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サーベイ

2003/7/28(月) - 2003/8/1(金)
5日め

テーマ対北朝鮮外交、圧力より対話を望む?

今日のポイント

今、政治と行政と国民の三者が一体となって真剣に考える時

投票結果 現在の投票結果 y55 n45 これまでの投票結果の推移
凡例
キャスター
平岩俊司
平岩俊司 静岡県立大学教授

「対話」か「圧力」か、最終的にほぼ半々という結果ですが、結局、いずれがいいのかについての結論は出なかったと言っていいでしょう。しかし、これは、逆に、「対話」も「圧力」も両方とも必要である、という結論が……

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これまでに届いているメンバーからの投稿

YES

平和が後回しのネゴシエートはやめて(南平台)

対話か圧力かという二分法的発想にめげてしまう。それ自体すでに強圧的だということです。どこが対話なんだかと思います。自国の利益誘導が先で平和が後回しのネゴシエートはやめましょうよ。戦争の原因とは、それだったんじゃありませんか。日本にはガンジーのような非暴力思想教育が必要なのだと政治を見ていて思います。

圧力は極力避けるべき(ミツナリ)

対話は、本来物事を穏便にして、事を荒立てないようにするのが目的だと思います。ですから、圧力は極力避けるべきだと思います。

暴発させないように「対話」(りおは・東京・既婚)

「対話」しか残されていないことに気付かねばなりません。圧力を掛け、その果てに、もし「戦争」になったとしたら……。日本が北朝鮮と戦争になったときに持ちこたえられると思いますか? 答えはNO、だと思います。日本では、有事の際の法律すら不十分なのです。今の日本の現状から見て戦争は絶対避けねばなりません。となれば、北朝鮮をできるだけ暴発させないように「対話」していくことしか残されていないと思います(『北朝鮮・日本を攻撃』田中龍著・エール出版社・ISBN:4753918378)を読んでみてほしいと思います。この本のデータの出典はホームページなどわたしたちが確認できるものです)。わたしたちは北朝鮮の軍事脅威にもう少し危機感を持つべきだと思います。テロやゲリラについても。日本は国家としてあまりに危機感に欠けています。ソウルはあまりにも北朝鮮国境に近すぎるのでは。韓国は何も同じ民族を攻撃したくないからという理由だけで「太陽政策」を取っているのではないのです。「対話」の際重要なのは、毅然とした態度と対等の立場をもって「対話」を行うこと。他のアジア外交のように、ペコペコあやまってばかりの外交は「対話」とはいえません。「対話」で北朝鮮をこじ開けること……今の外務省にできるのか、不安ですが。

対話重視で解決(ジャック)

家族が訪朝して残された家族を救出に行くのが正しいやり方であり、それを拒否したために今回の最悪の事態になり、このまま行かなければ核戦争になって、被害者が加害者になる最悪の歴史になるかもしれません。蓮池透さんと平沢勝栄議員がA級戦犯だということは、ほとんどの人が言わないだけで、把握しており、このことをマスメディアが主張して、対話重視で解決する、世論を100%にしなければ日本は核で滅ぶのではと懸念しています。

主張すべき事柄は主張しつつ(なつつばき・40代)

日本の国の始まりにまでさかのぼっても、縁の深い隣国。国際社会のなかに信頼できる関係づくりが必ずしも確立しているとは言いがたい日本。近隣諸国との友好関係の維持が平和の基本条件である日本。どの局面から見てもアジア、特に東アジアの国々との対等かつ信頼に足りるだけの外交関係の構築が、国際社会に一定の発言権を確保するうえでも欠かせない条件ではないかと思います。主張すべき事柄は主張しつつも、「対話を重視する」という基本姿勢を明らかにしたスタンスを毅然(きぜん)とした態度で示していくべきと考えます。対話イコール及び腰ではあり得ず、毅然としているからこそ対話重視を主張できるのではないでしょうか。

アジアのためにも自信を持てる外交政策を(イクラ・東京・未婚・40歳)

日本は基本的には対話を重視した外交を展開すべきだと思います。北朝鮮自体が核を含む武力をちらつかせている以上、経済・武力などの圧力を掛けるのは相手の思うツボではないでしょうか。米国はイラクの勢いで圧力を望んでいるようですが、万が一戦争のようなことが起これば戦場となるのは韓国、日本を含むアジアなのです。拉致された方々や、飢餓に苦しむ人々をもっと苦しめることになると思います。日本も段々海外派兵への道に進みつつありますが、暴力的に解決する手段は誰にでもできます。平和的に話し合うことが難しいからこそ、核兵器を使われた唯一の国として対話が大切なことを北朝鮮に向かって力強く訴えていくことが大切だと思います。米国に追従するだけの日本ではなく、アジアのために自信を持てる外交政策を望みます。

NO

どちらもできない?(はるたいママ)

まともな外交を望みます。対話もできなければ圧力を掛けることもできていない、というのがわたしの感想です。どちらかでいいからまともにできれば、ある程度今後の展開が見えるようなものではないでしょうか。外交には対話も、圧力も「アメとムチ」のように両方必要だと思いますが、今の日本の政府には、その力量があるとは思えません。

相手に常識が通じないなら(tamafish)

対話でコトが済むなら、もうとっくにそうしていると思います。対話をしようとすると、それにつけ込んでくるような、常識が通じない人にはある程度の圧力をかけて、対話ができる状態に持ってくるのが先決だと思います。

外交に不得手な日本(kuniwaka2001・神奈川・既婚・31歳)

圧力で押しまくるのはどうかと思いますが、今の状況だと多少の圧力は必要かなと思います。なぜなら、北朝鮮はまともに交渉できる相手ではないと感じるからです。たしかに下手に圧力をかけてしまったせいで、彼らが暴発する可能性は否定できませんが、拉致問題にしろ、今までの日本政府の対応をみていると、どうも弱腰というか、外交には不得手だなと思わざるを得ません。日本政府には、もっとしたたかな外交政策に取り組んでいただきたいと思います。

やるべきことは「交渉」(Jerry・東京・既婚)

圧力でも対話でもなく「交渉」が必要だと考えています。もちろん背景としての圧力、前準備としての対話は必要ですが、国としてやるべきことは「交渉」だと。日本にとって最良のシナリオ、北朝鮮にとって最良のシナリオを考えて、その間ではなく両方が、そして関係各国が共存できる道を探ること。こう着状態を脱する努力が必要だと思います。拉致家族が家族でいられるかけがえのない時間はどんどん過ぎ去っていくのに。

昨日までのみなさんの投稿を読んで

一人ひとりがバランスを持った考えを

「対話」か「圧力」か、最終的にほぼ半々という結果ですが、結局、いずれがいいのかについての結論は出なかったと言っていいでしょう。しかし、これは、逆に、「対話」も「圧力」も両方とも必要である、という結論が出たことを意味しているといえる結果なのかもしれません。実際、多くの指摘があったように、「対話」のみでは、なかなか北朝鮮が姿勢を変化しないし、一方で「圧力」に偏れば北朝鮮の反応がどのようなものになるのか不透明であるのも事実です。そうであるとすれば、わたしたちは、「対話」と「圧力」の両方を用いて粘り強く北朝鮮に臨んでいくしかないのかもしれません。それこそが「外交手腕」ということになるのでしょう。

「対話」と「圧力」いずれも必要ですが、その際、大前提になるのが国際的協調体制です。ただ、この国際的協調体制とは、なにも、日本、米国、韓国、さらには中国、ロシアがまったく同じ政策をとらなければならない、ということを意味するわけではありません。関係国はそれぞれ北朝鮮に求めるものに違いがあるのは事実です。

たとえば、日本にとっては、国際社会が問題としている北朝鮮の大量破壊兵器問題のみならず拉致問題、工作船問題など、さまざまな日朝固有の問題があります。また、韓国にとっては、統一問題、離散家族問題など、ここにもまた、さまざまな固有の問題があります。さらに中国にとっては、周辺地域の安定の問題、また脱北者問題など、やはり固有の問題があるのです。もちろん、より広い意味で考えれば、それぞれが固有に抱える問題というのはかならずしも別の国に関係がないというわけではありませんが、その優先順位が違うのは当然のことですし、それぞれの国の北朝鮮に対する政策に違いがあるのは当たり前のことです。ただ、重要なのは、その際、ある国の政策が、ほかの国の政策の妨げになっては意味がありません。

それゆえ、重要なのは、日本、米国、韓国、さらには中国、ロシアも含めて、国際社会としての最優先の目標を定め、それぞれが固有に抱える問題を把握し、自国の政策が他国の目標達成の妨げにならないような国際的な協力体制を作らなければならないのです。そうした体制の中で、それぞれ固有に抱える問題を解決していかなければならないのです。

もちろん、これがきわめて難しいことであるというのは事実です。しかし、北朝鮮問題についての最低限の「国際社会の目標」を設定しなければ、関係国それぞれの北朝鮮に対する姿勢が定まらないことは言うまでもないし、国際社会が北朝鮮に求めていることについて間違ったメッセージを与えてしまいます。実は、対話と圧力をうまく使い分けるためには、関係国間の調整がまずもって必要とされるのです。

そして、関係国はそれぞれの外交目標を「国際社会の目標」の中に組み込んでいかなければならないのです。それでは、最低限の「国際社会の目標」はどのあたりで落ち着くのでしょうか? おそらく、「北朝鮮が国際社会の責任ある一員となること」という言葉に集約されるでしょう。日本をはじめとして、関係国の中で「北朝鮮が国際社会の責任ある一員になること」に反対する国はいないでしょうし、北朝鮮が実際に「国際社会の責任ある一員」になれば、関係国それぞれが抱える問題も解決されていくでしょう。

ただ、現時点では、「国際社会の責任ある一員」という文言が極めてあいまいであることも事実です。このあいまいな言葉の中に具体的な内容を盛り込んでいくことこそ、関係国間の調整であり、いかに自国の目標を組み込めるかが、外交手腕ということになるのです。

それでは、日本にとっての外交目標とは何か、ということになるのですが、それはまさに日本の国民が決めていくことなのだろうと思います。ただ、その際、注意しなければならないのは日本のみならず、米国、韓国、中国など関係国の姿勢も十分考慮しなければならない、ということです。それを前提として、日本にとって何が問題なのかを一人ひとりがしっかりと考え、そのためにはどういう方法が必要なのか、「対話」なのか「圧力」なのか、おのずと答えが出てくるように思います。

また、現在の日本では、北朝鮮についてのさまざまな情報がはんらんしているにもかかわらず、正確な情報が少ないと言わざるを得ません。また、それゆえ、われわれは、そうしたはんらんする情報を取捨選択しなければならないのですが、その判別は極めて難しいと言わざるを得なくなるのです。北朝鮮について真摯(しんし)に知りたいというのであれば、多少、難しいかもしれませんが、次の2冊を推薦します。

  1. 『北朝鮮ハンドブック』(小此木政夫編著・講談社・ISBN:4062073315)
  2. 『北朝鮮−伝統と社会主義の共鳴−』(鐸木昌之著・東京大学出版会・ISBN:4130330632)

1.については、大冊ですが、北朝鮮の歴史を正確に知るための、もっとも良い書籍でしょう。2.は、北朝鮮の政治体制を分析した専門書です。現在の北朝鮮の政治体制の「特異さ」を理解する手がかりとなるでしょう。どちらも分量は多いし、かなり難解だろうと思いますが、北朝鮮を真摯に考えたいという人たちには、ぜひ読んでいただきたい書籍です。これらの書籍を手掛かりとして、北朝鮮についてのさまざまな情報に気を配り、特定の情報だけをもとに判断しないという、バランスの取れた判断をしていただければと思います。

あらためて指摘するまでもなく、北朝鮮の動向は、日本にとって極めて大きな意味を持つでしょうし、北朝鮮問題はそれがどのように処理されていくかにかからず、日本に大きな影響があることは間違いありません。それゆえ、わたしたちは一人ひとりがバランスよく北朝鮮問題の目標とは何なのかを考えなければならないのです。その意味で、半々という結果ではありましたが、「対話」か「圧力」か、を考えることで、何を考えていかなければならないのか、というのが明確にしてもらえたのではないか、と思っております。

平岩俊司

平岩俊司

静岡県立大学教授

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