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竹田 圭吾さん
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歴史の先生になりたかった
- 佐々木
そうなんですか。そもそもまず、先生になりたかったというのは、いつからですか?
- 竹田
中学生のときくらいからずっと、中学・高校の歴史の先生になろうと思ってました。歴史が好きだったんで、日本史の先生になろうと思っていたんです。で、教職課程を取って、文学部だったんで、史学科に行った。それで母校に実習で1カ月ほど行ったんですけれど、これはちょっと一生やるのはきついな、と思いましたね。
- 佐々木
何がきついと思ったんですか?
- 竹田
要するに、外との接点がほとんどない。そんなこと、行く前からわかっていることだと言われてしまえばそうなんですけれど、行ってみて初めて実感できた。
働く場としてのタイムテーブルが、職員室と教室の往復でほとんど1日が終わるじゃないですか。これをほとんど1年中繰り返す。そうすると、どんなに外交的で、外からいろいろな情報とかを吸収しようと思っている人でも、なかなか難しいと思うんですよ。
それはそれでやりがいのある職業だし、立派な先生方もたくさんいらしたんですが、自分に同じことができるかというと、これはちょっと厳しいかな、と。
- 佐々木
そういった体験は、今のお仕事で学校の問題や教育全般、学校の閉鎖性を考えるときの背景になるんでしょうね。
- 竹田
比較対象としてはありますけれど、今の先生は、僕がたかだか数週間で感じたのよりは、はるかに外を見ていると思います。自分の学校の中にいるだけではわからない考え方とか情報を吸収しようと、ものすごい努力をしているように見えますね。
それが、じゃあ結果的に、ニーズに合う教育に対して、教師としてのパフォーマンスにつながっているかどうかというのは、別問題ですけれど。それぞれの学校や教師の努力だけではどうにもならない部分も大きいですし。
- 佐々木
それで、マスコミ志望になったとのことでしたが、これは何かきっかけがありますか?
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