
加害者も何かの被害者だと思う(遊。)
一部の加害者は、何かの「被害者」の場合が多いような気がします。安全な暮らしをする上で、加害者の情報は公開すべきだと思いますが、「元」犯罪者を受け入れられる心の持ち様も一考の余地があるのでは?
自分の地域で起きた犯罪の情報ぐらいは(さーぼー)
性犯罪・無差別殺人といった、個人レベルでの自衛策が通用しないような凶悪な犯罪に関しては、被害者だけでなく、少なくとも自分の地域で起きた犯罪の加害者情報ぐらいは、希望する人が入手できるようになってもいいと思います。加害者の情報公開は、加害者を晒し者にするということを第一の目的とするのではなく、次なる同様の犯罪者を生み出さないためになされるべきです。
以前わたしの家族が暴行を受け、新聞やワイドショーなどでもとりあげられる事件となりました。自宅の住所などは一切報道されていないのにもかかわらず、自宅前には数日間テレビカメラやリポーターがはりついていました。加害者の情報は、その後何事もなかったかのようにもみ消され、報道もされませんでした。心身ともに深く傷ついている被害者側には、人権などというものはないようです。罪を犯した途端に人権が手厚く守られるような今の社会はおかしいとしか思えません。
神戸連続殺人事件の加害者(SAKUSHA)
年末には神戸の連続殺人の加害者が、事件からわずか6年で一般社会に復帰するという話をニュースなどで聞いています。「彼」の名前も顔も所在もわからない。遺族の方たちは不安ではないのでしょうか?
顔と名前は公表して(Chikako-H)
時として加害者の顔、実名がふせられ、被害者の実名が出ていることがあるが、納得がいかない。わたしもついつい、テレビの2時間ドラマの殺人があたりまえに起こるストーリーに鈍感になっているが、もし本当に殺人犯が近くにいたら、恐ろしいし、キレるような精神状態の人だった場合、また犯さないとも限らない。また性犯罪者(いわゆる異常者)は、一種の性癖だから常習性があると思うので、知らずに隣や同じマンションにいたら怖い。顔と名前は公表してほしい。
情報公開しなければ、ますます犯罪が増加する(himetaro)
昨今の警察の検挙率低下もさることながら、志賀さんがおっしゃるように犯罪自体が変質してきていると思います。「たった一度の過ち」で改心して更正してくれればいいけど、再犯率が50%以上なんて聞くと、「加害者の人権は」などと手ぬるいことを言っていたら、犯罪はますます増加するばかりではないでしょうか。
加害者の情報を前もって知っておけばこんなことにならなかった、という場面は今も相当数あると思います。「怖い、助けて」と幾度も警察に訴えても守ってもらえなかった事件などの話を聞くたびに、自分の身は自分で守るしかない国になったのだと思い知らされます。だからこそ、加害者にまつわる正確な情報はたとえ、そのときの被害者でなくても広く必要だと思います。もともと「たった一度の過ち」でもしてはいけないんですから、何の落ち度もなく、尊い命を絶たれたり、人生を台無しにされた被害者の人権をあくまで尊重する法制化を望みます。
加害者の更正よりも、一般市民の安全が優先されるべき(EVIA119・未婚・29歳)
加害者の情報、公開してほしいと思います。人権はみな平等のはずだから、加害者の人権も保護されなければいけないのかもしれません。でもその前に、被害者や善良な一般市民の人権は保護されるべき。自衛手段を取るための情報を得る権利があってもいいと思います。人権に優劣・順位をつけてはならないと思いますが、「加害者の更正・未来のため」「加害者の人権擁護」ばかりが叫ばれているように感じてなりません。たしかに加害者も更正するかもしれません。未来もあるかもしれません。でも、加害者がどんなに更正しようとも、被害者に負わせた精神的・身体的傷は一生残ります。わたしは加害者の更正よりも、一般市民の安全が優先されるべきだと思います。
まだ機が熟していないのかも(せのみん・東京・41歳)
基本的には公開してほしいと思う。しかし、個人と個人の付き合い方が、アメリカほどさばけていない日本では、まだ機が熟していないのかな、とも感じる。たとえ息子が犯罪者であっても、テレビカメラに自分の顔を出してきちんと意見を述べる国と、常にワイドショー的なレベルの報道が中心の国とでは、根本的な骨組みが違う。
犯罪者が一生更正できないような状況になってしまうのも問題。むかし、海外から来たアーティストで一度、交通事故を起こしているだけで、来日できなかった人がいた。また薬物所持の前科があっても現在更正しているのに、引き合いに出されたケースも。日本は管理する側も融通が効かなすぎるきらいがあると思う。それが心配です。
また、情報公開のあり方についても、日本はまだまだ真剣な論議がなされていないと思う。ネットなどを見ていると、被疑者の住所があっという間に広まってしまったり、逆に無防備だったり、と、大変ゆるい。大人の問題としてだけでなく、中学生、高校生のころから考えていってほしいテーマではないだろうか。しかし、考えてみると、隣が犯罪者かどうかどころか、同じアパートの住人が誰だかも知らなかったりするわけで……。公開しても、結局興味本位にしか使われないのかもしれない。
被害者のプライバシーのなさに憤りを感じる(mamarin)
最近増発している幼児や年少者に対する犯罪(特に性犯罪)で有罪になった加害者の情報は公開するべきだと思います。また、悪質な詐欺(特に老人を狙った)などの確信犯や何度も有罪になっている常習犯などの情報は再発を防ぐためにも公開するべきだと思います。
加害者のプライバシーに関しては、閲覧者の身元を確認するなどの措置で十分ではないでしょうか。現在個人情報が平気で売買され、一般市民のプライバシーも十分確保されていないのです。しかも犯罪被害者のプライバシーはまったくないではないですか。いつも犯罪の報道などを見ると、被害に遭われた方のご自宅や写真、子どもの場合、学芸会などのビデオなどが平気で流されます。なぜ被害者の名前や写真などがこんなにも公開されなくてはいけないのかと憤りを感じています。であれば、有罪になった常習的加害者の情報を知る権利はあると思います。
情報公開は犯罪の抑止につながる(junkomama)
犯罪被害者遺族として、情報公開に賛成します。誰もが被害者になりうるから、というよりも、刑期さえ終えれば罪は帳消し、というのはあまりにも無責任であるという思いからです。それは法的矛盾でしかないのです。犯罪被害者にとっては、自分の事件はあまりにも大きな「負の遺産」です。それは一生消えることはありません。それどころか子や孫にも語り継がれるものなのです。もし、情報公開により加害者に不利益が生じたとしても、それも贖罪の一部であろうと思います。また、性犯罪では再犯率も高く、そういった点からも情報公開は犯罪の抑止効果にもつながると考えます。

罪を犯す原因に目を向けてほしい(ブルー)
公開してほしいという気持ちもありますが、あえてNOとしました。たしかに、社会防衛の観点から、公開やむなしとも思いますが、公開を行っただけで犯罪がなくなるとは思えませんし、犯罪を繰り返す人は、公開の有無に関係なく繰り返すと思います。それよりも、その人がなぜ罪を犯すのか、その原因を突き止め、犯罪を繰り返させないようにできないものかと思います。
問題のある少年と接する機会があります。幼少のころから激しい虐待を受け続け、殴られるのが当たり前という世界の中で生きてきて、自分も他人も尊重できずに、他人に平気で暴力を振るう少年もいます。虐待を受けた子どもが全員犯罪者になるわけではありませんし、いかなる理由があれ、他人を傷つけることは許されませんが、何故犯罪を繰り返すようになったのか、その原因に目を向けてほしいと思います。また、犯罪を繰り返させないために治療が必要なのであれば、きちんと治療を受けさせるように体制を整えなければならないと思います。
犯罪者として一生差別されるのはよくないと思う(WAGGA)
一度過ちを犯した人間が長く長く差別されるのは、よくないと思う。しかし、その罪の重さにより、週一回、月一回保護観察員や医師とのカウンセリングが必要だと思う。以前、犯罪者が社会復帰後に、足にどこにいるかがわかるチップのついたリングを着けて、毎月必ずカウンセリングを受けているのを、海外のテレビ番組で見ました。普通に働き、楽しむ生活はあるけれど、法を犯したことを忘れてはいけないと思う。
根本的な問題は、処罰が軽すぎること(PANDORA)
現実には、自衛策のためだけに加害者の情報を利用することは不可能だと思われます。といっても、わたしは安易な「人権派」ではありません。根本的な問題は、日本での性犯罪の処罰が軽すぎることだと思うのです。いわゆる婦女暴行致傷であっても、ほんの数年。たいては執行猶予付きです。しかも、訴えても女性は傷ついてしまいます。
わたしの知人に、被害に遭った人がいましたが、つらい思いをして裁判で証言したにもかかわらず、加害者に科せられたのはごく軽い刑でした。これでは、悪質な人間にとってはなんの戒めにもなりません。婦女暴行ほど、女性としての人権を踏みにじる行為はない、という認識を持って、米国のように、婦女暴行に数十年、悪質な場合は終身刑ぐらいの量刑を適用するように法律改正をするべきだと思います。