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原田永幸さん
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あんまりノウハウを教えたくないんですけどね
原田
当社には4,800人の正社員がいます。また400人のフランチャイジー・オーナーがいらっしゃいます。この方たちと昨年は“One to Many”の手法で、全国7ヶ所においてコミュニケーション・ロードショーを行なってきました。また今年の正月から始めたことがあるんです。あんまりノウハウを教えたくないんですけどね……。
佐々木
教えてください(笑)。
原田
組織には執行役員がいて、部長がいて、課長がいて、社員がいる。会社の方針を伝える時に、日々の業務に関しては、組織で動かないといけません。ところが、意識革命とか組織文化を変えていこうとする時は、組織でコミュニケーションしても変わりません。
昨年の当社のビジネス戦略は、「ここへ行くぞ!こんな大きなチャンスがあるぞ!自信をもって進もう!」と、いわゆる自信を深めさせるのが目的でした。今年は「実行」の年です。「実行」ですから、「人」が重要なのです。人の心を動かさなければいけない。すなわち、組織文化革命なのです。
やはり当社はまだ、上からやれと言われたことをやるという組織文化でした。ここを変えていくために、人材の育成計画や報酬制度の確立など進んでいますが、私が始めたのは、社員10人とのワークショップを毎週やることです。
佐々木
10人とのワークショップ?
原田
たった10人です。毎週1回。
佐々木
何時間ぐらい?
原田
3時間。昨日も行ないました。毎週3時間です。
佐々木
ワークショップっていうのは、いわゆるディスカッションをしたり?
原田
ディスカッションです。店長、アシスタント・マネージャー、役員、新入社員、すべての社員が対象です。有志の申し込み制で行なわれています。
佐々木
これも申し込み制なんですか?
原田
そうです、申し込み制です。自由に申し込んで頂く。強制ではありません。勿論当番制でもありません。
佐々木
たとえば、北のなんとか店から行くぞ、とか本社の何々部から行くぞ、ってことにはなさらないで、「10人のワークショップを僕はやります」と宣言する。
原田
自分の意志で申し込むわけです。
佐々木
へえ、おもしろい。
原田
1回に10人ずつ、申し込み者が殺到しているのでコミュニケーション部の担当者が適切な組み合わせをします。お店から何人、本社から何人と、バランスをとって行ないます。参加後には、そこに参加した人がBBS(掲示板)に意見や感想を述べられるようにしたいと思っています。
佐々木
参加していない人も読めるBBSなんですか?
原田
そうです。すなわち、私という1人の伝道師がまた次の伝道師を作る、伝道師が伝道師を作っていくという、その仕組みです。
佐々木
社員全員とできるわけじゃないですものね。手を上げた人を伝道師にしていく、ということですか。
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