

子育ての経験は役に立ちます(KURO)
今年、転職して、企業の人事部門でダイバーシティ推進、とくに女性が活躍できる社内制度と風土作りを担当しています。木場さんの今日のメッセージに「もっと環境が整えば……」とありますが、その環境を整えることを仕事にしています。レアケースかもしれませんが、わたしの今の仕事は、まさに、子育てしながら働いてきた経験を活かせる仕事です。欧米企業と取り引きのある企業では、今までの日本の常識が通じなくなりつつあり、女性の管理職や役員のいない会社は、世界では相手にされなくなりつつあります。そんな危機感からダイバーシティ推進に取り組み始めた今の勤務先ですが、今後、こういった必要性はもっと大きくなるでしょう。また、女性のキャリア開発をしていて思うことは、子育てしながら仕事をしている人は、判断が早く、度量の大きい人が多いということ。子育てしながら働くハードな暮らしのなかで、知らず知らずのうちに、人の上に立つにふさわしい資質が培われているので、頼もしく思います。
子どももキャリアも人生の宝物(reiks)
みなさんの意見を読んでいると、少子化問題が簡単には解決しないわけだ、と納得してしまいました。今や子どもは社会の宝です。企業にとっては将来の顧客、働いている女性が子どもを産まなければ人口は減るばかりで、経済はもちろん、国全体が萎んでしまうのではないでしょうか。そんなことに思いが及ばない、頭の固い管理職がいばっていられる時代はそう長くは続かないと信じています。それにはみんながそういう意識を持つことが大切。ワーキングマザーの方たちには、先の読めない上司や同僚に負けず、本当にがんばってほしいです。わたしは両親や保母さん、友人など、あらゆる人たちの協力を得て、4歳と1歳の子どもを育てながら仕事を続けています。子どもと離れてまで仕事をしているのだから、子どもに恥ずかしくない仕事をしたい、といつも肝に銘じ、今、自分にできることを精一杯やっています。心を開いてお願いすれば、協力を惜しまない暖かい手は意外と近くにあるものです。肩の力をぬき、子どももキャリアも人生の宝として愛していきたいです。
子育てに勝るキャリアはないと信じています(madamkazoom・東京・既婚・50代)
木場さんの考え方に大賛成です。わたしは2人の子どもが社会人と大学生になった今、思いきり仕事ができるようになりました。わたしの若いころは、「男女雇用機会均等法」や「キャリア」という言葉も一般的ではなく、子どもができたら仕事を辞めるのは当たり前でした。出産後、8年近く専業主婦をしながら社会との接点を持ち続け、できること、やりたいことから仕事を再開して18年になります。その間に子どもから教えられたこと、子育てをすることで深められた仕事の意味や価値、挙げたら枚挙に暇がありません。苦しいこともたくさんありましたが、それ以上に喜びや幸せをあたえられ、何より、わたし自身が成長させられたと感じています。今現在、キャリアを積みたいと思っている方にとっては、子育てで遅れをとったと感じられてしまうのも無理はないと思います。でもきっと、将来に大きな喜びがあり、子育てを経験したあなたでなければできない仕事が必ずあると信じます。人生80年のなかで、子育てに割かれる時間はほんの数年です。子どもが与えてくれた時間をぜひ、大切になさってください。人間として生まれて、子育てというすばらしい時間を放棄するのは、もったいないことに思えます。
変えていくのはわたしたち(ららら・東北・40代)
教員をしています。公務員なので、産休、育休が取れる職種です。恵まれていると思います。わたしには2人の子どもがいますが、仕事上、それはプラスにはなっても、けっしてマイナスではありません。たしかに、育児のために早く帰ることもありますが、そのための工夫もしています。親になってからますます充実した仕事ができるという事実が、全体に行き渡っている気がします。親の立場で考えることができるというのは、わたしたちの仕事ではとても重要なことです。教えている子どもたちへの愛情も深まります。教育一筋で、結婚しない方たちもいますし、それを否定する気はまったくありませんが、少なくてもわたしの場合は、子どもができてからのほうが仕事に奥行きがでてきたように思います。管理職試験も受けて合格しました。実力があるのに、子どものいることがハンデになる社会はやっぱり変です。変えていくのは、わたしたち自身だと思います。力を合わせて。
ハンデはあると思いますが(サトママ・東京・既婚・30歳)
今年4月に2人目を出産し、10月から職場復帰しましたが、今年の昇進試験を受ける際、上司から「産休・育休を取得したことで、勤務評定でハンデがある」と言われました。試験の結果は不合格でした。覚悟はできていましたが、子どもを産まず、試験を受けていたらどういう結果になったか、やはり知りたいとも思います。子どもを産んで、視野・思考などが広くなり、仕事に反映できるようになったと思いますが、会社ではなかなか評価されないのが実状なのではないでしょうか。
「日々精進!」の気持ちで取り組んでいます(TIGER)
ちょうど昇格候補に挙がったときに妊娠しました。女性で初めての主任候補に一番に名前が挙がり、うれしかったですね。そのときは、かわいい子どもが授かるのだからと候補を降りることについてこだわりはありませんでしたが、一年経って復帰してみると、やはり同期では一番ビリになっていて、結局昇格も一番最後でした。「あと一年、遅く妊娠していたら」と何度も思ったのは事実です。でも、過ぎたことをいつまでも考えても仕方がありません。自分のできることをやるだけだと思っています。こう考えられるまでには相当の時間がかかりましたが……。「仕事だけしているわけにはいかない、わたしにはやることがたくさんあるのだから。でもいい加減に仕事はしたくない」今はそんな気持ちで日々精進! ですね。
これから職場復帰する予定です(ちーにゃん)
今年1月に第一子を出産しました。保育園に入れれば、来年4月に職場復帰する予定ですが、今後のことを考えると非常に不安です。妊娠中も9カ月まで働きましたが、残業するのが当然の職場でした。復帰したら毎日保育園のお迎えの時間までに帰らなければいけないので、残業はもちろんできません。ですから、どんなに時間内に一生懸命仕事をしても評価は下がってしまうのが現実です。評価をされている先輩たちは保育園が終わった後の19時以降に、ベビーシッターを利用して乗り切っている人も多いのですが、子どものことを思うとちょっと疑問を感じてしまいます。なぜ女性だけが子育てとキャリアを両立しようとすると大変なんでしょうね。男性は子どもができてもまったくと言っていいほど仕事に影響がないですものね。子育て中の区別はしてほしいですけど、差別はしてほしくないと思います。

恵まれた環境でも(NAG)
わたしが以前、派遣として働いていた職場は、社員の8割が女性で、その半数以上がワーキングマザーでした。女性が活躍している会社で、ほとんどの人が育児休暇を1年間丸々取ったうえで、時短勤務というかたちで復職するという大変恵まれた環境でした。そんな恵まれている環境でさえ、実際に子育てをしている先輩は、急な残業や子どもの病気になどに備えてベビーシッターを常時3人以上確保し、ダンナさまと携帯でやりとりしながら子どものお迎えや世話に振り回されていました。保育園や学童保育からも、しょっちゅう電話が入ります。子どもってすごく敏感で、親の仕事が忙しいときや、大きな仕事を抱えているときに限って病気をするみたいです。わたし自身はまだ子どもはいませんが、こんな状況を目の当たりにしていると、子育てしながら働くことって本当に大変なことだとつくづく思います。子どもは欲しいけど、仕事のことを考えるとなかなか踏み切れないまま、結婚して5年が経ってしまいました……。
あまりにも厳しい現実がある(laila)
いったん、子どもを保育園に迎えに行き、その足で子どもを会社につれてとんぼ返り。子どもを自席の隣で遊ばせながら仕事を続ける。もしくは子どもを親に預けっぱなし。もしくは旦那に専業主夫になってもらう。実際、そこまでやらないと周囲と同じように仕事はできない。それ以外のワーキングマザーは、よっぽど上司や同僚の理解があって手厚い庇護がない限り、最低の評価をされ続ける。そんな、あまりにも厳しい現実をまざまざと見せつけられると、キャリア形成にとって出産はリスキーこのうえないと思ってしまいます。
目的=「キャリア」じゃなくても(あっこねいさん)
キャリアについては、大企業なので逆に昇進時期などはだいたい一定です。子育てしながら働いている女性が多い職場にいます。初めて女性で社宅を借りた方や、初めて制度を利用した人、制度を作ってくれた人なども多く、とても頼もしい先輩方がたくさんいます。ただ、もっとも尊敬できるのはそういうことではなく、社内で評価されているキャリアでもなく、職場での認知度が高いことです。現在、2人目妊娠中なのですが、わたし自身もつわりがひどかったり、今は少し半端に仕事に携わってる部分がありますが、自分自身の仕事への目的はキャリアではありません。一緒に働いている人の役に立てれば、それがいちばんうれしい、そんな思いです。
産んだらあきらめる?(じゃらふ)
職場の先輩の子どもは、病気がちで、お母さんと子どもで順番に風邪をひいています。復帰して早半年、出勤日のうち3分の1は有休&欠勤で出勤している日も3時に退社(時短勤務)。わたしの会社は育児制度がけっこうしっかりしているので、時短勤務などがありますが、上記の先輩のように恩典をまるまる利用した上に欠勤ってなるんだったら、きっちり働けるようになるまで休んでいてくれたほうがいいと思ってしまうこともあります。出産後しばらくはキャリアアップはあきらめて、子育て中心の生活(パートや派遣にとどめておく)、そして、ちゃんとフルで働けるようになったらキャリアアップにいそしんだらよいのでは?そうでなければ、中国のように両親に預けて週末だけ親子をする。そうでもしなかったら、職場に迷惑かけたうえに自分もボロボロって悲劇ですよね。そんな現実を見ていると、会社には育児制度よりも復職制度を充実させてほしいと思います。

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