イー・ウーマン田嶋智太郎積み立て投資、始めていますか?

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会議番号:2748

積み立て投資、始めていますか?

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【開催期間】
2009年06月15日より
2009年06月19日まで

円卓会議とは

このテーマの議長

田嶋智太郎　経済アナリスト

連日で投稿をくださった「tulip」さんのご指摘に含まれているように、この数か月、世界の市場は「仮初めの�……

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4日目までに届いている投稿から...

もういちどショックが来ると予想 (モリッシー・茨城県・パートナー無・35歳)

積み立て投資、大いに興味があります。ただ、素人の目には、どうも世界中で金融危機の処理がもう済んだ……とは思えず、またこの秋か年内に大きなショック（米国または欧州発）があると思われ、始めるのはそれを過ぎてから、と思っています。嫌な話ですが、たとえば北朝鮮が日本と戦争を始めたりしたら、米国はじめ世界経済は上向くでしょうね。ということで1～2年後に向けては希望は持ちつつ、状況を油断せず厳しく見守っている状態です。ただし私の経済予測は過去当たったことがないです！

「いつわりの夜明け」？ (tulip・福岡県・パートナー有・37歳)

昨日の質問にご丁寧にお答え頂き有り難うございます。とても勉強になりました。さて、今日のトピックですが、私は、日銀の白川総裁の「いつわりの夜明け」NY演説が的をついていると思います。株価の底はまだ遠いと思います。海外のニュースは恐慌の話でもちきりです。FRB議長も恐慌を臭わせる発言をしていますし、米国では地方銀行が次々に倒産しています。ドルからユーロへの決済通貨移行、米国の対外債務帳消しの必要性など、不安定な要素だらけです。呑気なのは日本だけのような感じです。

回復傾向に (真打ち・栃木県・パートナー無・39歳)

明確な根拠もなく申し訳ないが、全体的に慎重になっている雰囲気を感じる事から、回復傾向にあると思う。大事件は、気を抜いた時に起こりがちだ。また、現在の自分が貧困層に位置するように感じるのは、年齢にしては裕福な時期を過ごした経験がある為だろう。最も裕福だった時期を基準にしてしまう癖があるようだ。自分にだって平均値は存在するのに……。

複雑な世の中 (ポーチュラカ・福島県・パートナー無・41歳)

ハイブリッド車が売れ出しているといいます。また、エコロジーな家電も好調とか。景気が底をうったという声もきこえて来ていますが、経済が複雑化しているだけに、簡単に回復すると判断は出来ないと思っています。ヒット商品はでるでしょうが、景気が良くなる材料にはならないと私は見ています。

5日目の円卓会議の議論は...

悲観・慎重・前向き・楽観

連日で投稿をくださった「tulip」さんのご指摘に含まれているように、この数か月、世界の市場は「仮初めの景気回復（期待）」に「ぬかよろこび」していたようなところがあるのは事実だと思います。
その実、正味なところ「悪化の鈍化」が見られているのは事実ながら、残念なことに「改善の兆し」が見えてきたとは言い難い状況にあることも否定し得ないところです。

ただ、現実に日米の株価や新興国の株価、それに原油や金、銅や穀物などの価格が上昇したことも事実であり、そうしたことが見逃せない「資産効果」（すでに持っている資産の価格が上昇することで、消費や投資が増える心理的な効果）をもたらすであろうことを忘れてはなりません。景気の「気」はまさに人々の「気持ち」であり、その「気」が盛り上がれば、いずれ景気も盛り上がってくるものです。

もちろん、議論百出は歓迎すべきことです。「ポーチュラカ」さんがおっしゃるとおり「経済が複雑化しているだけに、簡単に回復すると判断は出来ない」というご意見も非常に貴重なものだと思います。その一方で、100年に一度の「危機」は100年に一度の「機会」とおっしゃる方もいます。
言うなれば、悲観・慎重・前向き・楽観がそれぞれ同じぐらいずつあるということでしょう。

私は、議長の立場として、多少なりとも悲観論の方に傾いたモノ言いは厳に慎まなければならないと思っています。いつも指摘しているように、イー・ウーマンのサイトも立派なマスメディアであり、この円卓会議で戦わされた議論も、多くの人々の「気」を左右する重要な材料の一つと考えるからです。

その意味で、世のマスメディアにかかわるすべての人々には、きちんとしたバランス感覚を持って欲しいものだと思います。過度に悲観論に偏ったメディア情報は、それ自体が「気」を冷やし、実体経済を悪化の方向に導きます。その意味では、日銀総裁を含む政府・当局の関係者にも、ひとつ一つの発言にはもっともっと慎重であって欲しいと思います。

今回は「積立投資」がテーマでしたが、とどのつまり、相場の右肩上がりが前提でなければ前向きには捉えにくいというのが結論だったように思います。ただ、相場の右肩上がりが確実視されるような状況になった時には、すでに投資のタイミングは過ぎているということも否定できない事実であろうと思います。

今週もたくさんの投票・投稿をいただきまして、誠にありがとうございました。

田嶋智太郎
経済アナリスト


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