わたしの水・使い分け法

今週は「水の味にこだわっていますか？　」というテーマで、みなさんと1週間お話させていただくわけですが、わたしの仕事である「料理」にとっても「水」は重要な部分を占めていることはご存知の通りです。料理にとって水は主役ではありませんが、料理の本質です。味の大事な一部なのです。

でも、わたしたち日本人が飲んでおいしいと感じるもの、と料理やお茶を入れるのに適した水は微妙に違います。味を活かすために、水の個性の使い分けが必要だということなのです。水の旨さはそれぞれの好みなのですが、硬度によって目的別の最適な水をおおよそ探し出せるのではないでしょうか？　

一言にミネラルウォーターといっても軟水（硬度0から60mg／リットル未満）中程度の軟水（硬度60から120mg／リットル未満）硬水（硬度120から180mg／リットル未満）非常に硬水（硬度180mg／リットル以上）とさまざまですが、日本人は一般的にミネラルの少ない軟水の軽い味に慣れ親しんでいるため、これがおいしく感じるそうです。ところが西欧型の食生活を好む現代人は、ミネラル不足に陥りがちなので、硬水を飲んでミネラル補給をする必要が出てきているようです。

今日は、わたしの簡単な軟水と硬水の簡単な使い分けをご紹介します。和風だしには軟水、洋風だし、鍋物は中軟水、イライラしたりスポーツの後は硬水がいいですよ。イギリスでおいしい紅茶を飲まれたrosedaleさん、硬度50mg／リットル程の沸かしたてのお湯をしっかり温めたポットに紅茶の葉とともに注ぎいれ（茶葉3gにお湯300cc位をめどに)茶葉の種類により3〜6分煎じて（必ず保温しながら）飲まれると、おいしい紅茶が召し上がれると思います。もちろん、カップも十分温めてください。