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今週のテーマ会議番号:2769
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4日目/5日間
働く人の円卓会議
3位
【開催期間】
2009年07月13日より
2009年07月17日まで
円卓会議とは

中嶋 愛
プロフィール
このテーマの議長
中嶋 愛 プレジデントロイター編集部 副編集長
円卓会議議長一覧
麻生首相の問責決議可決で国会は事実上閉幕。持ち越しになっていた派遣法改正案は廃案になります。派遣労働……
議長コメントを全文読む
3日目までに届いている投稿から...
月曜:1日目(テーマの背景) 火曜:2日目 水曜:3日目 木曜:4日目 金曜:5日目(リポート完成)
yes インターン制度かな (なんなんなん・神奈川県・パートナー有・44歳)
うちも姉の旦那が失業しました。子なし共働きでしたので今は姉が大黒柱でどうにかしのいでいます。新しい仕事を始めるにしても、ある程度の収入が見込めないとやはりすぐに戦力になれ、収入が見込める今までやってきた仕事に固執することになると思います。訓練半分、実地半分のインターン制度で最低賃金は保証されないと厳しいかなと。ただ、やはり私は再訓練、再教育よりも労働条件の方が問題だと思います。

yes モチベーションと安心感 (コギ・リン・大分県・パートナー有・31歳)
もし、自分がやっている仕事とかなり異なる仕事をするとしたら、スキルを身につけるためのモチベーションの向上と、新しい仕事への不安感を和らげることが、必要かと思いました。モチベーション向上のためには、シュミレーションや実習を多く取り入れて学べること(即戦力養成にも良いと思います)、不安感を和らげるためには、学んでいる間の生活の安定、就職までの見通しが立てられるサポート、就職後の細々とした悩みに答えてくれる人やシステムが、あれば良いなと、感じました。

yes 転職は簡単ではない (ポーチュラカ・福島県・パートナー無・41歳)
私の母親はこのところ体の自由度が加速度的に悪化して来たので、地域包括センターに介護を相談してきました。ワーカーさんは、医療の知識もあり、仕事が速いという印象でした。福祉分野の人材を育てるのも簡単ではなさそうに思いました。

yes 賃金はしばらく上がらない (はとねこ・千葉県・パートナー有・39歳)
私は、国内市場のパイが少なくなっている現在、今後2年くらいは、賃金上昇は期待できないと思っています。企業は、人件費を減らすべく、いろんな手法を使っています。残業代依存の業界も多く、今まで見えなかった労働環境が浮かび上がっています。若い人ほど労働移動が頻繁に起こると思います。
4日目の円卓会議の議論は...
月曜:1日目(テーマの背景) 火曜:2日目 水曜:3日目 木曜:4日目 金曜:5日目(リポート完成)
スキル教育で雇用のミスマッチは解消されない
麻生首相の問責決議可決で国会は事実上閉幕。持ち越しになっていた派遣法改正案は廃案になります。派遣労働者問題だけでなく、人口減、低成長を前提に、雇用のあり方全般を見直すことは国として急務ですが、選挙が終わるまで、実質的な議論はなされないでしょう。私たちにできるのはマニフェストを読んで選挙にいくことくらいです。

昨日、「どんな再訓練、再教育のプログラムであれば効果が高いか」という問いを投げかけました。なんなんなんさんからは、「訓練半分、実地半分のインターン制度で最低賃金は保証されないと厳しい」というコメントをいただきました。そのとおりだと思います。最近、『雇用の常識「本当に見えるウソ」』という本をプレジデント社から出版したのですが、その中で、著者の海老原嗣生さんはこう述べています。

“仕事と人材は、職務能力により「採用・不採用」が決まる。「職務能力」というとすぐに「スキル」を思い浮かべる人が多いだろう。しかし、スキルと職務能力はまったく別物である。職務能力があるかないかは経験により判断するほうが正しい。スキルだけでは「採用」は勝ち取れないのだ。”

つまりは「スキル教育」では雇用のミスマッチが解消されない、ということです。この状況はどうすれば解決できるのか。そのヒントが2日前の真打さんのコメントにあると思います。真打さんのご家族が経営する会社では、内定取り消しにあった学生を採用しました。希望していた仕事ではないかもしれませんが、働く場を得ることによって、安定した収入を得ながら、本当の職務能力をつけることができます。それによって、将来を設計することができるようになるのです。

みなさんは、自分のいちばんの「強み」になっている職務能力は何だと思いますか? それはほかの会社、職種、業種でも通用するものですか? あるいは、いま、無料でどんな教育・訓練でも受けられるのだとすれば、何を身につけたいですか?

中嶋 愛
プレジデントロイター編集部 副編集長
中嶋 愛


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