| 
            
             皆さんの楽しそうな…… または本当に心に正直なコメントを拝見してう れしく思っております。 人間社会は大きく複雑化しているので、人間が自然の一部で一種の動物であることなど、日々過ごす中では忘れられているかも知れませんね。それくらい、生きていく事そのものは大変なものかも知れません。  
 残念ながら、動物と暮らす人々の中には配慮の足りない方も…… 現実的 にはまだおられて、そのこともあって、動物とその家族の印象が悪く なっている場合もあるのですね。私たちの動物病院ではしつけ教室も長年行っています。伴侶動物の医療としつけは切り離せない事なのです。  しつけといういい方もさまざまですが、つまりは良い一市民として人の世界に溶け込むために必要なことを家族と共に学ぶという場です。動物たち がより身近に現実的に共に暮らすためには大切な事ですね。  
 わたしの家庭でもずっと暮らした老犬や老猫が亡くなって…… ほんのしばしでも、動物のいない時期があると、そういうときには何とも言えず、いるべきものがいない、そこに寝ているはずのあのこが…… という 空虚感というか、喪失感というか。何か不自然な気持ちがするもので す。  
 一緒に暮らしておられない方でも、植物や動物などが人間が自然の一部 であることを思い起こさせてくれる、きっかけを作ってくれるのではな いでしょうか? 私は最近、動物たちを感じるときには特に地球環境のことを考えます。近い将来のさまざまな危惧が取りざたされる昨今、常に動物と人間が共生できる環境作り…… はある意味、地球全体の生態系に想いを馳せることにもなると思います。  
 都会の生活だけではなく、自然豊かな環境の中でもさらに動物たちとの関わりは無視できないものでしょう。  
 皆さんは、動物たちの存在感じるときが1日のうちに少しでもあったら、そのことに関連してどんなことに想いを巡らせますか?  
             
            
              
                柴内晶子 獣医師 赤坂動物病院副院長 | 
                  | 
               
            |