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会議番号:2561

やり直したいしつけ、ありますか?

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【開催期間】
2008年10月13日より
2008年10月17日まで

円卓会議とは

このテーマの議長

小崎恭弘　神戸常盤大学短期大学部　幼児教育学科准教授

みなさんのご意見にいちいちうなずいてしまいました。僕も今、3人の子どもの子育てを懸命にしていますが、�……

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2日目までに届いている投稿から...

親はできるのに……！？ (モリッシー・茨城県・パートナー無・34歳)

自分に関してやりなおしたいしつけは、やはり整理整頓と規則正しい生活です。自分が親になることがあれば、ぜひ子どもには伝えたいのですが、みなさんや先生も言われている通り、「子どもは親の背を見て育つ」ので、自信がありません。ただ、自分の親は整理整頓が上手だし、規則正しい生活を送っているのに、「早く起きなさい」「片付けなさい」と繰り返し言われても、私には習得が難しかったというのが実感なので、「どうやるのか」具体的な方法を知り、子どもには伝えたいと思います。

当たり前のことをする。 (ano・東京都パートナー無・)

しつけとは、当たり前の事をできるようになる事だと思います。朝起きたら、お早うと言う。部屋はきれいにする。できる範囲で家事をする。例えば、当番制で洗い物をするなどがいいと思います。こうした事は、関連性があるので、100％を教えなくても、基本的なことを教えればすむのでは、ないでしょうか。例えば、家庭内でお早うと言う人は、外でもお早うございますといえるでしょう。週に1回でも部屋の掃除ができる人は、学校や仕事場でも、身の回りの整頓などできるでしょう。

食事の仕方 (ゆうたんぽん・岩手県・パートナー有・42歳)

私が学生だった二十年前頃、同じ寮生だった女の子は勉強の良くできる人でしたが、食事は口を半開きにしてグチャグチャと音を立てながらでした。一緒に食事すると気分が悪かった思い出がありました。そうしたらなんと小学二年生になる我が子も同じような食べ方で、どうしてこうなったのか分からないのですが、直したくてその都度注意しています。躾は習慣だと思っています。自分が身に付けてきた事を我が子にも習慣にしてほしいと思って、日ごろ口うるさくなっています。

	職場のおじさん (beans5・千葉県・35歳)
職場の上司を見ていると、平気で他人の仕事を自分の仕事の成果にする人がいる。自己利益に邁進する姿は実に品がない。確かに働いていることには違いない。しかし、根本的に間違えている。他人の成果を踏みにじって、自己利益を追求しないような躾が自分の子どもにはしたい。

「自分の物差しを持つ」訓練 (Perla・千葉県・パートナー無・39歳)

例えば電車の中、靴を脱がず座席に上ろうとする子どもを「『お姉さんに怒られるから』靴脱ぎなさい」と叱る母親を見ると、私はその母親を叱りたくなります。なぜ「よその人の服を汚したら迷惑がかかるから脱ぎなさい」と言えないのでしょう。「他人の顔色」を手掛かりに選択する習慣がつくと、やがては権威に依存する主体性に欠けた大人に成長する心配があります。「正しいこと」と「間違っていること」の判断を「自分のものさし」でできる大人になるための訓練がしつけではないでしょうか。

いつまでも成長し続けられる？ (chiechie・北海道・パートナー無・43歳)

ただ今4歳の子どもの子育て真っ最中！　例に漏れず、自分の子どもが、いわゆる「世間一般」だとか「標準」とかにあてはまるか一喜一憂しています。自分に関しても……　もちろんなのですが……　でもあえて「やり直したい」ものはないと言いたい！　仕事柄15～18歳の子ども達と日々すごしていますが、躾られていなくても、環境や学習によって、必要なものであれば自然と身に付いていく様を見かけるのです。ヒトは心掛け次第でいつまでも変わっていける存在だと思っています。

小さいうちに (みいや・東京都・パートナー有・45歳)

しつけは大きくなってからではうまくいきません。子どもが小さい頃から、少し厳しいくらいにしつけはしっかりやってきたつもりです。あいさつに始まり、言葉遣い、靴のそろえ、食事中の行儀などもうちょっととゆるくてもよかったかな？　と思うほどでした。でも現在大きくなり自分の好きなように生活している感じですが、最低限のしつけは身についているので社会や人に迷惑はかけない子になっていると思います。

寝食と心 (tulip・福岡県・パートナー有・36歳)

現在11歳と9際の娘がいます。8歳までは就寝時間8時を死守してきました。現在は、8時半消灯です。自然と早起きの習慣が身に付き、5時半には起床しているようです（というのは、私は7時起床だから……）。私が起きる頃にはシャワーと宿題を済ませ、気が向いたときは朝食も作ってくれています。食事も農薬の薄い自然なものをできるだけ取っています。保育園の先生から「精神的にとても落ち着いている」とよく言われました。質の良い睡眠と健康な食事が心も育むと思います。

一生涯、年相応のしつけ (Aska・東京都・パートナー有・38歳)

やり直しは勘弁願います。まだまだ、まったくなってませんがそのとき、そのとき一生懸命やってきた結果です。しつけは決して子どもだけのものでなく、一生学び続けるものだと思っています。子どもには子どもの、大人には大人の、年齢相応の学びがあるはず。天国に旅立つその日まで、日々成長し続けたいものです。

3日目の円卓会議の議論は...

ならぬものはならぬ

みなさんのご意見にいちいちうなずいてしまいました。僕も今、3人の子どもの子育てを懸命にしていますが、これがまたなかなか上手くいきません。ちょっと上手くいったと思ったら、また振り出しに戻ったり。しつけできていると思ったら全くできていなかったりです。Askaさんが書いておられるように、まさに大人にも子どもにも一生付き合い、身につけていくものなのでしょうね。

子ども達にしつけを行うときに、保護者の方の多くは「～ができるように」「○○させたい」という、できることを多く望む傾向にありました。例えばわかりやすいのがトイレです。「早くおしっこが言えるように」「はやく自分でトイレができるように」などです。確かにこれらは見た目にもわかりやすいし、そして親や保育士にしても「できた感」が強いものです。ついつい「できるように」という思いが前面に出てしまいます。

しかししつけのもうひとつの側面は「○○しない」という事です。例えば「おもちゃを投げない」「人をたたかない」などです。この側面についてはあまり意識されなかったり、また教えたり伝えたりすることが難しい場合があります。マナーについてなどは特にそうですね。特に小さい子ども達に「だめなこと」を教えることは難しく感じました。説明するのも難しいですしね。そんなときに僕がとても助けてもらったことが、会津藩校「日新館」で教えられていた「什の掟」です。

一　年長者の言うことに背いてはなりませぬ
二　年長者にはお辞儀をしなけれはばなりませぬ
三　虚言を言うことはなりませぬ
四　卑怯な振舞をしてはなりませぬ
五　弱い者をいぢめてはなりませぬ
六　戸外で物を食べてはなりませぬ
七　戸外で婦人と言葉を交えてはなりませぬ
ならぬことはならぬものです。

現代から考えるとちょっと違和感を感じるものもあります。しかし今の社会ほどマナーの乱れた時は無いと考えると、その根底にある人としての精神は強いものを感じます。特に最後の「ならぬものはならぬものです」というフレーズは、言葉や正義を大きく包括する意味をこめていると僕は感じます。くどくど理由を述べる以前に、人としての正しい立ち振る舞いを考えなさいというメッセージは見事です。多くのマナーに通じるものです。
なかなかここまで言い切ることが難しい社会や関係性の中で、時としてうらやましいと思います。親として人として｢だめなものはだめ！｣と自信を持って言いたいですね。

それでは今日はみなさん自身のことをお聞きしたいと思います。自分が受けたしつけで成功と失敗についての思い出を教えてください。そんな簡単に分けられるものではありませんが、思い出に残っているものやそのときのエピソードなど教えてください。楽しいものを待っています。

小崎恭弘
神戸常盤大学短期大学部　幼児教育学科准教授


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