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今週のテーマ会議番号:2701
犬や猫の存在は、あなたに必要ですか?
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4日目/5日間
働く人の円卓会議
5位
【開催期間】
2009年04月13日より
2009年04月17日まで
円卓会議とは

柴内晶子
プロフィール
講演依頼
このテーマの議長
柴内晶子 獣医師 赤坂動物病院副院長
円卓会議議長一覧
円卓会議も中盤を終え、さらに多彩なご意見を頂き重ねて御礼申し上げます。 クロ豆さんいつも投稿ありが……
議長コメントを全文読む
3日目までに届いている投稿から...
月曜:1日目(テーマの背景) 火曜:2日目 水曜:3日目 木曜:4日目 金曜:5日目(リポート完成)
yes コミュニケーションのきっかけ (クロ豆・東京都・パートナー有・38歳)
毎朝、ご夫婦でウォーキングをしている人に会います。普段なら、毎日同じ時間帯に会うだけの人で、すんでしまいます。しかし、犬がいることで挨拶するようになりました。すれ違う時に、犬が夫婦に顔を向けて尻尾を振るのです。その姿を見てご夫婦は必ず犬に向かって「おはよう」と声をかけてくれるようになりました。そんな風に動物は、全然知らないもの同士をつなげる架け橋になってくれるんではないでしょうか。

yes 傍にいるだけで癒されます (まさか・香川県・パートナー有・31歳)
幼少の頃から動物が大好きで常に犬や猫が側にいました。結婚して嫁ぎ先の家では皆、嫌いではないものの死ぬと可愛そうとかまだ子ども達が小さいから動物は二の次になってしまうからという理由で反対されています。確かにやはり寿命は人間よりも短いので最後を見届けるというのはとても辛いものがありますが、子ども達には自分以外の生き物をお世話する・大切にする・死という最後と向き合うという事を経験するのはとても貴重なものだと思っています。

yes 同じ動物として (るなれい・新潟県・パートナー有・37歳)
今、私は猫とウサギと生きています。同じ生きるモノとして、見習うべき一生懸命に「生きる」姿を毎日観る事で、人間としての質も向上するかと思っています。もちろん、いなくなること、死という悲しい思いも直面しますが、それも大変貴重な学びだと思っています。なので、私にとってはとてもかけがえのない動物達との生活は必須です。

yes 代役不能で特別な存在 (エルザ・福岡県・パートナー無・66歳)
子どもの頃からイヌ、猫ほか様々な生きものと一緒にいた。今、何度も心の中でビデオ再生する想い出がいっぱい! アルバムも何冊も! 23歳迄生きた日本猫とか13歳迄生きたチワワ (ELSA)母娘は今も子どものように代役不能の存在です。ペットはかなりのエネルギーを必要とする。今はイヌや猫に割くには、残念ながら自分の「持ち時間」が許さない。

no 子どもたちへの効果 (しまうまぴょん・京都府・パートナー有・41歳)
小中学校に動物を入れることで、いじめや不登校に効果が期待できるのではないか?と思いました。異質なものへの攻撃がいじめですけど、動物はもっと異質な存在ですからね。教師をしている親戚が、少子化のせいか最近の子は本当に自分本位で困ると嘆いていました。子ども達が異質で自分の思惑通りにならない動物たちに、“振り回される”ことは、すごく貴重な経験になるのではないでしょうか。

no ペット連れに優しい環境整備が要 (しぶ・東京都・パートナー無・37歳)
私自身は犬や猫が自分に必要だとは今のところありません。理由は、世話をする時間的な余裕がないこと及びペット連れで、出かけられる場所がほとんど無いことが理由です。ペット連れOKのレストラン、本屋等がふえてくれば、将来ペットを飼うことも含めて考えてみたいです。狭い籠に入れて連れ歩くのも家に一匹で野放しにしておくのも難しいと思いますので。

no 道具としての命 (奥沢すずめ・東京都パートナー無・)
我が家にもウサギがいます。なので、その大切さも理解できますが、ペットという命を人間が「癒される」「愛情の対象」とするために作っているという事には疑問を感じずにはいられません。珍しい血統、人間が飼い易いように交配された種、どんな出自の動物でも個性があってつき合っていけばかわいいでしょう。でも、人が購買することによって、どんどん歪められた子たちが生まれさせられていきます。なぜ、人はそんな事までして、“癒され”なければならないのでしょう。

no 価値観の多様性の認識 (ごまちゃん・神奈川県・パートナー有・45歳)
私自身はアレルギー体質のため、犬猫だけでなく毛の生えた動物と生活することはできません。動物と共に暮らすことの社会的意義としては、価値観の多様性を認めたり、公共マナーの見直しのきっかけになればと思います。生きていくために必要不可欠な存在である盲導犬などへの配慮と同時に、犬猫が苦手な人への配慮も必要でしょう。以前、犬が苦手と言っているお婆さんに「おとなしい犬だから」と大型犬を近づけたために、転んで骨折させてしまった飼い主がいましたので……。
4日目の円卓会議の議論は...
月曜:1日目(テーマの背景) 火曜:2日目 水曜:3日目 木曜:4日目 金曜:5日目(リポート完成)
着実に拡大している「社会における」動物たちの存在と貢献
円卓会議も中盤を終え、さらに多彩なご意見を頂き重ねて御礼申し上げます。

クロ豆さんいつも投稿ありがとうございます。挙げていただいた例はまさに犬を介しての人間同士のかかわりの拡がりですね。双方が犬と一緒にいないときでも、ふとしたきっかけで友人ができたり、当たり前のことのようでもできなかった挨拶ができるようになったり……このワンちゃんのボディーランゲージが2組の家族のボンド(絆)になったのですね。

まさかさん、素晴らしいですね。おっしゃる通りで、私もまさにご意見のように思います。クライアントからよく相談を受けます。老齢の犬や猫の場合はいつお別れがきても、それは自然なことと思う反面、長い年月の絆が深いほど、なくしたときの悲しみが深いだろう、と怖くなってしまう……と。その通りで、わたしも経験者なので、亡くした時の悲しみの大きさも体験しているだけに、おいそれと「大丈夫ですよ」とはいえません。ですが、そんなときに「では、この子と会っていなかったらどうなのだろう? 会っていなかったら、なくすこともないかわりに、共に過ごした本当にかけがえのない時間もなかった。そう思うと、たとえお別れがきてもその前に過ごした時間の価値の方が大きい」とお話をよくいたします。

それがお子さんの体験だとしたら、人生において体感する初めての生と死、ということになるかもしれません、そして子ども達は多分心から素直に伴侶動物を愛するでしょうから、初めて目覚める他者への愛情(血族以外の)も体験することになると思うのです。それは本当に貴重な体験です。場合によっては生涯に影響を与えるくらいに……いつか一緒に暮らしていただける と良いですね。

るなれいさんも、そうした体験を受け止めておられる方なのかもしれません。その中で懸命に前だけを見つめて生きる姿は人間達が見習うべき部分も多くあるように思いませんか?

エルザさんは伴侶動物のご家族としてたいへんなベテランでいらっしゃるのですね。とても長寿な動物たちと暮らされたと言うことは良質のヒューマン・アニマル・ボンド(人と動物も絆)がその関係性に存在し、さらに、予防医学に基づくウェルネスが存在していたのでしょう。よくケアされれば動物たちは身をもって応えてくれますね。

しまうまぴょんさん、貴重なご意見をありがとうございます。まさに、おっしゃるようなカリキュラムは今既に一部の学校などで取り入れ始めています。そのあり方は色々ですが、私たちが関わっている(社)日本動物病院福祉協会のプログラムでは、適性のある伴侶動物を伴って獣医師やボランティアの皆さんが学校などを訪問し、子どもたちは犬と正しく挨拶する方法を学んだり、犬の心臓の音と人間の心臓の音などを直接聞き比べたり、触れ合ったりしています。こうしたアクティビティーの効果は徐々に評価されています。いわゆる「アニマルセラピー」という大きくとらえたいい方で世間では聞き慣れておられるでしょう。実際にはアニマ ル・アシステッド・エデュケーションといいます、(動物介在教育という意味です)

また、かなり昔から学校で維持される動物たちはいますね。このあり方が重要で、慎重にすすめなくてはならない事だと思います。学校で動物を導入して維持するのであれば、常にその動物はケアを繰り返され、ふわふわで暖かく、健康である事が非常に重要だと思います。学校で維持することで健康を損ねていたり、それが放置されたりしては絶対にいけないのです。

先日イー・ウーマンの佐々木かをり代表と防災ジャーナリストの渡辺実氏の対談の中でも、被災地のセンターに動物たちがいて、好きな方はその動物に触って安堵感を得たり、精神を落ち着かせることができる、それがコーナーとして活用されているという欧米の事例が挙げられていましたね。そのように人間は自分より少し体温の高い、大昔からの友人である動物たちに触れることで、良い効果を得ることがあるのです。

しぶさん、最近では信じられないくらいに犬と同伴OKのカフェなどが増えてきました。もちろん地域差はあると思いますが。ご家族の意識変革はかなり目覚しく、もちろんまだまだ底上げが必要な事はたくさんありますが、多くの方がしつけ教室を求め、通われるようになりました。20年前は考えられなかった事象です。動物と暮らしてくださる日も意外にお近いと良いと思います。

奥沢すずめさんがおっしゃるように、動物が人の癒しの「道具」的に扱われてはいけないですね。ですから、例えば、社会の中で人のために、そして社会のために働いてくれる動物たちは、今は大切にされています。確かに人と暮らす上でさまざまなその目的に応じて盛んに品種を作り出されていたこともありましたが、最近ではその犬種の健康に影響するような改良方向は禁止される傾向にあります。(それでもまだ、極端に小さな個体などを作り出してしまう状況もあります。これは今後なくしてく努力がさらに必要ですね) 

また、実際の社会活動現場などにおもむく動物たちは、必ず適性があるかどうかを見極めた上で(つまり、社会活動を行ったり。仕事をすることが苦痛でなく、むしろその性格から人と共に行動することが好きな個体を選んで)行われているのです。ですから、当然人間だけが一方的に癒されてばかりいるのではなく、 社会の一員として適性をもった個体が人と共に暮らし、社会に貢献してくれているのです。私たちが仕事をしたり、自らのミッションを感じ、果たすために行動するようにです。そしてそのことで伴侶動物も人と共に幸せになることが人と動物の絆なのです。

ごまさんの投稿にあるような例は本当に悲劇ですね。そうした公共マナーの第一歩になるようなことも、動物と暮らす以上は必ず身につけて行かなくてはいけないことです。私たちは小学校で犬との正しい挨拶の仕方、良い出会いの仕方をお伝えしますが、これは犬を悪者にしないための重要なキーポイントで、会う側の人も守り、犬も尊重するための努力ですが、ご紹介いただいた例のようなことが二度とないためにも、伴侶動物と暮らす人々がきちんと指導されていける環境作りが常に必要ですね。

そして補助犬たちのようなまさにその方の手足の代わりをしたり、目のかわり、耳のかわりをしてくれるような社会で働く犬たちへの受け入れもきわめて重要な視点だと思います。より多くの方々が理解していくことを願ってやみません。

皆様の多様な視点と素晴らしく手応えのあるご意見には、感動すら覚えます。ありがとうございます。今日は最後の質問になりますが、今までの会議をご一緒して下さった結果として、「社会にとって」動物達は必要な存在だと思われるかどうか、あなたのお考えを聞かせていただきたく存じます。
宜しくお願い致します。

柴内晶子
獣医師 赤坂動物病院副院長
柴内晶子


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■ 「アニマルアシステッドセラピーを知っていますか?」
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