たくさんのご意見をいただき、ありがとうございました。ワークシェアは無理。それによって「賃金が削られる。今でさえ残業ばかりなのに」。これは、noriariさんのご主人がおっしゃったこと。
これは、いま働くひとの多くが心配していることだと思います。 オランダでも、賃金を上げないというのが労使の間での合意だったのですが、実質賃金は下がっています。そこで、第2の稼ぎ手である妻の労働市場への参加が一気に進んだのです。
ただ、オランダの働き方革命が画期的だと思うのは、短時間や短い日数はたらくひとでも、時間で換算すれば給与が下がらないという原則を徹底させたこと。労働組合の役割が大きかったといいます。また、労使で合意されたことは、非組合員にも適用されるので、国民全体にそのメリットがゆきわたったのです。
日本に導入されるときには、こういった原則をはっきりさせることが不可欠ですね。また、ワークシェアは、専門的な仕事だとやりやすいかもしれませんね。仕事の範囲や責任が決まっているので、どうしたら仕事がシェアできるのか見えやすいと思います。
また、組合がないところや仕事の範囲が明確ではないところでも、これを機会に仕事のやり方を見直したりして、ワークシェアがやりやすい仕事のやり方について考えてみることも必要かもしれませんね。
同時に、「そもそもなぜワークシェアを導入するのか」考えてみる必要があるというマリさん。ごもっともです。次回はそこもふくめて、みなさんと一緒に考えてみたいと思います。
ワークシェアが賃上げや労働条件の切り下げにつながるとしても、ワークシェアを導入することに賛成の方、その理由を教えてください。
多数のご意見をお待ちしています。
大沢真知子 日本女子大学教授、放送大学客員教授 |
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