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2002/1/28(月) - 2002/2/1(金)
5日め

テーマ冬の乾燥肌、いたわってる?

今日のポイント

乾燥をそのままにしておくと恐い! ちょっとした工夫でしっとり肌

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凡例
キャスター
松井珠乃
松井珠乃 皮膚科医

今日は部分的なお肌の異常についてです。
皮膚の構造は全身同じではありません。特別な構造をしている部分として、手のひら、足のうら、口唇などの粘膜、目の周りの皮膚などがあります。たとえば手のひら、足の裏は……

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これまでに届いているメンバーからの投稿

YES

「冷え」からきていることを知った!(きょうん・京都・既婚・31歳)

わたしの肌の乾燥の原因は「冷え」にありました。以前、顔の乾燥がひどく、美容液やエステなどのお手入れに頼っていましたが、いっこうによくなることはありませんでした。それが最近、ついにこの乾燥は「冷え」からきていることを知り、毎日半身浴を実行したところ、驚くほど肌がしっとりしてきました! さらに、ローズピンクペタルという無香料、無着色のドライハーブを入浴後飲むと、翌朝の洗顔後、何とクリーム要らず。わたしにとって、肌の乾燥を防ぐには入浴が一番いいと思いました。そして、自分の乾燥肌は、何が原因かを知ることから、対策を考えることが大切だと感じています。

もうかゆくはない!(crazydog)

冬とはいわず、ずっとかゆみとは仲良しだった。アレルギーの一種と思い、じっと耐えてきた。けれども何が不足していたかが最近になってわかったの。水分と石けん選びが間違えていた。今わたしが使っているのはファーマネックス社のクレンジングジェルと、入浴後にボディスムーザーを使っている。これで乾燥しらずになり、かゆみや湿しんともお別れした。自分が使っている石けんを、理科で使ったPH試験紙を利用してみると、いかに宣伝がいい加減であったかがよくわかった。肌に油で膜をするから、皮膚が呼吸できず炎症を起こしていたとしか思えない。だからわたしは今はもうかゆくはない。辛い方はどうぞこの実験をお勧めする。

原因はアルコール?ストレス?やっぱり年齢?(わかちゃん・神奈川・未婚・35歳)

今までこんなことなかったぐらい、今年の冬は乾燥に悩まされています。仕事のポジションが替わり、飲みに行く機会が増え、週に2日は飲んで帰る日々、睡眠時間も減り、仕事も責任が増し……それが原因かどうか、この冬は身体中がかゆいのです。かいていると湿疹がでてきて、それがひろがっていきます。かき過ぎてかさぶたになってしまうところもあります。入浴剤、ローション、いろいろ試していますが、あまり効果はないみたい。やっぱり年齢のせいかなぁ?

ついに皮膚科に(セプテンバー・ソング・神奈川・既婚・30代)

先日とうとう皮膚科のお世話になりました。それまでは、かかとなどは、ベビーオイルを塗るなどで手入れを。ひどくなった手先は、以前医者からの指示通り、炊事などの際は手袋をし、市販のクリームで保護、これでだいぶ良くなりました。しかし、パンツ(よくはくので)の摩擦で赤く炎症してしまい、診てもらったところ専用クリームをスパッツのようなものをはいて保護したら、だいぶよくなりました。少しめんどうでもみなさん、ひどくなる前にケアすることをオススメします。

とにかく水を飲むこと(ammy・ヨーロッパ・29歳)

とくに唇の乾燥に悩まされてきました。どんなリップクリームを塗ってもダメだし、口紅も全然決まりません。それが、水を毎日2リットルずつ飲み始めたらヌードのままでもしっとりした唇に! 結局外からの保湿よりも中からの保湿が必要だったんだと気づきました。きっと肌にもいいはずだからと、今でも続けています。

今日は絶対湯船につかります(にーん・東京・未婚・31歳)

2年ぐらい前から、すごく乾燥するようになりました。とくに口の周りとか。なので、たっぷり化粧水をつけたりしてました。今日の投稿を読んでいたら、お風呂がいいとのこと。冷え性なのでいつもは湯船につかるのですが、昨夜は帰るのがすごく遅くなってしまったので、シャワーで済ませました。で、今日は思いっきり突っ張ってます。そうだったのですね。今日は絶対湯船につかります。絶対に! 

ハーブと蜜蝋のクリーム(yuzin・東京・40代)

これまでオイリーで肌から出る油分に悩まされていたのですが、何と乾燥しているから油がたくさん出ていたのです。ローションをたっぷりつけ、美容液と、サンプルプレゼントで当たったハーブと蜜蝋のクリームをつけています。そのおかげで硬くなりがちだった肌が柔らかくなり、油もほどよく出るようになりました。乾燥していないから大丈夫と思っている方は気をつけたほうが良いと思います。

友人から聞いた特製クリーム(mimiko・千葉・既婚・34歳)

効果があるのかわからないけど、朝、起きたらかならずコップ一杯の水を飲みます。これは別の効用(腸を目覚めさせる)が言われてますが、わたしは朝水を飲むことによって「シワ」になりにくくなる、と聞いて実行しています。あとはとにかく化粧水を惜しみなくつけるようにしています。その後に友人に教えてもらったクリーム(エキストラバージンのオリーブオイルと局方ラノリンを50gずつにラベンダーのエッセンシャルオイルを10滴加えたもの)を塗っています。乾燥はしないですよ。

朝の洗顔を変えた(りおさん)

洗いすぎが良くないと聞いたので、朝は化粧水か乳液で軽くふきとり化粧水を始めています。ミルク洗顔の自己流です……。今冬はにきびも増えず、乾燥もましだと感じています。夜たくさんクリーム類を塗った日は洗顔料使います。

21歳になったせいか、最近はカサカサ(ゆうかさん)

肌。でも21歳になったせいか、最近はカサカサ。とくに口まわりがつらくて、化粧品を変えました。カウンセリングしてもらったら、水分が全然足りて、ませんでした。資生堂の青のdプログラムは結構良いです。

「まだ若いのに」と言われ大ショック(myuchan)

冬になると乾燥気味で、粉を吹いたようになりがちでしたが、二十歳を過ぎた頃からかゆみを伴うようになりました。年を重ねるごとに悪化傾向で、今シーズンは顔は砂漠化したのかと思うぐらい乾燥し、化粧水がみるみる肌に吸われていくし、何より辛かったのが体のかゆみと湿疹です。これは異常と思って病院に行ったら、「まだ若いのに」と言われてしまい大ショックです。部屋には加湿器を置き、化粧水やクリームはおしみなく使うようにしたら、少しは改善されました。

ワセリンとマスク(きどえり)

オイルヒーターが壊れてしまって、エアコンだけになってしまったので、部屋にいる時はマスクして(笑)、あと、唇や目尻の乾きにワセリンを塗ってます。じつは、体全体も乾燥のためか、春先、秋〜冬やストレスがたまった時に、かゆみがひどくなります。こちらは、外側から与えるものでなく、体質改善が必要なようです。

昨日までのみなさんの投稿を読んで

部分別、乾燥対策

今日は部分的なお肌の異常についてです。
皮膚の構造は全身同じではありません。特別な構造をしている部分として、手のひら、足のうら、口唇などの粘膜、目の周りの皮膚などがあります。たとえば手のひら、足の裏は毛穴もありませんし、角質が厚いため極めて硬い皮膚となっています。粘膜面も毛穴はありませんが、ここには角質はほとんどなく、つるつるとした外観となっています。また、目の周りの皮膚には毛穴がなく、極めて薄い皮膚となっています。

皮膚に潤いをあたえるものの一つとして、皮脂があります。皮脂は毛穴に付着する皮脂腺から皮膚表面に分泌されます。つまり毛穴がない部分には皮脂はほとんど分泌されていないということになります。手のひらには皮脂の分泌がなく、もともと潤いが少ないところに、食器用洗剤、温水などにより強い障害をうける機会が多いため、いわゆる手荒れの問題が頻繁にみられるということになります。手荒れをしないためには、強い刺激を避けることが一番です。食器洗いは薄手の綿手袋をした上から、ゴム手袋をはめて行ってください。なお手袋は清潔なものを使ってください。

それから、こまめにハンドクリームを塗ること、とくに寒冷時の外出の際は手袋をはめること、もろもろの指を使った作業をする際には軍手、綿手袋などをはめることなどは、手への刺激を抑えるために効果的なことであると思います。手指に亀裂などが入ってしまった状態であれば、専門的な治療が必要になりますので、皮膚科を受診してくださいね。

唇も皮脂の分泌がないのと、外気の乾燥、口紅、食品などによる刺激を受けやすい場所ですので、荒れが目立ちやすい部分になります。意外と知られていないのですが、唾液というのも唇には悪い刺激となります。口の周りをぺろぺろなめるのは絶対にやめてくださいね。唇を大事にするためには、食品などの汚れをきちんととること、ワセリンなどの油分の高い外用剤をこまめに塗ること、口紅、口紅用のメーク落としを吟味して選ぶことをおすすめします。口紅については落ちにくいタイプのものより、潤いを与える柔らかい質感のものが良いと思います。また香料などは入っていないもののほうがいいですね。

目の周りも皮脂の分泌がないため、乾燥しやすい部分です。洗顔後に油分の多い外用剤を塗って念入りにお手入れをするようにしましょう。アイシャドー、クレンジングなど目の周りに使用するものは特に品質を吟味しましょう。

皮膚をいたわるために最も大事なことは、無用な刺激を避けることにつきます。でも、皮膚の状態がよい時にはたまにはハメをはずして、思いっきり化粧をして、お気に入りの香水をつけて、お気に入りの洋服を着て街に出ましょう。春はもうすぐそこまで来ています。

松井珠乃

松井珠乃

皮膚科医

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