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私の視点

「少年」は現代社会の生んだモンスターか?

―長崎幼児誘拐殺人事件に寄せて―

藤田正美(ふじた・まさよし)
『ニューズウィーク日本版』編集主幹

2003年7月12日

また日本中を震撼させる事件が起きました。長崎で4歳の子どもが殺害され、その加害者と思われるのが12歳の少年だったのです。例によってインターネット上には加害者の少年の実名やら顔写真やらが出回り、少年法の改正についてあるサイトでアンケートを取ったら80%の人が刑事罰を課す年齢の引き下げに賛成。ある教育委員会は「生命は地球よりも重いということをきちんと子どもたちに教える」と語ってしまう始末です。

この事件が幼児を性愛の対象とするおぞましい事件であるだけに、そして、それが殺人に結びついているだけに、社会の反応がある意味でヒステリックになるのも理解できます。でも、刑法の対象となる年齢を引き下げるという少年法の改正によって、少年犯罪が減るのかというと、そういう実例は世界中のどこにもありません。アメリカでも少年犯罪に対して厳罰主義で臨んでいるのですが、その効果はないといったほうがいいのです。

まして加害者の少年の親を「市中引き回しの上、打ち首」などという現職閣僚の発言にいたっては、あきれてものも言えません。だいたい「少年犯罪の責任は親にあり」、と決めつけてしまうこと自体、大きな問題です(少年ではないけれど、埼玉県知事の娘のヤミ政治献金など、それこそ親の責任だと言いたくもなるじゃありませんか)。まったくこうした議員先生の時代錯誤的な発言は、聞くだけで開いた口がふさがりません。

反社会的人間の存在を前提に

僕は、テレビや新聞、雑誌で大きく報道されているとはいえ、この事件をあまり大げさにとらえるべきではないと考えています。つまり、この少年は、現代社会だから生み出されたモンスターではないと思うのです。どのような時代でも、あるいはどのような社会でも、反社会的な人間は存在してきました。

社会の秩序を守るために、社会はルールを定めています。しかしいくらルールを定め、いくらルールを厳しくしても、そのルールを破る人たちはいます。すべての人がルールを守る社会などというものは、人類の歴史上おそらく存在したことはないのです。たとえば江戸時代は、人権という概念がないのですから、それこそ市中引き回しだとか、拷問は当たり前だったのに、やはり犯罪は絶えませんでした。

被害者にならないためには

結局のところ社会が安全になってきたのは、やはり教育によって、命の重みやら、他人への共感やら、社会のルールの必要性やらが理解されるようになったからだと思います。それでも、そういった共通の価値を意図的に無視する人たちもいるし、あるいは何らかの理由で理解できない人たちもいます。このような人々が存在することは社会が覚悟しなければならないリスクだと思うのです。ありていに言ってしまえば、被害者にならないようにわれわれ自身がリスク管理をすることが重要だということです。

日本は安全な国といわれてきました。犯罪の検挙率は下がったとはいえ、まだまだ安全な国であることも事実です。そのような国で暮らしているわれわれは、自分自身が犯罪の被害者になるリスクについて、ちょっと無関心なのではないでしょうか。繁華街で、小さなお子さんが親の手を離れて一人で歩き回っている姿をよく目にします。でもその油断が大きな悲劇を生んでしまう可能性があることを、わたしたちはよくよく覚悟しなければなりません。

「他人を見たら泥棒と思え」と子どもに教えるのは嫌なものですが、命を守るためだったらそれも仕方がないのではないでしょうか。

関連リンク

「『社会の安全』をどう守る?−大阪小学生殺傷事件をめぐる大きな問い(「私の視点」2001年6月16日)>読む

ewomanサーベイ「犯罪に巻き込まれたことはありますか」>読む

ewomanサーベイ「子どもの予期せぬ行動が心配?」(古荘純一さん)>読む



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