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皆さんの意見を読んで励まされる思いです。「良くなるか」「悪くなるか」を飛び越え「どうしたら良くなるか」を真剣に語り合う姿はネットによる円卓会議の醍醐味を感じます。
モリッシーさんが指摘する「世代交代を進める」は、転換期の改革に必要条件です。明治維新も戦後の改革も、過去の体制を背負った「老人」が退場し、未来を先取りする若者が中心に躍り出ました。 今、若者は悲惨な状況にあります。政治家や経営者が失敗したツケを払わされているのが若者です。「雇用の調整弁」と言われる派遣やパートの低賃金労働者、内定を取り消された学生など、若い世代へのしわ寄せは深刻です。誠二さんがいうように「セーフティーネットの張り替え」は安心して働くことの大前提です。しかし、見方を変えれば今の状況は「若者よ、立ち上がれ」と社会がメッセージを発している、のではないでしょうか。 同じことが女性にも言えます。オッタムさんが指摘するように、能力があっても活躍の場が与えられない。子育てや家事を任され、手足を縛られ競争社会で男性と競わされる。少子化が進むのは当然でしょう。
男性中心に回ってきた社会は、女性の身になって制度やインフラを作って来なかった。しかし、労働人口の減少は先進国に例のない「女性下働き社会」である日本を揺さぶることでしょう。 追いつめられているのは農業も同じ。「農」は自然環境の中で命をつないで行く営みです。それが市場経済にもみくちゃにされ有害食品が氾濫し、農家には後継者もいない。自給率40%というのに耕作放棄地がどんどん増えている。自然環境を保全する観点からも農の在り方が問われています。
米国発の金融危機は、不況の嵐となって世界を襲うでしょう。日本も影響は免れません。アッという間に解決する「魔法の杖」はありません。困難に耐えながら日本を変えてゆく辛抱強い営みが求められる、と思います。 日本経済がどんどん悪くならないために、強くするためには、何が必要なのでしょうか。皆さんのご意見をお待ちしています。
山田厚史 朝日新聞 シニアライター |
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