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投稿いただいたご意見の中には既にM&Aが現実のものになっている方がいらして「うーむ、やはり日本もここまで来ているのか」と思わせられました。しかし、買われる側にしてみると理屈では処理しきれないさまざまな……
折りも折り、私のパートナーの会社に買収の話(される側)が上がっており非常に身近な話題です。ライブドアの話がマスコミで取り上げられていたときは、「そういう時代でそれが資本主義のルールなんだから事前の防御をしていなかった側がうかつだ」と冷めた見方をしていました。それが自分達の日常生活にも現実的に降りかかってくるとなった途端、買収される側の社員一人一人の生活はどうなるんだとあわててしまっているのが現状です。
しかし会社単位で考えれば弱い企業が買われるのは当然で、買った企業がよりパワフルになっていけば社会にとっても良いことだと思います。日本でのM&Aは勝ち・負けみたいにとらえられていて、吸収された側が悲劇的にしかうつっていません。買収されて生き返った企業などが今後増えていけば、M&Aがプラスの現象としてとらえられていくのではないでしょうか。と、いうことで私のパートナーの会社の買収劇もプラスに転じるよう祈ってます。
今の会社は一年前にM&Aされて、完全に子会社です。親会社の方法になるのは戸惑いがありましたが、その方法は現実で勝ってきたノウハウなのでしょう。2つ目のやり方を教わっているんですよね。ただそれがサービス残業となると、複雑です。
現在は学校で働いているので(公務員)、M&Aは身近ではありません。ただ、株式会社の学校は設立されてきていますし、これから身近になってくるのかもしれません。客観的にみていると買収する側が何だか強いようなイメージがありますが、買収されることで当初の目的を達するような組織も強い組織なのかな、と思ったりもします。
最近、日経新聞を読み始めました。その直後からこの話が世間をにぎわすようになり、興味を持つようになりました。日本は資本主義社会ではあるけれども、古い体質が根強く残ってしまっている国だと思います。なぜ、会社名にすぐ反応してしまうのか。何のために、その会社で仕事をしているのかを考えるよい機会だと思います。会社の名前が変わっても、仕事の内容・方向性が良い方向性へむけば、買収もよいのではないかと思います。
全然身近には感じません。まだ今の日本ではそういった状況に慣れていない、というイメージがあります。状況の変化に柔軟に対応できないのではないか、と思います。たとえば、買収する側、される側で派閥ができてしまったり。日本にはそういう体質がまだまだ残っているような気がするのですが、こう思う私の方が古いだけで、実はそれほど皆さん抵抗はないのでしょうか?
ニュースとして目にする機会は増えましたが、けっして「身近な」ものでは無いです。ただ仕事がらオフィスのリニューアルなどを手掛けていると、アメリカ企業では日常的に行われていることを実感します。たとえばある米国企業の日本法人のオフィスを大規模にリニューアルし、看板を新しくしたとたんに本国でその会社が買収されて看板を架け替えなきゃならなかった、なんてことがありました。もちろん、こちらの社員たちは寝耳に水状態でした。ただ現実にはM&Aによって企業の競争力が高まることには賛成でも、自分がリストラされるのは困る、みたいな総論賛成各論反対になるのでしょうね。
投稿いただいたご意見の中には既にM&Aが現実のものになっている方がいらして「うーむ、やはり日本もここまで来ているのか」と思わせられました。しかし、買われる側にしてみると理屈では処理しきれないさまざまな感情がこみ上げてくるものでしょうね。新しい経営者は何を考えているのか? 働く環境はどうなるのか? なにより自分の雇用は守られるのか? 自分はリストラされる?ならばあの人は?そんなふうに心は乱れるでしょうし、社内もざわつくかもしれない。とても平穏に過ごせないのが実情でしょうね。
とはいえ、資本を効率的に使うために株式会社方式を取っているわけだし、そのシステムの中で働いて報酬を得ているわけだから、資本の効率化っていう点で今の経営がベストか、他者がやればもっとうまくいくのかという観点でM&Aは常に身近に考えておくべきテーマだと思います。
お金の運用だってどこの何がいいかって比較検討するわけだし。へたなファンドや株を買っちゃうとたちまちお金は減るわけだし。
というわけで会社にお勤めの方には特に「今の経営がベストだと思う? 」「それとも他者がやればもっとうまくいくと思う?」みたいな観点でもご意見をいただけたらと思います。では、よろしくです。
木村佳子
株式評論家 ファイナンシャルプランナー