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織作 峰子さん
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写真家の大竹先生に出会って
- 佐々木
確か、写真の世界に入った理由に、撮られるより撮る側に回りたいと思った、って仰っていたのを聞いたような気がするんですけど。
- 織作
まず、ユニバースになる前は短大で、初等教育と幼児教育を専攻していたので、幼稚園と小学校の先生の2級免許は持っているんです。だから講師には、なれるのですが、教員採用試験が8月で、世界大会と全く同じ時期だったので受けられずにいたんです。それで翌年、採用試験を受けるか、どうしようか、と考えながら、でも、自分が本当に好きなことは何だろうと思って。
小さいときから、絵を描いたり、木や石を彫ったり、作り上げることが好きだったんです。そういう物を作る世界がいいな、と思いながら、ミス・ユニバースになっちゃった。ユニバースになった後、写真家の大竹先生に出会って、先生からこういう話をもらって。
- 佐々木
じゃあ、先生のほうが、「撮ってみないか?」っていうふうに言ったんですか?
- 織作
そうですね。「何か芸術に関わりたい。芸術の世界に入りたい」って言ったら、「写真も立派な芸術だよ」って言われて、「えっ? 写真?」って。私のイメージでは、芸術の感覚がなかったんです。まだ、その頃、写真をよく知らなくて。
それと、写真って、雑誌とか新聞とか、商業的なイメージがあって、私が知らなかっただけなんです。「写真って芸術なんですか?」って先生に聞いたら、「立派な芸術だよ」って言われて、「写真集とかも、ちゃんと見なさい」って言われ、それで、写真って、いろいろ幅広いんだな、ということが分かったんです。
近所に日本画家と友禅作家の方がいらしたので、そこに遊びにいって、その日本画家の先生に入門というか、「勉強したい」と相談したりもしたことがあったんですが、「難しいよ、絵で有名になるのは。写真のほうが、まだいいんじゃないの?」っていわれたりもして。
- 佐々木
撮られるのが好きでなくても、撮られる数が多くなると、「こんなふうに自分を見せていくと、よく撮ってもらえる」とか、撮られる側としての意識が高くなったりするようにも思うんですが。
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