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カルロス・ゴーン氏 |
目標を明確にする、という表現は誰もが使いますが、わたしはそれを実践してきました。「日産180」というシンプルな言葉で、わたしたちの3年間における目標を具体的に描写したのです。
まず、180の「1」というのは、2001年と比べて、3年間で出荷をさらに100万台増やすということ。日本における出荷台数を30万台、米国で30万台、欧州では10万台、そのほかの海外市場では30万台というふうに、出荷台数を増やしていくという具体的な計画です。
二つ目の「8」というのは、「8%の営業利益」を指します。これは自動車業界でもトップランクに入る数字です。
そして180の最後の「0」は、「負債ゼロの0」を意味します。負債が成長の制約になってはいけません。とにかくバランスシートの強みを生かした投資決定ができる環境にならなければいけません。
その上、180は、180度ということも意味しています。この10年間でとにかく売り上げが落ちている、収益性も下がっている、そして負債も膨大な額に膨れ上がってきました。それが、2000年以降10年間は、それを180度変化させて、とにかく収益を上げ、健全な財務状況、つまり負債ゼロの状況をつくり出すということも、意味しています。
「日産180」では、部門ごとチームごとにやるべきことを、明確に細分化し、全社員に報告、そしてこれを月ごとに測定し、進めていきました。
- 出典:
- 国際女性ビジネス会議
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