イー・ウーマン白河桃子シングルでも、まずは子どもが欲しい?

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会議番号:2859

シングルでも、まずは子どもが欲しい?

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【開催期間】
2009年11月30日より
2009年12月04日まで

円卓会議とは

このテーマの議長

白河桃子　ジャーナリスト＆ライター

本日もたくさんの投稿、ありがとうございました。ここ2日分の投稿で、未婚シングルでも子どもを生み育て�……

議長コメントを全文読む

2日目までに届いている投稿から...

シングルでただいま妊娠中です (doramiku・パートナー無・38歳)

パートナーはいますが、結婚はしていません。ただいま妊娠中です。いままで「妊娠」「子育て」で情報収集したことがなかったので、わからないことだらけ。でもシングルでもそうでなくても、周りに聞けば持ってる心配はあまり変わらない気もします（保育所に預けられない共働きのご夫婦のお悩みなど）。結婚制度の条件面よりも、むしろ、保育所のことのほうが今から心配が大きいです。

	ようやく (昇龍・沖縄県・パートナー無・42歳)
本当に最近、ようやく「子どもが欲しい」と思うようになりました。現在は未婚です。伝え聞くフランスのように、シングルマザーがなんら特別でなく、結婚自体も固い発想でなく、地域や社会のバックアップがあるのでしたら、私はすぐにでも出産したいです。

賛成です。 (まっこうくじら・東京都・パートナー無・34歳)

私は、結婚はしなくても、可能であるならば、子どもは産みたいと思っています。但し、この考えは女性には理解されても、男性には理解されることが少ないように思います。これは、より男性の方が世間体を気にするからなのでしょうか？（大体、こんなことを考えている自体、怖いと思われますし）　どんな制度があればよいのかは分かりませんが、これだけ少子化なら、女性が産みたいときに産める世の中になっていけばよいと思うのですが。

都心なら問題ないのでは？ (あきんぼ・東京都・42歳)

子どもが生まれたときは結婚していましたが、就学前に離婚したシングルマザーです。その後、2人目はシングルで産んでもいいと思ったこともありますが、自分の親の反対がうるさくあきらめました。自分の年齢(体力)を考えて、今から2人目を産む気はありませんが、安定した仕事と一定の収入があれば、お金で解決できることも多いので、シングルマザーも無茶ではないと思います。

	欲しいけど難しい (パフィンドーナッツ・埼玉県・パートナー有・40歳)
自分の収入の問題や仕事の事を考えると難しいと思います。それらの問題をクリアできている状況ならば、「シングルで子どもを持つ」という選択はありだと思いますし、自分もそうしていたと思います。これからの、取り組みが楽しみです。

さまざまな人々の支えが必要 (tarbagan・東京都・パートナー有・35歳)

社会的にこれがあれば、と割り切って考えると、保育所は必ず待機なしで入れることや現在の産休・育休制度以外に、妊娠中のつわりで仕事できない場合と生まれた子どもの病気などの際の所得保障がないとだめだと思います。自分が子どもを産んでみて、妊娠・出産・子どもの生活については、ビジネス社会で当たり前な「スケジュール通りで動く」というのがまったく通用しないと実感したからです。あとは子どもが安心してすごせる環境（見守ってくれる・相手してくれる人々）も不可欠だと思います。

生命とは？ (しなもん８・北海道・パートナー有・42歳)

人間だけが、種の保存を操作してしまった生物です。それが、自然界という視点から見たときに、エゴではないかと思います。子どもがいなければ肩身が狭い、子どもはまだ？という周囲からの無神経な古葉に心を揺らされることから、「子どもがいなくてもOK」という社会こそが働く女性にとって必要ではないかと私は考えます。子どもは母親の幸せ、満足、支え……のためにうむものではないと思います。さらに、子どもの健やかな成長を考えたとき、遺伝はもちろん、環境もとても大切だと、今子育てをして感じています。

シングルだと難しい気がする (RAY・埼玉県・パートナー有・35歳)

パートナーも子どももいるので、もし今もシングルだったらという仮定での投稿です。子どもが「保育園に必ず入園できて、教育が大学まで無償なら」経済的には助かりますが、果たして精神的にやっていけるかというと疑問です。生活していくには経済・精神双方のサポートが欠かせないと思いますが、子どもにとっても、自分にとっても、父・母・子あるいはそれ以上の役割が家庭内にあってこそ、の家族かなぁと想像します。

制度だけではないと思う (ハイジュ・山形県・パートナー無・44歳)

正解が無いだけに難しい問いです。私は既婚で子どもが一人だし、結婚して不妊を経て妊娠したので、シングルで子どもが欲しいかどうか、よくわからないのですが、「女性の敵は女性」と漠然と思うので、制度整備も必要でしょうが、女性全般が、未婚で子どもをもつことを柔軟に受け入れるようになれば、子育てしやすくなるかなあ？と、思います。

保守的かもしれないが…… (Miecat・パートナー無・37歳)

以前『パリの女は産んでいる』という本を読んだことがある。日本と違いパリでは独身で子どもを産み育てる人が多い、という内容だったと記憶している。でも私は自分だけの都合で出産だけしたいなんて、子どもにしてみれば勝手な親と思うし、そんな一人よがりなことをして両者幸せになれるのか疑問だ。家庭を築く過程で出産もするだろうが、産活とは子どもをもつことが目的みたいに聞こえる。私も独身で出産年齢ぎりぎりだが、制度や環境が整っても最初から一人で産もうとは絶対に思わない。

3日目の円卓会議の議論は...

母親の子育てプレッシャーが軽くなるには、何が必要なのでしょう？

本日もたくさんの投稿、ありがとうございました。
ここ2日分の投稿で、未婚シングルでも子どもを生み育てられるために必要、としてあげられた「制度」について、列挙してみました。

「育児と介護と仕事を両立できるか社会的な支援」「戸籍制度による非嫡出子への不利益の撤廃」「産褥期の助産師・ヘルパー等による訪問ケア、病児保育を含む完全な保育園の確保、大学までの教育の完全無償化、そして障害児ケアの充実」「育児でもショートステイのようなサービス」「フリーランスなど雇用制度外の人への産休支援」「教育機関にも保育所」「妊娠中のつわりで仕事できない場合と生まれた子どもの病気などの際の所得保障」などでした。

制度が整っていなくても「安定した仕事と一定の収入があれば、お金で解決できることも多いので、シングルマザーも無茶ではないと思います」という意見もありました。

ちなみにフランスで出生率が回復した契機となった制度は、85年にできた「育児休業手当て」ということです。産休明けから子どもが三歳になるまで、仕事を離れて子育てに専念するか、パートで働くかを選択できる制度で、会社からではなく社会保障から手当てがでますが月に350ユーロから500ユーロが出るそうです。ほかにもフランスは「家族政策の見本市」と呼ばれるほどさまざまな政策があり、8種類の家族支援手当てがあり、日本がそのフランス並みの政策を実施した場合、3倍の予算が必要ということでした（2007年時点の比較）。

フランスの場合財源は税金だけでなく、企業の負担が財源の過半を占めています。ここが日本との大きな差でしょう。企業の拠出金は政府により再分配され、大企業に勤めていなくても、平等で安定した家族支援があるのです（「フランスの子育てが日本より10倍楽な理由」より）。

NOの方は「制度や経済が整っていても」「精神的にやっていけるか」という「精神的ハードル」を言及した投稿が多いように思います。子どもには「見守り、愛してくれる人」の存在が不可欠ですが、核家族化により今の日本、特に都市部では「夫婦二人」だけが子どもをケアする責任を負うシステムになっています。さらに長時間労働で父親が家庭に参画する余裕がないと、母親の負うべき責任や負担はさらに重くなります。その重圧を考えると「シングルではとても無理」となるのではないでしょうか？
　
お金だけでなく「母親の子育てプレッシャー」が軽くなるには、何が必要なのでしょう？　保育園の充実でしょうか？　地域の連帯でしょうか？
私は「環境（手伝ってくれる親類が身近にいる、など）に関わらず、安心して子どもを持てる社会＝すべての女性が安心して子どもを持てる社会」ではないかと思いますので、多様な立場からのさらなる投稿をお待ちしております。

白河桃子
ジャーナリスト＆ライター


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