イー・ウーマン窪木登志子裁判員を引き受けてもよいですか?

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今週のテーマ

会議番号:2725

裁判員を引き受けてもよいですか?

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【開催期間】
2009年05月18日より
2009年05月22日まで

円卓会議とは

このテーマの議長

窪木登志子　弁護士

今週の木曜日、5月21日に、いよいよ「裁判員裁判」が始まります。皆様の中にも、「あなたは裁判員候補�……

議長コメントを全文読む

1日目の円卓会議の議論は...

今週の木曜日、5月21日に、いよいよ「裁判員裁判」が始まります。

皆様の中にも、「あなたは裁判員候補者名簿に記載されました。」という通知を、昨年年末に裁判所から受けた方がいらっしゃると思います。単純計算しますと、全国民では430人程度に1人に裁判員名簿に記載されました通知が届けられました。実際に今年裁判員になるのは、全国民では5,000人程度に1人の見込みです。

ところで、先日のＮＨＫ調査によると、実際の事件で「裁判員候補者として裁判所に来てください」という通知が来たら、裁判所に行くと答えた人が77％ですが、本音は行きたくないというのが58％だそうです。

そこで、まず、皆様は、具体的な事件で「裁判員候補者として裁判所に来てください」通知が来たら、行って、引き受けてもよいとお考えですか？

引き受けるに当たっては、雇用主は裁判員になったことで不利益に扱ってはなりませんし、裁判所からは交通費及び日当が出ます。ただ、裁判員となれば、3日間程度は集中して審理に通わなければならないでしょうし、むごい写真も見なければならないこともあるかもしれません。人を裁く決断もしなければなりませんし、裁判員としての守秘義務もあります。裁判員として裁判に関与することは、社会貢献であり、裁判所に市民常識を反映させ市民の司法理解を深める上で、仕方がない、または積極的に裁判に関与すべきであるとお考えでしょうか。（裁判員裁判について詳しくは、<http://www.saibanin.courts.go.jp/> をご覧下さい。）

今週は、いよいよ始まる裁判員裁判について、主として次のようなポイントで、皆様のご意見を窺っていければと思います。名簿に記載されている方は、どうぞ特定されないようにして下さいね。

　1．裁判員裁判制度の目的は、平成16年の立法によれば、「国民の司法に対する理解（裁判の実際について関心を持ってもらう）と信頼（市民の参加により常識を反映させる）を深める」というものです。皆様個人としては、何のために参加し、何を得ると考えますか。

　2．刑事裁判で決断すべきことは、(1)検察官の有罪立証が「合理的疑いを入れない」かどうか、(2)イエスであれば量刑は？、だけです。真実は何であったか？は神のみぞ知るであり、それを解明することを目的にすることは不可能です。また、再犯防止のための動機や社会的背景の追及は、別の領域です。では、「合理的疑いを持つ」というイメージはわきますか。

　3．裁判員には裁判員としての職位で知ったことについては守秘義務（罰則付）が課せられますが、アメリカでは課せられていません。むしろ、評議の内容まで公開することで、その裁判の意義や社会的背景などを地域社会で共有すると言われています。この点については、どうお考えになりますか。

　4．その他についても、どうぞご意見を下さい。

窪木登志子
弁護士


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