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会議番号:2833

金(ゴールド)、持っていますか?

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【開催期間】
2009年10月26日より
2009年10月30日まで

円卓会議とは

このテーマの議長

田嶋智太郎　経済アナリスト

「持っている」とお答えになった方は、純金積立から金鉱株投信、先物取引まで、実に様々な形で保有されてお……

議長コメントを全文読む

1日目までに届いている投稿から...

	純金積立 (aibe・大阪府・パートナー有・34歳)
ファンドの積立と並行して、資産を分散する手段として純金を積み立てています。値上がりを期待しているわけではなく、価値がゼロにはならないので最低限の保証用と考えています。今後、天災や戦争の可能性も考えると、金は必須の資産だと思っています。

	金鉱株投信を持っています。 (ギエム・東京都・パートナー無・52歳)
金鉱株に投資するファンドに投資しています。金は実需のほかに有事の時の資産という特色があり、14年保有している間に他の資産の動きとは動きが異なることが何度もありました。全部の資産を投資するつもりはありませんが、分散投資の一環として保有する価値は大いにあると思います。

先物取引 (安里屋ユンタ・大阪府・パートナー有・46歳)

金の魅力は、通貨としての金を含んでいます。そんなとこから、原油価格・外貨の高低と連動し、商品先物取引にて、レバレッジを利かせて、差金を小遣い・生活費・学費にあて、平成17年度より取引しています。しかし、当初は夏安→冬高への既設変動も、ファンドが投資資金を金へ向けたことから、最近は儲けの法則が利かなくなったように思います。

最後は金 (ドナドナ・東京都・パートナー無・43歳)

昔から世界中で尊ばれているように、やはり貴金属は「換金性」が魅力です。若い頃からいざとなったら売ればいいからと思って購入しています。いつも友人が中国に行くと聞くと、22Kや24Kのアクセを頼んで買ってきてもらっていました。それほど余裕のある生活をしているわけではないので、当然アクセサリーとして実用する物を購入。金投資などはしていません。政府や国が不安定なところでは常識ですが、日本ではデザイン性に価値がついたりと金製品の価値の捉え方が勿体無い気がします。

	後悔してます (BOSWELLIA・愛知県・パートナー有・47歳)
何年か前に、あまり上がらなくてお金も必要だったため手放してしまいました。いま金がこんなに騒がれているとは知らなくて、あのまま持っていればと後悔してます。もっと安いときに買いなおしておけばよかったと残念です。

	魅力を感じない (dokinchn・東京都・パートナー無・39歳)
金に投資しても価値が下がらないと思うので、リスクが少ない分投資にはいいと思いますが、あんまり魅力を感じません。身近に金に投資している人もいませんし、儲かったっていう話も聞きません。今週このテーマで勉強して、魅力を感じたらやってみようかなと思っています。

	イメージ的に受け付けない (いんこいんこ・大阪府・パートナー有・47歳)
夫が結婚前に金の先物取引で大損をしたと聞いてから、投資には怖いものとのイメージがあります。預金の高金利が望めないので、他の活用法に一瞬食指が動いたりもしますが、お金音痴の自分にはもっと勉強する必要があるかと思います。

	金貨を買おうとしたのですが (tibiko・大阪府・パートナー無・39歳)
以前、金貨を買おうと思ったのですが、購入する方法と保管方法がわからず、あきらめてしまいました。できれば、ドルで金を購入したいと考えていますが、実際に貴金属店にいかないと購入できないものなのでしょうか。

17歳ですが (彰紀あきのり・大阪府・パートナー無・17歳)

私は持っていません。「投資」って、17歳の私でもできるのですか？　投資家は日経新聞を毎日熟読しているイメージがあります。私は20歳の誕生日までに起業しようと考えています。経済についてまだまだペーペーでもっともっと知識を蓄えたいです。田嶋さんのコメントの中でも知らない単語があったので、投稿したら即辞書を引こうと思います。経済についてど素人の私にもわかりやすく教えてくれる本等あれば、ぜひ教えてほしいです。まずは、新聞熟読でしょうか？

2日目の円卓会議の議論は...

ドル不安で金シフトが進んでいる

「持っている」とお答えになった方は、純金積立から金鉱株投信、先物取引まで、実に様々な形で保有されており、それぞれの保有の理由も「ご尤も！」と思われるものばかりでした。
今日は、以下に金（ゴールド）に関わる「豆知識」を記しておこうと思います。すでに重々ご承知かもしれませんが、あらためておさらいしておきましょう。

金は、有史以来およそ16万トンが採掘され、様々な形で流通・保有されています。新たに採掘される金の量は年間およそ2,500トンとされていますが、その採掘量は年々細ってきています。推定される埋蔵量はおよそ5～7万トンとされていますが、その大半は極めて採掘が難しい場所にあるというのが実情です。

そんななか、いま最も金の保有に強い関心を持っているのは中国です。
著しい経済成長を遂げる中国では、対外支払い（あるいは為替介入）のために備える資産＝「外貨準備」も急増しており、9月末現在で2兆2,726億ドルに上っています。もちろん、その規模は世界一です。
内訳を見てみると、大よそ7割が米ドル資産となっており、いま中国政府・当局は米ドルの将来性を不安視し、外貨準備運用の多様化という大義名分のもと、米ドル資産から金へのシフトを積極化しています。

現在、中国の外貨準備全体に占める金の割合は2％足らず……。欧米諸国の金準備が全体の60％～70％であることを考えると、中国のそれは著しく過少です。
そこで、中国は徐々に金準備の割合を3％、5％へと引き上げようとしています。全体の規模が膨大ですから、それだけでも数千トン規模の金需要が発生することがわかっており、前述した世界の金の流通量や採掘量を考えると、今後の金価格動向に相当な影響を及ぼすことが予想されます。

もちろん、保有の米ドル資産を金にシフトし始めているのは中国だけではありません。他の国々でも同じような動きが見られますし、膨大な資産を運用する世界有数のファンドや年金基金、個人投資家などの間でも中長期スタンスで金を保有する動きは見る見る強まっています。
その背景にあるのは、やはり一つに米ドル不安です。あくまで「ペーパーマネー」である米ドルに将来的な価値の低下懸念が強まっているなか、実物資産としての側面を持つ金に大事な手元資産を交換しておこうと考える人が増えているのですね。

本日も、金を持っている方は「どのような形で」、「なぜ？保有しているのか」教えてください。
また、金を持っていない方は、その理由や今後の計画などについて教えてください。
よろしくお願いいたします。

田嶋智太郎
経済アナリスト


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