今回は、“顔のバランスの崩れ”に関して、皆さんと意見交換していきます。年齢が高くなれば、あれこれ衰えてくるのは仕方がありませんが、若いからといって自分には関係ないとは思わないでください。お肌の曲がり角は25歳くらいと言いますが、筋肉はさらに早く、20歳くらいから衰えが始まると考えられています。投稿をいただいた方の年齢を見ても20代から50代と幅広く、各年代の中でも個人差もありますが、衰えや崩れは自分で気がつく前から始まっているのです。
顔の中で崩れの目立つ部分は、頬やフェイスラインです。今日のコメントにも、この部分に関するものが多く、30代後半からその衰えが気になるという投稿が増えています。
投稿に書かれている顔に関する説明がいい感じですね。顔の雰囲気が良くわかります。「頬のプックリがノッペリに変わり全体的にダラ〜ッとした印象に。口角が下がって卵型だった顔もベース顔に、しかもブルドックのようなたるみが……」piccoさんは何とかしたいと切実な思いで気になることでしょうが、的確に鋭い観察です。典型的な衰えによる顔の崩れの例です。
他にも、顔が大きくなったように見える、頬が伸びて長くなったという指摘がありますが、頬やフェイスラインは、筋肉が衰えて上にある脂肪を支えきれなくなったり、重力に負けて顔全体が下がるなど、衰えが表れやすいところです。筋肉自体もハリや弾力がなくなり、ゆるんでたるみを引き起こします。
他のパーツでバランスが崩れ易いのは、口元や目の周辺です。目の周辺は皮膚が非常に薄く顔の印象も左右しますので、衰えも目立ちます。日によって顔の雰囲気が変わるというコメントもありますが、緊張や疲労によって筋肉の動きが少なくなり、表情が乏しくなります。血行やリンパ液の流れが悪くなることによって、老廃物がスムーズに送り出せなくなり、むくみが起こることも考えられます。目の周辺は疲れが出やすいので、ボンヤリ見えたりシワもできやすく、年齢を感じさせる部分です。
フェイスニングでは、上記のようなケースで顔の筋肉を動かすことによって改善できること、運動することによって顔の筋肉そのものを衰えさせないようにすることには、効果がありますが、骨格のトラブル、ゆがみ、歯並びや噛み合わせの不具合、虫歯など体の土台となる部分は、医師や専門の医療機関の診察、治療が先です。土台が整っていないと筋肉の動きもスムーズにいきません。身体の土台を整えた後の、コンディショニングとして運動が大切になります。
まずは自分の顔をチェックし、バランスの崩れのサインを見逃さないようにしてください。今日は、顔の変化に気が付いたきっかけ、時期、生活スタイル、緊張度など変化の背景についても投稿をお願いいたします。Noの方は、崩れないように心がけていることがあれば教えてください。
菅家ゆかり フリーアナウンサー、表情アドバイザー |
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