだかる「現実」から逃げることはできません。

今回は、いつも以上に貴重な皆さんの本音、忌憚のない意見をいただいています。
法改正のお陰もあり、少しずつ私たちの選択肢も拡がりつつあります。
いまは、まだ具体的に動いていないけれど……私だったら「いずれはこうする」といった目標や計画がありましたら、是非ともお知らせください。

田嶋智太郎
経済アナリスト


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