

可能性は1パーセントあるかどうか(monon・東京・既婚・45歳)
産後7年間、家事に徹していましたが、その後、以前とはまったく別の分野で(というか子どもが小さくてフルタイムは限られていたので)働き始め、11年目になります。入社した時から管理職を目指していますが、可能性は1パーセントあるかどうか。そもそも4年目にしてようやく就いた現在の地位も、男性というだけで2年目には昇進できたり、9割以上が女性の職場でありながら、役員は全員男性。124支社中、今年は2名の女性支社長が出たとかでないとか……。この業界の特殊性なのか、たしかにタイムレスで働かされる状況を見ていると、サポートしてくれる人のいない女性には、無理かなとも思います。わたしの場合、入社した時にくらべて2人の子どもも大きくなり、今年独立した夫の理解も得ながら、がんばっていこうという希望は捨ててはいません。45歳という年齢は障害にはならないと思っています。現在、多摩ニュータウンから70分かけて通勤しています。
市民運動家や政治家になることよりも(KURO・大阪・既婚・41歳)
現在、ダイバーシティ推進を担当している。将来は仕事の幅を広げ、社会貢献部門を作りたい。そのためには、トップマネジメント層に参入する必要がある。納得のいかないことが多い世の中を変えるには、影響力を持たねばならない。今の自分にとって、そのための近道は、市民運動家や政治家になることよりも、企業のマネジメントに参入することだと思う。幸い、今の勤務先は、社会貢献には理解ある姿勢なので、ぜひ専門の部署を立ち上げたい。そのために職位が必要なら、努力してその地位に就きたいと思う。
「彼女がいれば」と思われる存在(瑠璃・大阪・パートナー有り・30歳)
管理職、役職とこだわっているつもりはないですが、「彼女のようになりたい」と思われる人になりたいです。公私どちらでもそうですが、「彼女がいれば」と思われるような存在になりたいですね。就職してすぐのころ、すばらしい先輩に出会いました。その人のことは今でも尊敬していますし、その時の一言一言がすべて頭に残っています。今でも時折思い出しては、教訓にしています。その人は、自分を律することができる人でしたので、言葉に重みがありました。人を非難することは簡単だけれど、自分に厳しくすることはなかなか大変なことだと、常々感じています。一歩でも先輩に近づきたい、成長したいと思っています。
自分の世代でどれだけ改革していけるか(miechan・東京・未婚・34歳)
自分たちがそのポジションへステップアップすることで、状況は変わるのではないでしょうか? まだまだ女性の役職については、発展途上のように思えます。誰かが役職に就くのを待っているだけでは、何も起きないだろうという危機感もあります。昨年、総合職に職掌転換の話があった時、会社からは管理職を目指してほしいとすでに打診がありました。ようやく女性総合職を制度化し、名実ともに、男女平等を会社自身が目指そうとしている状態です。でも、まだ格差はあります。また、社員の意識も変わっていません。相変わらず、判断力の鈍い管理職や仕事を仕切りきれない男性総合職の下で、能力を発揮できずにいる女性一般職もいれば、甘えたままの女性一般職もいます。適材適所の人員配置ができる環境にしたければ、そういった視点を持っている自分が昇進することで、実現化のチャンスを得る可能性が大きくなるわけです。また、上のポジションに就くまでに、自分のビジョンを共有できるネットワークをどれだけ作るかによって、さらに可能性が高まるのでは? たしかに、疲れそうなチャレンジですけどね。女性の管理職や役員が少ないなどという事実は、一朝一夕で変わるほど簡単な話ではないので、「自分の世代でどれだけ改革していけるか」という自覚が強まることで、少しずつ変わっていくような気がします。

やりたい仕事をしているかどうかが基準(デジトラ)
専門職を目指す人にとっては魅力のないことだと思いますが、企業に属している場合、ある年齢に達した時点でポジジョンがないと、対外的にイメージが悪いという理由で、役職を与えられているケースもあるのではないでしょうか(部下は迷惑ですが……)? もちろん能力があり、マネジメントスキルのある方でないと組織や人は動かせませんが……。どんなケースであれ、周りから見れば評価がすべて。関係ないと思いつつ、競争社会の中では周りの状況も気になるし、評価されなければそれなりにモチベーションも下がる要因になってしまう。やりたい仕事をしているかどうかで、考え方は違ってくるのかもしれません。
3年後どうなりたいか、まだわからないけど(sara・東京・既婚・30代)
わたしはSE(システムエンジニア)ですが、3年後どうなっていたいのか、はっきり言ってわかりません。今はプロジェクトリーダーをしていますが、設計・製造は好きな仕事だし、リーダーがほかにいるほうが責任も軽いし、気が楽。でも自分のできることだけをしていると、ステップアップの範囲はせばまるし、なんだか立ち止まっているみたいなので、今はリーダーシップが取れるSEを目指しています。3年後どうなりたいのかは、まだわからないけど、とにかく先に進んでみます。
「輝ける場」はそれぞれ違うもの(ありる)
まったく目指していません。志が低いとおしかりを受けるかもしれませんが……。給料は高いにこしたことはありません。そういう点で、うらやましくは思います。でも、わたしは人の上に立つ器ではないということが、ここ数年、管理職に密着した仕事をする中でわかってきました。数年前は「子どもを持ったから、もう昇進はあきらめる」という、うしろ向きな考えでしたが、今ははっきりと「自分がやるべき仕事ではない。わたしには現場仕事が向いている。そこから離れたら、きっとこの仕事を続けていけなくなる」と自覚し、与えられた場で人を納得させられる、いい仕事をしようと前向きに考えています。人はそれぞれ、「輝ける場」は違うもの。管理職は、やはり人の上に立てる管理能力のある人がやるべきです。わたしは管理職になってしまったら、輝けないだろうと確信しています。
好きな仕事を自分のやり方でできる立場に(tamafish)
わたしは研究開発業務をしていますが、管理職の人は雑用ばかりに追われているようで、自分の研究がなかなかできなくてつまらなさそうに見えます。ただ、管理職になると、仕事の大きな方針を決められるのがうらやましい。管理職というよりも、好きな仕事を自分のやり方でできる立場になりたいです。
職は自然に与えられるもの(あるばーと・神奈川・既婚・36歳)
組織や環境にもよるのでしょうが、基本は目指すものではなく、自然とその職が与えられ、その地位に就くものだと考えます。しかし、自分が実現したい事業や夢のためにその職位が必要なら、ある意味、貪欲になるべきだとも思います。現在ビジネススクールに行くと、マネジメントや経営について、猛烈に勉強している女性がたくさんいます。あと10年もすれば、管理職や役員配置について、男女差にこだわる組織はほとんど存在しないか、衰退していることでしょう。変えていくのは、わたしたち自身です!

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