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5日目/5日間
働く人の円卓会議
1位
【開催期間】
2010年02月22日より
2010年02月26日まで
円卓会議とは

高成田享
プロフィール
このテーマの議長
高成田享 朝日新聞石巻支局長
円卓会議議長一覧
新書1冊分という日々の新聞が掲載する情報は、専門性に特化したネット情報や専門紙に比べると、広く浅く、……
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4日目までに届いている投稿から...
月曜:1日目(テーマの背景) 火曜:2日目 水曜:3日目 木曜:4日目 金曜:5日目(リポート完成)
yes 世界・経済・産業について知る (Uka・千葉県・パートナー無・40歳)
基本的に一面から世界・経済・産業のページまで読みます。決して好きな領域ではないため、ネットのように自分から情報を取りに行くメディアでは、読み逃がすことも多くなりがち。興味が薄い分野でも必要な知識を得るのに、新聞は適していると思います。上記の領域は、事実のみの記載が多く、短時間でコンパクトに情報収集できる点が気に入っています。私は新聞社のスタンスが反映される社説は読みません。新聞を毎日読んでいると、世の中の流れが分かり、自社領域への影響を感じることができます。

yes 作る側の情熱は、読者に伝わる (tamaneko・東京都・パートナー有・48歳)
ネットの迅速性や特化された専門性には、新聞は太刀打ちできません。しかし、20年以上も前の新聞の切り抜きが私の人生の中で大切にされている。PCを日常的に使うようになって15年になりますが、ここ数年、情報源は新聞です。ただでさえ仕事と家事で忙しいのにPCに張り付いてあの姿勢で眼を酷使したくないし、情報の全てを掌握することに意味を感じません。ネット隆盛期、表面だけなぞって知っているつもりになっている人も増えたように感じます。真の意味で賢く情報に接していきたいと思います。

yes 新聞はネットに勝てます。 (ano・東京都パートナー無・)
新聞はネットに勝てます。 新聞とネットの違いは、ネットは掲載後すぐ削除できる事です。1度掲載したものは削除できないなどという法律は作れないでしょう。新聞の場合、いったん発行されれば、訂正記事を出しても、発行された物は残ります。その分、新聞の方が中身の重要性、信憑性に気を使います。情報で大事なのは量でなく質です。いくら早くて大量のネットでも質が悪ければ、意味がありません。新聞の方が重要だと私は思います。

yes 速報性・一覧性 (ayako_tokyo0218・東京都・パートナー有・35歳)
今まで新聞を読んでいなかったのですが、昨年の秋から購読を始めました。新聞の良さは速報性と一覧性、情報量の多さにあると実感しています。インターネットのニュースサイトやGoogleで興味のある事項を検索するというのも勿論良いですが、政治・経済・文化・スポーツなど幅広い分野の情報を毎日まんべんなく得ることで、話すことや自分自身の考えにも厚みが出ると思います。背伸びせず、読みやすい新聞を選んで毎日読むことを習慣にする事が大事だと思います。

yes 読んでます! (nch・神奈川県・パートナー無・48歳)
今やっているオリンピックのような速報はネットを利用しますが、新聞はじっくりと自分なりに噛み砕きながら読み進めます。時には早起きしてコーヒーを飲みながら読むのが至福のひと時。今さら人に聞けない情報が小学生向けにやんわり解説されていたり、旬の素材レシピもあり多方面の情報満載でいいです。気に入った記事はスクラップします。最近の天声人語は日付が近くに印刷されているのでスクラップにとても便利です。あとで見返すと自分の心理状態を思い出したり面白みがあります。

yes 日経新聞を購読して2年 (ちさこ・埼玉県・パートナー無・40歳)
最初は読むのに2時間くらいかかって苦労しましたが、「斜め読み」など読み方のコツもわかり、今では早めに出勤して就業前の30分でポイント読みができるようになりました。最近、後輩がキャンペーンでもらったとかいうi-Phoneで日経デジタルを見ているのを私も見て、ちょっと気になっています。表示スペースが小さいので必要な情報が見つけにくいのではとも思います。しかし、どこでも省スペースで情報を検索できるのは魅力ですよね。

yes 考えに縛られる (ayuru・東京都・パートナー有・26歳)
私はある新聞を長く購読していますが、その新聞のカルチャーに染まっています。毎朝読む新聞の影響力は大きく、よく考えていないのに『新聞に載っていたから』という理由だけで信じていることが多いように思います。世界にでればでるほど、自分の考え方がしっかりしていないことを痛感させられます。20代は自分の意見をも固めていきたいと考えており、その意味では、新聞は数種読んでいるべきだなと思います。時間的にできていませんが……

no 毎日届くのは負担 (cheetan・愛知県・パートナー有・40歳)
自他共に認める活字中毒の私ですが、毎日毎日これでもか!といわんばかりにポストに入る新聞には抵抗があり取っていません。出勤の準備をしながらテレビニュースは複数チャンネルチェックし、信頼できるコメンテーターがリライトしたニュースをメルマガで読む。これで世の中の動きをウォッチしています。この円卓会議も貴重な情報源のひとつです。

no 地方紙は…… (ぴよぴよぴょんきち・北海道・パートナー有・34歳)
日本全国のニュースも知りたいけど、住んでいる場所の情報も知りたい。全国紙、地方紙、ともに帯に短したすきに長しで、結局二紙取らなければ満足できないのではないか、と思い、取っていません。本当は、じっくり新聞を読むのは好きなのですが……
5日目の円卓会議の議論は...
月曜:1日目(テーマの背景) 火曜:2日目 水曜:3日目 木曜:4日目 金曜:5日目(リポート完成)
次の世代に残したい
新書1冊分という日々の新聞が掲載する情報は、専門性に特化したネット情報や専門紙に比べると、広く浅く、だと思います。ある情報をもっと知りたいという人には、物足りないメディアでしょう。しかし、政治や経済ニュースからスポーツや芸能ニュースまで扱う新聞は、世の中の流れをつかみ、「常識」を養うには、いいツールだと思います。興味の薄い分野でも必要な知識を得られるというUkaさん、幅広い情報を毎日得ることで自分自身に厚みが出るというayako_tokyo0218さんの指摘は、新聞の大きな利点だと思います。
 
いわゆるネット情報で、私が懸念するのは、信憑性の不確かな情報のひとり歩きです。「小沢報道」をめぐっては、新聞が検察の意図的なリークを流しているとの批判が出ました。それを全否定できないという点では、もちろん新聞も完全ではありませんが、「情報源にあたり、裏を取る」というのが新聞記者の職業としての基本動作です。ネット情報のなかには、そもそも事実が誤っていたり、小さな事実をめいっぱい誇張して独自の見方とする「陰謀史観」もたくさんあります。「情報で大事なのは量ではなく質」というanoさん、「ネット隆盛期、表面だけなぞって知っているつもりになる」というtamanekoさんの指摘通りだと思います。
 
読者は新聞に一般性だけでなく、個性を求めている一方で、それぞれの新聞が持つスタンスも気になります。そうなると、ayuruさんやぴよぴよぴょんきちさんが指摘するように、複数の新聞を読みたいが、現実的ではないということになります。できるだけ多様な意見をオピニオン面で載せ、自社の主張は社説で示す、そして、記者は署名でそれぞれの個性を生かしながら事実を追う、という方向がもっとはっきりすれば、スタンスへの不安も減っていくのではないかと思います。
 
 じっくり読み、気に入った記事はスクラップというnchさん、就業前30分のポイント読みというちさこさんは、情報のうまい処理の仕方だと思いますし、新聞は読まないというcheetanさんの信頼できるコメンテーターのリライトしたニュースをネットで読む、というのも情報を処理する工夫という意味では同じだと思います。新聞記者としては、信頼できるコメンテーターは熱心な新聞の読者であってほしい、などと思ってしまいますが、これからは新聞情報を整理したネット情報がふえてくると思います。
 
 このテーマの最終回なので、あえて結論めいたことを言うと、新聞という文化を次の世代に残したいと私は思っています。マックス・ウェーバーの「プロテスタンティズムの倫理と資本主義の精神」の最後に「精神なき専門人、感性なき享楽人」という言葉が出てきますが、国民にまんべんなく知識を、という新聞の鬼子のようなネットの行き着く先が「精神なき専門人、感性なき享楽人」では、困ります。そういうネット情報を真剣に見る孤独な子どもの情景よりは、家族が新聞を広げながら対話する光景のほうが安心できます。極端な例示で、バイアスがかかっているかもしれませんが、新聞は若い世代に残していきたい文化だと思います。1週間ありがとうございました。

高成田享
朝日新聞石巻支局長
高成田享


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