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大きなハンバーグが、みるみる小さくなって価格も上がった。真打さんのような経験をされた方も多いのではないでしょうか。ここ半年くらい、原材料の価格高騰を背景に、提供する側は、値上げや減量で対応してきました。外食意欲があっても、いつものメニューが変わり果てた姿になってしまっていたら、次に来るのは二の足を踏んでしまいます。私も、外食ではないですが、いつも買っているパスタやパンの価格が以前よりもかなり上がっているのを見ると、買うのをためらってしまいます。
外食離れは、節約、健康・安全など、消費者側の思いもありますが、提供されるものの変化も原因の一つです。いろいろな理由があるにせよ、非日常性を求める外食については、あまり変わらず、日常的な外食については、見直しをされているという声が多いように思いました。結果、二極分化がますます顕著になり、日常の外食は、ますます低価格志向になっています。皆さんの投稿にも出てきた低価格外食チェーンは、利用が増えると思います。
みいやさんのように、外食で使用される原材料が心配という声も多く聞かれました。まちょうど低価格チェーンでも、商品にメラミンが混入していたことがわかり、メディアは大騒ぎしています。これについては、この円卓会議でも機会があれば議論したいと思いますが、今まで述べてきたように、国産がよくて、輸入ものが悪いということは決してありません。多くの国産畜産物も輸入飼料で出来上がっていますし、和食の基本的な調味料である味噌や醤油の多くも輸入大豆で作られています。その現実を見て、広い視点で賢い選択を期待します。
盲目的に国産を求める世論の声に従い、外食産業も、材料を国産へと求め始めています。それがいい方向に向かうことを期待しますが、皆さんにも賢い情報選択力を持ってほしいと希望します。先日NHKの「世界同時食料危機」という番組をご覧になった方もいらっしゃることと思いますが、私には、なぜここまで煽るのかと思う内容でした。株、原油同様、投機の対象だった穀物相場は、ピークよりかなり下がって落ち着いています。確かに長期的に見れば不安はあるでしょうが、今すぐ食料不足が陥るような状態にはありません。
経済的不安で需要の低迷、ドル・ユーロ安、相場の低落で、食料品は、これから安くなるかもしれません。というより、ディスカウントの競争が激化するような気がしています。また、しばらく産業側は、厳しい状況になると思いますが……。消費者の動向、世論に右往左往し、外食産業はじめ食品産業は努力をしています。家でご飯をつくるものいいですが、ちょっと疲れたら外食もぜひ楽しんでください。1週間ありがとうございました。またお会いしましょう。
道畑美希 東洋大学講師 フードビジネス・コーディネーター |
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