
もともと資生堂のシンボルマークは椿ですし、「花椿」という冊子もあります。それで今回のCDを「音椿」というネーミングにしました。花椿の音版という感じでしょうかね。
紅盤(べにばん)、白盤(しろばん)の2つを同時に発売しましたが、これも、椿の代表的な色が赤と白であることと、口紅の紅とおしろいの白から、資生堂らしいネーミングだということで決まりました。
ジャケット写真でモデルがつけているヘッドフォンは、椿のデザインですが、シンボルマークである椿をこういう形で使うのは、実は極めてまれなことなんです。歴史のあるマークなので、あまり軽々しく使うなという社内でのお達しがあるんですよ(笑)。
ここしばらくあまり前面に出していなかったんですけど、やはり「東京 銀座 資生堂」を象徴するマークなので、慎重に露出をしていきながらコーポレートイメージのアップにつなげていきたいと考えています。
このヘッドフォンは、撮影のために相当手を掛けてつくりました。今ならCGで合成する方が容易にできるのかもしれませんが、アートディレクター、デザイナーのこだわりが並大抵ではなくて……。
モデルの太田莉菜さんは、この撮影のためのオーディションで選ばれました。50人ぐらいの中から、スタッフ全員が「この子しかいない!」と断トツの評価で決まりましたね。まだ15歳で、ロシアと日本のハーフ。頭の回転が早くて、肌がキレイで、すごくいい子です。今後どんどん大きく育っていくはずです。
もともと僕らは、「モデルは資生堂からスタートして大きく育ってくれるといいな」と考えています。かつては、前田美波里さんなどが資生堂からデビューして大女優になったし、山口小夜子さんも世界のトップモデルになりましたよね。最近では、今「ピエヌ」のキャンペーンに出ている伊東美咲さんも大女優になりつつあります。
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