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カルロス・ゴーン氏 |
メンタルタフネスというのは基本的にはモチベーションからくるのではないでしょうか。これをやるのが本当に正しいのだ、と納得できた時、つまりモチベーションが生まれた時、ある意味、誰もが強靭(きょうじん)な精神を持つことができると思います。
たとえば、子を持つ母親は強靭(きょうじん)な精神を持っています。タフにならなければならない場面があるかもしれません。人は、大切だと思い、信じているものを守るためならば、非常に強靭(きょうじん)な精神を持つことができます。
時と場合によって、わたしたちは、タフにならなければなりません。しかし基本的にはいったい何ができるか、ということでわたしたちは評価されます。タフとかソフトという言葉は、評価には属さないと思います。タフにならなければならないときもあれば、ソフトにならなければならないときもあります。ビジネスについても同様です。
大切なことは、今自分が直面しているのが何か、それにどう対応するのか、ということをずっと考えることです。「しなくてはならないことは、これだ」と納得できた人は、必ずしも強靭(きょうじん)な精神力を持っていなくても、それをやり遂げます。
気が散ってしまい、そのような強靭な精神を持てない人もいるかもしれません。それでもやはり、状況にどう反応し、どう対応するか、そしてそこで本当に何が必要なのか、ということを見極めることができたときに、人々はタフになれるのです。
わたし自身のことで言うなら、何かを見る、それを行う、そしてそれが正しいと思ったらやり遂げる、ということが、すなわち、わたしの「タフネス」といえるのではないでしょうか。
- 出典:
- 国際女性ビジネス会議
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