
「運が悪い」で片付けられない(ひのひー・福岡・パートナー有・33歳)
ある刑事もののドラマの再放送をやっと今見られるようになりました。放映当時、初めて身に迫る危険を感じ、110番通報したのですが(隣の部屋に恐い人が住んでいて)やってきた警察の対応は、かなりヒドイものでした。おかげで警察というだけで、吐き気がしてくるほどになり、テレビでさえ見られなかったのです。しかも今後また部屋周りを破損されるような行為があったらどうしたらいいのか、と聞くと何度も110番したらそのうち、調べるかも程度の反応。ああ、警察は民間人を守ってくれないと初めて知りました。まさか、扉を消火器で殴ってくるような相手にも「話し合って」ですまされるとは驚きです。この件は新聞にも掲載され、警察の相談窓口にも電話しましたが、謝らせると言ったきり、ナシのつぶて。身内に甘い甘い。結局部屋を引越しました。おかしな人はいるしそれに運悪くあたるのはあることだろうけど。それを警察が守ってくれないことには、絶対「運が悪い」で片付けられない。日本の警察は考えを改めるべき。
しつこい勧誘の電話も(エスパー)
以前しつこい無言電話に悩まされました。夜中にかかってくるのでしばらくの間、夜になると電話の線を抜いていたこともあります。そんな事がしばらく続いたので、警察にも届け出をし、番号もかえました。その時電話機をナンバーディスプレーにし、身に覚えのない番号からの電話には出ない、本当に用事のある人は留守番電話にメモを残してくれるという判断です。あと相手の方には大変失礼な行為ですが、普通電話に出る時「はい、○○です」と自分から名前を名乗るのが礼儀ですが、いたずら電話依頼かかってきた相手の方から「○○さんのお宅ですか」と言われるまで名乗るのをやめました。無言電話も大変困りますが、しつこい勧誘の電話も大変迷惑なものです
身内が加害者に(Lammy・パートナー有・32歳)
セクハラ、傷害致傷の被害にあいました。どちらも業務中です。カウンセリングという精神状態に不安定さを抱える方を相手にした業務である以上、これはいたし方のないことだと考えています。
それよりも精神的に傷つき、今でも乗り越えることができずにいるのが「身内が加害者となった」という事実です。
身内が性犯罪を犯し、相手の女性がいまだにそれを乗り越えられずにいます。女性として、加害者である家族をどう受け止めればよいのか分かりません。今でも男性全般を信用することができません。わたしは当時、家族療法を主としたカウンセリングを行っていました。しかし、カウンセラーの精神状態が不安定では適切なカウンセリングをすることができません。そのため、現在は人事相談業務を他のメンバーに委ねています。
世間一般で言えば、わたしは加害者の家族です。しかし、同時に被害者でもあると感じることもあります。近頃被害者の人権が守られるようになりました。しかし、そもそも、被害者とは誰を指すのでしょうか。心の底から信頼していた家族が犯罪を犯した時、加害者の家族はどう受け止めれば良いのでしょうか。特に、信頼しきっていた男性が性犯罪という女性にとって忌むべき犯罪加害者になった時、どうしたらいいのでしょう。いまだに暗中模索状態です。
危険運転を注意したら(kanamassaro)
数年前、高速道路の料金所手前で危険運転を繰り返していた車のドライバーに注意したところ、その車の同乗者から突然おそわれ、全治1カ月ほどのケガをした。このトラブルを目の当たりにしていた料金所の職員はもちろん、周囲の車のドライバーたちも見てみぬふり。せめて110番する人が1人でもいてほしかったが。犯罪の増加に歯止めが掛からない原因の一つに、日本社会に蔓延している「他人への無関心さ」があるのかもしれない。
駐車場に一晩放置で車上荒らしに(みさきママ・静岡・37歳)
今から6年前、主人が会社の近くに借りている駐車場に車を置いて出張に出かけ、そのままその日は出張先に泊まることになり、車を駐車場に一晩放置してしまいました。当時わたしも主人と同じ会社に勤務しており、翌朝出勤してみると、主人の車の運転席、フロントの窓ガラスが割られ、車内が荒らされていました。
今まで一度もそのような被害にあったことがなく、起こるはずもないと思った車上荒らしにあってしまったのです。警察に届け出をしましたが、犯人は見つかるはずもなく、車の修理代6万円を支払うことになりました。命がとられるほどの事件ではありませんでしたが、田舎に住むわたしたちには大きな事件でした。今の世の中は、何が起こるかわからない、安全に暮らしていくために予防策を考えておかねばならない時代であることを思い知らされました。
お店で名前や電話番号を残すことに注意(veronique)
犯罪の定義に入るかどうかわかりませんが、少々ストーカーめいた行為を受けたことがあります。突然電話が掛かってきて、無言が続いたあと、名乗りもせずに”I love you……”と。そのときは単なるいたずら電話だと思っていましたが、嫌な予感がしたのでナンバー表示に切り替えました。同じ人物からの電話は数日おき、あるいは数週間おきに掛かってきて、わたしが電話に出ないことに対して腹を立てていてののしられました。
その後、郵便受けの表札に傷をつけられ、家も知られているのか、と非常に怖くなりました。結局、電話のかかってくる頻度とわたしの日常行動との関連性から、問題の人物を特定することができました。ある商店主でした。その店へ行くのをやめたので、今は被害はありません。状況が落ち着くまでは家に閉じこもっていましたが、寝ていてもわずかな物音で目が覚め、本当に怖かったし、あらゆる人を信じられなくなりました。お店で名前や電話番号を残す必要がある場合にも、よくお店を選んでからにしようと学んだ一件でした。
洗たく物は干しっぱなしにしない(ちょこちゅっぱ・東京・30歳)
つい最近、一人暮らし10年目にして初めて下着泥棒の被害に遭いました。今まで他人事の犯罪だったものが、実際に自分の身に起こったことで、初めてその怖さを感じました。すぐ近くの派出所に出向き、被害状況を説明し、パトロールを強化してもうらうよう、お願いしました。でもこれで安心してるわけではありません。犯人がわたしの周辺にいると思うと夜眠れません。目に見えない犯人が怖い。この犯罪に対する対策は夜外に干しっぱなしにしない、自分の家にいるときだけ外に干しておく、もしくは何か洗濯干し用の防犯品などつける、でしょうか。
被害者遺族になるまでは他人事だった(junkomama)
父を6年前殺人事件で失いました。未解決のまま今年7回忌を迎えました。事件を体験する前は、本当に新聞の社会面の事件は他人事でした。ですが、今は社会面の記事は父の事件とどうしてもリンクしてしまいます。わたしたち被害者遺族は、自分の家族の事件を新聞やテレビで何度でも反すうすることになります。こんなことは一般の人は決して体験することはないでしょう。本当にこれは苦しいことなのです。
数年前から犯罪被害者遺族がクローズアップされるようになってきました。わたしも3年前に被害者遺族5人で被害者支援のアメリカ研修に行ったときに、マスコミ数社が同行してきました。そのあたりから自分もマスコミに顔を出すことをいとわなくなり、被害者について理解を求める発言を繰り返してきたつもりです。犯罪被害者は、まだまだマイノリティーで、世間からの冷たい対応にさらされながら生きていると言わざるを得ません。
今、犯罪に巻き込まれたことのない人も、これからも被害に遭わないとは言い切れないのです。誰だって被害に遭うなどとは思っていません。自分がそうでした。危機管理、ということからは外れるかもしれませんが、新聞やテレビで報道される事件の、被害者遺族の思いを、ぜひみなさんに考えていただきたいのです。ぜひ感じ取っていただきたいのです。
住居周辺の掃除や手入れはこまめに(iroha・九州・パートナー無・31歳)
わたしは4年ほど前、東京杉並区在住の折、半年間のあいだに強姦未遂、放火の被害に遭いました。それらの犯人は別人で、前者は外国人の進入によるもの、後者は、アパートの隣人、顔見知りによる(しかし無差別な)犯行でした。大家が離れたところに住んでいたため、土地周りの手入れや、内部のちょっとした故障なども自分たちで修理しなければならないようなアパートだったので、手入れが行き届かず、結果的にそういった犯罪を引き込んでしまう雰囲気になっていたのかもしれません。
女性だけのアパートということで安心していましたが、連帯はなく、薄汚れた感じで平気なようで、敷地内に草が生えていたり、ごみが吹きだまるなど、すきまだらけだったのだと思います。自衛手段もとりましたが、路地が入り組んだ静かな住宅街は案外人目も少なく、覗きやいたずら電話もしょっちゅうでした。現在は、近隣との付き合いがあるので安心です。都会での一人暮らしはなかなか厳しいものがあります。みなさんも住まい周りの手入れはきれいになさってください。そういうところに陰りがあるとこういう種類の犯罪も引き寄せやすいのだそうです。
夜間は周囲を意識しながらさっさと歩く(ブルー・30歳)
わたし自身は、痴漢(強制わいせつ)、タクシーにぶつけられた(業務上過失傷害)などがあります。わたしの兄は、夜中、寝ている最中に忍び込まれて窃盗の被害に遭いました。緊張感があるなしにかかわりない被害だと思います。
以前、「おやじ狩り」をしていた人が、「疲れているような感じの人を選んでいた」と言っていたのを聞いたことがあったので、夜は、周囲に目を配りながらシャキシャキ歩くようにしています。ただ、どんなに気を付けても避けられないことはあると思っています。