
開票補助のアルバイトとは
(しろりむ・三重)
最近は投票にコンピュータを導入する自治体も少しずつ増えています。理由の一つに人件費の節約があると思います。今までは選挙というと、市職員が各種手当てをもらって休日出勤というパターンでしたが、今回わたしの住む地域では、期日前投票、投票日の会場受付、さらには開票作業の補助までアルバイトを採用。たとえば期日前投票の受付のアルバイトで時給1,000円ほど。約2週間ほぼ毎日つめると、かなりまとまった金額を稼げるということで、これはすぐに募集締切になっていました。開票補助のアルバイトは最後まで応募していて、わたしにも派遣会社から声がかかったほど。「えっ、開票までアルバイトでいいの?」とびっくりしましたが、要所要所は選挙管理委員会(市職員)がチェックして、アルバイトは補助作業だけだそうで問題はないとのことでした。人件費はかなり浮いたと思います。
電子投票でそのような単純ミスがなくなれば
(星みづき・東京・パートナー無・39歳)
ミスがなければ集計が極めて速く終わることを考えると、電子投票が望ましいと考える。ただ、プログラムミスやクラッキングで情報が漏れることだけは十分配慮してもらいたい。国政選挙の場合、毎回どこかの投票所で、投票用紙を間違えるなどで無駄に無効票を作っているが、電子投票でそのような単純ミスがなくなれば良い。セキュリティの問題さえクリアすれば、わざわざ投票所に行かなくても自宅での投票も可能になるのではないだろうか。もちろんネット普及率が100%ではないので、投票所に行く投票も必要だが。
初めての選挙で感じたこと
(透子・東京・パートナー無・20歳)
先日、生まれて初めて選挙に行きました。場所は近くの小学校だったのですが、わたしが行った学校とは別の学校だったため、どこにあるのかわかりませんでした。結局、父が車で行くのに便乗していったので、手間がかからずに済みましたが、そうでなかったら歩いて不慣れな道を小学校まで向かわねばならず、かなり時間を拘束されただろうと思います。仕事や学校で忙しい中、選挙にいくためだけにたくさんの時間を割くことはできません。電子投票ならば、時間も手間もかからないので、政治により多くの国民の意見を反映させることができると思います。
移動投票所があれば
(月の猫・神奈川・30代後半)
今回、投票日の前に風邪をひき、熱でダウンして投票所に行くことができませんでした。こんなとき、電子投票できたら、このPCから一発なのに、と残念でした。ちなみに、電子投票やコンビニ・郵便局などでの投票に加え、当日、移動投票所なんかがあるといいのになと思いました。自宅から出歩くことが困難な方や、急に家の用事で外出できなくなった人などが、自宅の前に止まった投票所で投票できれば。風邪をひいていても、足が不自由でも、移動投票所があれば投票できます。電子投票はPCの操作ができないと厳しいけど、移動投票所はそんなことはいらないし。
積極的に導入を考えるべき時期に(A6M2・愛知・パートナー有・47歳)
セキュリティの確保を前提に電子投票に賛成です。現状の選挙管理の仕組みは、極論すれば人海戦術です。電子投票にすれば、期日前投票の必要性もありませんし、低コストでより多くの民意が反映でき、しかも選挙結果もすぐわかる利点があります。憲法改正や年金といった個別の重要問題についても、直接民意を反映可能です。不正投票は、紙でもやろうと思えば、簡単にできます。利便性とコストと選挙制度の改善という観点から、積極的に導入を考えるべき時期にあると思います。
クリック投票は重みがない?(aim↑・29歳)
銀行決済など自分の責任内でやるものと違い、現在の投票所に行く記名投票でさえ、第三者が身代わり投票できないよう厳重なのですから、ちょっと実現は難しいのではないかなとは思います。また「●●候補に一票を投じる」という意味では、書かない投票、クリック投票は重みがないかなとも。わたしは投票所がかなり遠くて、駐車場もない不便な所のため、投票しないよりかはと、期日前投票(前不在者投票)に行っています。迅速化、利便性はもちろん、一日に数人しか来ない期日前投票所にいた8人の職員の人件費などを考えると、電子投票なら……と思って今回も期日前投票を終えてきました。
投票所での電子投票だけでも充分に意味がある(紅葉餅・広島・39歳)
地方選挙で一度電子投票を経験しました。もちろん投票所には行かなければなりませんが、投票の仕方はとてもわかりやすく、障害を持たれている方のこともよく考えられていました。電子投票は、従来の紙の投票より「人に優しい」と思います。また、電子投票によって開票時間が短縮できれば、投票時間を夜遅くまで延長することもでき、日曜が休日ではない多くの人たちも投票の機会が得られるのではないでしょうか。インターネットでは本人確認が難しいでしょうが、投票所での電子投票だけでも充分に意味があると思います。
タッチパネル式の投票ができれば(しろりむ・三重)
銀行のATMをさらに簡単にしたようなタッチパネル式の投票ができればいいなと思います。すると読み取れない、もしくは判断できないなどの理由で無効になる票が減るのでは。あと選挙のたびに名前をひらがなにするという、あの奇妙な(!)習慣も減るのでは? ITは苦手だという人でも、日常的に電車の切符を買ったり、ATMを利用したりしていると思います。簡易な操作で電子投票できれば、投票する側にも集計する側にもメリットは大きいと思います。
当選してほしくない人にマイナス投票(じゅーん)
投票の方法の違い自体より、もっとやりたいのは、当選してほしくない人にマイナス投票できる選挙方法。電子投票にすればそれも可能になりやすいと思いました。
選挙管理委員会の方々はITに不慣れなのでは(巽・大阪・パートナー有・43歳)
投票所がそんなに遠くにあるわけでなし、わたしとしては従来の投票でもいいのですが、「当日行くつもりでいたら急用で行けなくなった」という場合もありますし、高齢の方や出歩けない人のためにも電子投票はいい方法だと思います。ただやはり不安なのは、選挙管理委員会の方々がITに不慣れということ。そういう人に限って「機械は絶対間違わない」とおっしゃるのですが、機械を操作する人間は間違うことがあります。どんなミスで投票されたデータを消してしまわないとも限りませんし、多重投票やハッキングも心配です。アメリカのどこかの州知事選で電子投票が採用された際もいろいろ不具合が出た前例もあったようなので、十分システムを整えて踏み切ってほしいです。ああ、電子投票になると出口調査というのがなくなりますね。
投票時にマニフェストを検討できる仕組みを(えりぃ・神奈川・パートナー無・28歳)
投票は当然行きました。でも雨が降ってると面倒と感じることもあります。インターネットで投票ができればいいのにな、と思います。それに、投票所に行ってからでは、どの候補者がどんな主張を持っているのかを知ることができないので、投票時に各党のマニフェストや候補者の考えなどもじっくり検討できる仕組みがあればよいと思います。また、政党によっては有権者の意見をインターネット上でアンケートとして吸い上げる仕組みを用意しているところもあり、政治が生活に直結していることを実感できます。このようにITを利用していけば、「よくわからないから投票しても意味がなさそう」という人も減り、若い人でも政治に関心が持てるようになるのではないかと思います。
政策をわかりやすくまとめて公開を(chaf・パートナー有・29歳)
セキュリティ面での不安はありますが、どちらかといえばYesです。いい加減な発言ではありますが、面倒であったり貴重な日曜日が少しの時間とはいえつぶされたりするのがイヤな人だって少なからずいると思いますし、その程度の認識だから今の投票率につながっているんだと思います。利便性が向上すれば、投票率は少なからず上がるのではないか、と思います。たまたま用事や病気などで外に出られない人たちも気軽に投票できますし。ただ各政党の意図を理解した意味のある投票が増えるかどうかには、いささか疑問を感じますが。
わたしとしては、各市町村で選挙をアピールするホームページがあっても、各立候補者がどのような政策を立てているかが、どこにも書かれていません。残念ながら現在はいちいち各政党のホームページを見に行くしかないようです。(リサーチ不足かもしれませんが)わたしの理想は、それぞれ社会で取り上げられている問題をどう解決するかが表になって示されていて、比較がしやすいものを載せてもらえたら、政治に詳しくなくても投票の目安になるのではないかと思います。
投票用箱を地下鉄の主要駅に設置(アンヘルカーサ・東京)
電子投票ができたらもっと投票率が上がるかもしれませんね。なぜならわたしの周りには朝から晩まで働いて、日曜日ももちろん出勤、週末から海外出張という忙しい友人がたくさんいます。不在者投票の制限も昔に比べたら緩和されましたが、投票できる場所が限られているし、時間がなんと言っても働く人にとって不親切な時間設定だと思います。電子投票はセキュリティの問題があるので導入は難しいかもしれませんが、これからの日本を支える年齢層が投票するためには必須と考えます。それから斬新な意見かもしれませんが、投票用箱を地下鉄の主要駅に設置して投票できるようにするなどはできないものでしょうか? いろいろ難しいと思いますが、毎日通る場所ならみな投票するのではないでしょうか?
真剣味や緊張感が薄れるのが心配(みやえり・東京・26歳)
どんどん世の中が便利になっている中、わざわざ指定の投票所まで足を運ぶのは面倒と思ってしまうのは、当然の流れだと思います。ただ、投票所に足を運んで紙に自筆で記入するという緊張感は、政治のことを真剣に考えるきっかけにはなっていると思うので、電子投票によって、真剣味や緊張感が薄れるのが心配です。野球のオールスター投票で問題になったように、ネット掲示板などでふざけて、「この人に投票しよう!」とあおられて、とても政治を任せられないような人が当選するというのもあり得るかもしれません。迅速かつ慎重に検討していただきたいと思います。
有権者の本人性の認証と担保が難しい(Ten・近畿・パートナー有・36歳)
投票場の目の前に住んでいても、投票に行くのを面倒だと思ってしまうこともあるので、電子投票なら、(環境の整った人は)より手軽に投票できると思います。携帯電話での投票を可能にすれば、若年層の投票率の向上にもつながるでしょう。ただ、システム系の仕事をしている立場から考えると、有権者の本人性の認証および担保などが難しそうです。また、全員が電子投票になるとも思えないので、今までどおりの作業が残ってしまう懸念があります。でも今回の選挙で使われる税金が600億円以上と聞くと、システムに初期投資するほうが今後の無駄がないようにも思います。
選挙活動もネット上で(megamixweb・東京・パートナー有・34歳)
休日がないので選挙には行けません。自分の声を反映させることもできず、夜型のライフスタイルで朝は寝ていたいのに、朝っぱらから立候補者の名前ばかりを連呼する、うるさい選挙カーに悩まされます。いろいろなライフスタイルの人がいて、これだけネットが発達している時代なのに、どうして選挙がネットでできないのかが不思議です。できれば選挙演説もネット上かテレビ上だけでやってほしいです。そのほうが候補者の「公約」も証拠として残ります。

誰が対処してくれるのか心配
(ひろき&としきwithたかこ・兵庫・パートナー有・33歳)
夫が選管事務局に所属しています。その夫から話を聞いていると、ITにうとい方が選管職員の多数を占めているそうなので、実際に導入されたとしても、トラブルが発生したら、誰が対処してくれるのかとても心配です。
有権者として一票を投じる際、重みが感じられない(ミニミニ・兵庫・パートナー無・31歳)
ワンクリックで選べる投票はもちろん簡単です。障害者や高齢者など、事情があって投票所に行くのが困難な方にとっては、非常に画期的で政治への参加機会が増えると思います。また、一般的に政治に興味がないと思われている若い世代にも政治を身近に感じさせることはできると思います。
ただ、単にアンケートに回答するのではなく、有権者として一票を投じる際に、なんとなく重みが感じられません。また、セキュリティを考慮した場合に、「なりすまし」が容易になってしまうと思いますし、ハッカーによってデータの改ざんなどが行われる可能性も高いと思います。モラルの低下が著しい昨今、もう少しセキュリティ面をきちんと押さえるまでは時期尚早かと思います。
本人確認をどのように行うか(wakano)
選挙が身近になることは大変良いことだと思います。そのため電子投票の導入を、と考える方も大勢おられることと思います。一面、選挙が身近になりそうでいいかとも思いますが、便利さを追求してコンビニなどで行うようになれば、本人確認は誰が行うのでしょうか。現在は投票場で記入する際、地域で顔の広い方数名で動向を見守り、正しさや安全、公平さを保つ努力がなされていますが、コンビニでは同様のことはできないでしょう。軽々しく導入すれば詐欺行為も起こりかねません。大切な一票を誰もが入れられるようにしする方法を検討すると同時に、いい加減な一票とならない方法も検討すべきだと思います。