
上場しているからには(月の猫・神奈川・38歳)
株式を上場している以上、このようなコトがおこるのはあたり前であり、それがイヤなら最初から株の持ち株率をあげる努力をするべきです。少なくとも、ライブドア(というか堀江社長)の行為は卑怯でもなければ汚くもありません。株を買うのに事前相談したり、根回しをしたりする必要があるのが日本経済なのだとしたら、その非常識を常識として持ち続けた経済界のほうが非難されるべきです。
市場透明化への一石(erierineko)
リーマンブラザーズと同業で働いていた私の認識では、堀江氏の行っていることは法律違反ではない範囲の行動です。むしろニッポン放送およびフジサンケイグループの企業構造そのものに問題があったわけで、堀江氏の株取得は問題ないと思います。仮に堀江氏が経営権を取得して成功or失敗するかというのはそれからのこと。今まで日本社会が不文律の中で根回し社会を構築していたところに問題があり、今後日本企業がボーダレスになるならば、不文律や夜の永田町のようなことをガラス張りにして明文化するチャンスとして堀江氏は一石を投じたと認識しています。
活性化のためにも良いこと(ゆかぱんだ・愛知・パートナー有・26歳)
日本はまだまだ保守的な国なので、堀江社長のような革新的且つアメリカナイズされた思考の人が現れた方が、経済的にも活性化すると思います。若さと強引さが目立つ人ですが、言っていることややっていることは間違っていないと思います。
「株主」の存在が重要(けろすけ・東京・パートナー有・39歳)
この一連の報道で気になるのが、「株主」のことです。みんな自分の会社、イメージのことばかり言っているけれど、「株主」を忘れているような気がします。日枝さんから、そんな発言聞いたことがないですよね。でも株式会社である以上、まずは「株主」なんですよ。日本の会社経営者って、そのへんを忘れがち。「フジサンケイグループにいることが企業価値を高める」とおっしゃるけれど、それを決めるのも株主です。なんか空虚な口論が続いているだけのような気がします。
問題提起となったのでは(K-CRAFT・東京・パートナー有・41歳)
株の取得については、肯定的に考えています。特別不当なことはしていないわけですから。現在の資本主義のルールでは、こういうことは実は十分考えられる事であるのではないでしょうか。グローバルでボーダレスな時代ですから、ニッポン放送やフジテレビ側は企業としてリスクヘッジに欠けていたのは事実です。しかし、特に外資がこれから盛んに入ってくるわけですから、今後の株式の取引については細やかなルールを設定する必要がある気がします。国際的に見れば、平均的な暮らしをしている1億2千万人が住む比較的平和で安全な温暖な気候の日本はいい市場でしょう。アラブ諸国や中国の大資本家が日本の経済ルールを熟知し、資本を漁りに来たら……と思うと怖い気がします。ほんの一瞬で資本を握るだけで会社の支配権を持つことは、その会社の第一線で活躍する労働者たちの労働意欲を損ねる恐れがあります。現行の資本主義の株式売買のありかたを、よく考える必要があると思います。堀江社長の株取得は日本企業全体のリスクに対し、問題提起の形となったのではないでしょうか。持ち前の情報収集力と感性による直感的な行動力が目立って報道されていますが、争うべき問題と検討しなければならない問題をキチンと区別して論争すべきであると思います。
一層の注意が必要(べんじゃみん・33歳)
もともと「ねじれ現象」が指摘されていたのですから、買収されるまでフジTVも何も動かなかったのはどうかと思います。他者に売りたくないのなら上場をしなければいいだけの話です。これからは外国株でも日本株と交換できるのですし、会社は一層の注意が必要ではないのでしょうか。一部報道では、堀江氏は経営権を取得したら、産経新聞の路線転向や、「新しい教科書をつくる会」の教科書をやめたいと思っているようで、そちらにも大いに興味があります。