
出産を選択した時点である程度は覚悟(めいこ・東京・既婚・35歳)
今まさに育児休暇中。復帰予定が夏なので、現在保育園探しに奔走中ですが、どこも一杯で復帰自体が危ぶまれています。4月1日で定員満員になったら、途中の時期に復帰するわれわれはどうすればよいのだろう?と思いつつ、これ以上休職期間が長引けば、収入が途切れる期間も長引き、仕事の復帰にも非常に不安がある。
出産・育児には予想以上の出費が伴うので、少子化を問題視しているのであれば、国策として補助をもっと考慮するべきだと思います。キャリアプランについては、本人の問題に帰着してしまうので仕方ないのですが……。復帰後これまでのような仕事ができないことは明白で、それに伴う異動などがあっても、出産を選択した時点である程度は覚悟しているつもりです。
制度は成熟していない(ひろり・兵庫・34歳)
この4月から子どもを保育所に預けて職場に復帰しました。復帰するまで会社とは何度も話し合いを重ねて、今まで通り、チーフの仕事をこなしてもらわなければということでしたが、ふたを開けてみると、正直言って以前の状態には戻れていません。わたしは神戸に住んで京都まで通っているので、どうしても送り迎えの時間を考えると1時間の時間短縮を利用せざるを得ません。また、前例もあったのと子どもの負担も考えて週2日は在宅勤務にしています。
そんなこともあって、やはりスムーズに仕事を進めづらいということのようです。わたし自身は、1時間短くても、在宅でも、今ではメールなどを利用してどうにでもやりくりできると思っているのですが、上司はなかなかそうは思ってくれていないようです。要するに、建前と本音は違ったわけで、今、このギャップにショックを受けています。
はっきり言って、今、社内でわたしが行っている仕事は派遣の人以下の仕事です。派遣の人を差別する意味ではないのですが、こうなると、寂しがる子どもを無理に保育園に預けてまで職場に復帰する意味があったのかなと悩んでしまいます。もちろん、わたしの心積もり一つで変わるのでしょうけれど、今のところ、何を訴えても変わりそうにありません。収入も激減しました(時短分マイナスと在宅1日につき1割減)。いくら制度は整ってきたと言っても、まだまだそれを活用して人材を登用していくまで制度は成熟していないという感じです。
わたしは仕事がしたかった(bori)
1年間の育児休暇期間を経て半年前に職場復帰しました。現在は短時間勤務の制度を利用しています。わたしの会社はあまり歴史がないため、出産をした女性社員はわたしが初めてでした。そのため、わたしの妊娠を機に妊娠・出産・育児に関する制度を整備してもらったような状況です。幸いなことに、周囲の理解もあり、短時間勤務など、よい制度を作ってもらったと思っています。だからこそ、次に続く人のためにも、しっかり制度を活用させてもらいたいと考えています。
とはいうものの、仕事や収入にはもちろん不安はあります。育児費用などの出費は確実に増えているのに、収入は短時間勤務のため、カットされています。子どもの病気で突然数日間続けて休まなければいけなくなるし、お迎えの時間もあり残業には頼れないので、緊急の仕事などの対応もできる範囲が限られます。職場で気持ちの余裕がなくなりました。仕事の勘を取り戻すのにも苦労しています。子どもにも職場の人にも申し訳ない気持ちもあります。
でも、わたしは仕事がしたかったのです。かといって出産や育児を悔やんだりはしたくないです。だから、今は昇格については、ほぼあきらめています。でも、充実感というのでしょうか。これは求め続けています。職場にいるときには仕事の精度を高めて、職場の人にも、保育園で頑張っている子どもにも後ろめたくないような仕事をすればいいかな、と思っています。それで今は、仕事の面でも頼られるようになりました。
子どもに胸を張れるような質の高い仕事を(みちま・兵庫・33歳)
現在産休中で、今後も育児休暇を取得する予定です。やはりこの時点で復職後のキャリアアップについては、同期の人からは大きく引き離された、といっていいでしょう。というのも、現在の会社の状況では、昇給制度にさまざまな試験をパスする必要があり、現在その過渡期にあるからです。復職後、以前のポストについたとしても、以前のように残業できないでしょうし、仕事のペース配分も変わるでしょう。不安はいっぱいあり、悔しい気持ちもいっぱいですが、ポジティブに考えると、そうまでして続ける仕事に対して、子どもに胸を張れるような質の高い仕事の進め方をしていかなくてはならないな、と思っています。
頑張っていることをアピールすることも大切(hana*hana)
周囲の理解と協力が必要だと思います。わたしは育休を取るつもりはなく、産休が明けてすぐに復職しました。子どもの病気や予防接種などで頻繁にお休みしなければなりませんが、周囲の理解と協力のもと、休暇前の状態を維持してなんとかやってこれています。普段の仕事に対する姿勢も大切ではないでしょうか。頑張っていることをアピールしておくことも必要だと思いますよ。収入はハンディがある分、自分を納得させるしかない部分はありますけど。
方向転換あるいは視野が広がるのでは?(miechan)
職場から離れていた時間や、業種またはポジションにもよるのでは? やはり、トレンドなどを常に送り続ける業種であれば、時間感覚が違ってくると思います。わたしは、育児休暇ではなく、留学したことで、日本のマーケットから1年ほど離れてしまいました。30歳過ぎていたので、心配していましたが、幸い、帰国後、転職できました。
ただ、勘を取り戻すには、少し時間がかかったかな? それを基に想像すると、育児で現場を離れることで、必ずしも能力のキープはできないと思います。ただ、子どもを持っている友人に言われるのは、別の視点が持てるようになったので、キープというより方向転換あるいは視野が広がったということです。わたしも子どもを持ったら、そうなりたいな、と思っています。
夫婦で育児の時間を共有できたら……(みわちん・神奈川・35歳)
うちの主人は派遣社員なので、育児休暇という制度自体は適用されないものの、反対に取ろうと思えば取れた、という状況でした。しかし、当時、そのようなことは思いつかなかったというのが実態です。でも、今思えば、あのとき、主人もともに家にいてくれて、一緒に育児をしてくれていたらどんなに助かったことかと思います。
育児休業を終えて仕事に復帰している現在では、まさにともに子育てをしているという状況ですが、そのことについては忙しいながらもとても満足しています。当時は、育児に疲れて愚痴の多かったわたしに対して、「育児休業中の今はそれがあなたの仕事なんだから当然でしょ」のように言われ、とてもつらかったことを覚えています。
生まれたばかりの子どもを見るのは大変だけど、とても貴重な体験だったのに、わたしは一人でつらいと思ってしまうことが多くもったいなかったな、ととても後悔しています。夫婦であの時間を共有できたら、それは何倍にも素晴らしいものになったと思います。
子どもが欲しいという強い気持ちがないと無理(ジョゼフィーヌ)
社内規定に育児休暇に関する項目がなくても、育児休暇はとることは認められる、というのを先日ネットを見て初めて知りました。しかし、今勤めている職場では前例がないので、本当に取れるのかわからないし、今後の収入やキャリアには当然不安があります。夫婦ともに休暇が取れれば育児の負担やキャリア面での負担が女性側だけにかかってくることもなくなるわけですから、産むことに対するリスク意識や抵抗は軽減されるでしょうね。
「何をさておいても、どうしても子どもが欲しい」という強い気持ちがあればいろんな意味で頑張れるのかもしれないけど、現状では余程の覚悟がないと無理。やっぱり、自分自身の収入がなくなるってものすごい不安ですよ。こういう環境による理由で子どもを持つことに二の足を踏んでいる、あきらめている人も絶対いると思いますね。
若いうちに積むキャリアが昇格には必要(仕事の鬼)
7年前の出産時に、パートナーにも育児休職の提案をしましたが、「会社で前例がないから」という理由で断られました。多分、現在提案しても同じ返答になると思います。キャリアの面、キャリア=生涯収入にも絡みますので収入の面、そしてわたしの負担の面、で育児休職は保育園に入園できるまでの半年で復帰しました。会社は表向きには、そんなことはキャリアに影響しないと言っていますが、部長試験は受験該当者に値しても年齢の若い層にしか最終的に受験資格を与えていません。つまり、社内で早くキャリアを積んでおかないと昇格できない、だから育児休職や育児勤務でのんびりなんかしていられません。この話になるとどうしても、話の論点が「子育ての時期は大事なんだから、仕事より子育てが大切」のほうにずれていき、非常に話がしにくいし、理解してもらうことは難しいです。今回もこのテーマに絞って話が展開されることを望みます。
以前の自分の仕事をまたやらせてもらえるのか?(puririn・既婚)
非常に不安がある。わたし自身が育児休暇を取るのが怖いのに、もう一つの収入源の主人まで、育児休暇を取ることには不安がある。わたしの一番の不安は、職場に戻った時に、以前の自分の仕事をまたやらせてもらえるのか? みんなに頼りにされて「必要不可欠」な人材として働くことができるのか? ということです。もともと一般事務職的な仕事なので、昇進などキャリアの蚊帳の外にいました。望んで今の職種なわけではないので、産休・育休で更にキャリアを積むチャンスから遠のく=選外通告=リストラ要員という図式にのっとってしまうのでは、と思うと、子どもを産むという人生設計が怖くてできません。
同僚が育児休暇を取りやすいような工夫をする(ろくはる・38歳)
「育児休暇を取りたい」という伺いを上司にたてることになると思うのですが、考えてみればわたしの上司は(というかほとんどの人が)育児休暇なしに子どもを育ててきた実績をもっていることになるわけです。現在独身の男性ですので、子どもが生まれた後、育児休暇の必要性がどれ程あるのかは想像できないのですが、その必要性を具体的な内容で上司に説明できるのか疑問です。
育児云々の理由以前に、今の不況下では休みを取るということ自体が難しいのが現実ではないでしょうか。多くの休みを取るためには、会社から見てそれほど重要でないポストに置かれている必要があると思います。キャリアや収入のターゲットをそのあたりに考えている人などいないでしょう。
こういった現状から考えて、会社に育児休暇を認めさせるには前例を作るのが一番いい方法だと思います。自分や自分のパートナーが育児休暇を取ることを考えるのではなく、多くの同僚に育児休暇を取らせる(取りやすいような工夫をする)こうすることで会社や、そして社会全体が育児休暇を必要なものと認めるようになるのではないでしょうか。
もちろん時間のかかることですから、自分はその恩恵を受けることができないかもしれません。でも、未来にそのような社会を作っていかなければ、という気持ちでなければ「自分だけは育児もキャリアも」というようにしか理解されないような気がします。
補助金が出ることに申し訳ない気持ちも(hike・大阪・既婚・38歳)
1度目は6カ月、2度目は1年間の育児休暇を経て、職場復帰しました。2度とも、復帰とほぼ同時に職場を異動になりました。新しい職場で、自分のことをまったく知らない人たちの間で、職場復帰というのは、かなりつらいものがあります。復帰早々は、子どもが小さいので、保育所からお迎えコールがあることもしばしば。育児休暇を取らなければなければ、この2度の異動はなかったと思います。キャリア面でも、同期よりかなり昇格が遅れてしまいました。
ただ、考え方を変えれば、職場を異動することは、いろんな仕事が経験できて、能力アップにはプラスに働いていると思います。仕事の継続が1番、キャリアが2番と割り切れるなら、育児休暇を長くとることは、仕事以外の生活にも目が向くという点で、自分にとっては、プラスだったと思います。収入面では、育児休暇中で仕事をまったくしないのに、補助金が出るのは、とてもありがたかったですが、一方で一生懸命働いている方たちに申し訳ない気がしていました。事実上はいったん仕事を辞めて、育児専業になっているのですから。自営業やフリーの方たちは補助金の恩恵を受けられないと思いますし。
毎月ある程度の収入がいただけるのであれば、取ります(レオ)
5年前に出産し、わたしだけ1年間育児休暇を取得しました。お互い若かったせいもあり、育児休暇中、夫だけの収入で暮らすのは大変でした。ですので、親に援助してもらっていました。二人で育児休暇とったら、生活はできませんね……。育児休暇中も毎月8割くらいお給料いただけるのであれば、考えてもいいのですが、現在は復帰してからでないといただけないですし。また息子は哺乳ビン嫌いで完全母乳でしたので、栄養(母乳)のことを考えるとわたしが育児をしないと……という思いもあります。でも夫婦で育児休暇とるのは賛成です! 夫婦のキャリアなんてどうでもいいです。休暇取得しても毎月ある程度の収入いただけるのであれば、絶対夫婦で育児休暇を取ります。

個人経営の事業の場合(sohomama)
最初の職場は、育児休暇制度もありましたが、特に仕事を続けようと思ったわけでもなく育児に専念しようと退社しました。子育てが一段落して就職したのは小さい会社なので、そのような制度自体がありません。年の離れた子どもを妊娠していることに気づいたときはショックでした。産むこと自体ではなく、会社を辞めなければいけないということに対してです。生まれてから保育園に預けての求職は思い通りに行かず苦労しました。個人経営の事業ではこの制度は難しいのか。国が個人経営者に負担してくれる制度はないものだろうか。
復帰後の仕事が以前より高いポジション(エコ・神奈川・既婚・33歳)
会社では育児休暇を取った人の前例がなく、わたしが初めてでした。前例がないからといって躊躇(ちゅうちょ)することはまったくありませんでしたが、驚いたのは半年休暇利用し、復帰した先が出産前より責任が重く、高いポジションだったこと。出産や育児休暇を昇格のマイナス要素としない会社の体質に感謝しています。現在育児時短制度を利用していますが、限られた時間内でも最大限の能力を発揮したいという気持ちでいっぱいです。責任も重くなり部下も増えていますが、プライベートでは2人目の子どもがそろそろ欲しい。欲張りであり続けたいと思います。制度があれば利用し、自分の能力も惜しまない!
一歩遅れを取ったとしても、それは時間だけ(macco)
どちらが取得するかは、夫婦での十分な話し合いが必要だと思いますが、育児休暇を取得している妻がいる場合でも、男性も育児休暇を取得することができるということがあまり周知されていないように感じます。必要なのは夫婦で責任を分かち合い、愛情を持って子どもを育てることだと思います。また、育児休暇を取得する場合には、会社の環境整備と職場の理解が不可欠だと思います。日々の仕事を見て、会社や同僚は「この人にいてほしい!」と思われるようになっていれば、育児休暇明けもきっとみんなは待ってくれていると思います。一歩遅れを取ったとしても、それは時間だけであり、他の人たちは得ることのできない喜びや充実感で、視野も考えも広く大きくなれると思います。それをポジティブにとらえることができるかどうかは本人次第なのでしょうけれども……。
遅れた分は、何年も計画を立てて、取り返せばいい(matissee・兵庫・既婚・40歳)
本当にやりたいことがあれば、狭い枠、今の会社、今のポジション、今の収入など、取るに足らないもの、だと思う。復帰後、休暇前の状態に戻れないなど、当たり前だし、また、助けてもらわないと業務に支障が出ないとも限らない。子育てを放棄する人(親や育児の専門職の人に託す)ならいざ知らず、子どもは自分の意志ではどうにもならないものなので、それはそれ、とあきらめてかかるべき。自分の子どもの面倒も見れない人が、将来大成するとは思えないし、遅れた分は、何年も計画を立てて、取り返せばいい。長い人生で何が得で何が損かなんて、本人が決めることであって、たかが、出世くらいのことではないはず、とわたし自身は思うのだが。