
JALプロジェクト@イー・ウーマンの一番の課題は「どのようなことをすれば、JALがより良くなるか」。全国各地、また海外から、イー・ウーマンリーダーズは1年間知恵を出し、さまざまな提案を、JALに投げかけてきました。メールでの投稿だけでなく、実際にJALを訪問して、見て、話して、触れてみたり、「ブレスト会議」と称して、仲間として一つになり、JALとイー・ウーマンが一緒に課題解決のために頭や心を合わせたりしてきたのです。そんな初めての試みに、JALの幹部の方々も真摯に受け止めて、参加し、イー・ウーマンリーダーズから出される一つひとつの提案について検討し、すばやく実現していきました。この決断と対応の速さには、驚かされました。ここで実現した提案をいくつかご紹介します。
家族を意識したサービスの誕生
「子どもを大切にしている」。
これが、なんと「JALに対する良いイメージ」の第2位。2007年2月にイー・ウーマンで行った「JAL改善のための調査」において、国内外の航空会社のブランドイメージを聞いたところ、JALに対する良いイメージの中で「信頼できる」の次に高かったイメージが「子どもを大切にしている」だったのです。
そこで、イー・ウーマンから、「いいイメージは、どんどん伸ばした方がいい」ということで、家族や子どもを意識したサービス企画を実施することを提案。
たとえば、国際線の取り決めとして親がビジネスクラス、子どもがエコノミークラスで旅をした場合、「キャビンが違う」ことから子どもたちも大人料金が適用されていたのですが、我々の提案で、同じ飛行機であればキャビンが違っても子ども料金が適用されるようにすぐ変更がなされました。他にも提案がきっかけで、家族がそれぞれためたマイルを合算しての使用が可能なJAL独自のプログラム「家族プログラム」が誕生しました。
新しいCMが誕生!「品質で飛ぶ」。
JALで働いていた人たちが登場し、仕事に対する想いを語るCMが、2008年1月から2月まで放映されました。ご覧になりましたか? このCMは、実は、2007年7月に実施した「JAL経営幹部との対話イベント」において、参加者であるプロジェクトメンバーから提案された内容を、ほぼ提案通りに実現したものなのです。
7月に実施したこのイベントでは、イー・ウーマンリーダーズ24名が整備工場を訪問し、実際の整備士の方々とお話をしたり、安全性についてのJALの取り組み、飛行機が飛ぶメカニズムなどを学んだりしました。その際、冒頭でJALの社内向けに作られた、社員教育用のビデオを拝見する機会がありました。JAL設立当初のパイロットや客室乗務員の第1期生が登場し、当時の想い、仕事の本質を語るビデオでした。JALの中に脈々と流れる「品格」というDNA、最高水準を目指す熱い想い。そんなものが強く伝わる映像。
イー・ウーマンリーダーズたちは、整備士の姿、また、ビデオを通して触れたJALの先輩たちの声を聞き、これらを、もっとストレートに外へ発信していった方がいいと提案。高額な費用で有名人を雇うCMを作るより、この研修ビデオを活用したテレビコマーシャル作りをした方が、JALの長い歴史と姿勢、それを作ってきている人たちの品格が伝わると、具体的に話しました。それから約半年後、その意見が実現され、CMがテレビで流れることになりました。
「サイト内検索」の位置が変更に。
以前、JALのサイト内検索のボックスが左下にあったことを、ご存知でしょうか? イー・ウーマンとのプロジェクトが発足した当初、その年の夏にサイトのリニューアルをする予定となっていたので、イー・ウーマンのプロジェクト参加メンバーに、JALウェブサイトに対する改善提案を求めました。また、2007年3月には、プロジェクトメンバーから選ばれた8名が参加したブレスト会議を表参道で行い、そこでもウェブサイトについて議論しました。
そこで提案され実現されたことは山ほどありますが、たとえば「サイト内検索」の位置。
一般的に、多くのサイトにおいて、サイト内検索の位置はページ上部にあります。だから、何か検索したい、と思ったときにすぐに検索場所がわかるのです。しかしJALの場合は、なぜか左下の位置。これでは検索ボックスがあること自体がわからず、検索ボックスを探してしまう人も多かったはずです。そこで「サイト内検索」が右上に変更されました。これは、ほんの一例ですが、ウェブサイトの改良にも、多くの提案が寄せられました。
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