
ケースバイケース(syura・神奈川・パートナー有・43歳)
昔いたベンチャービジネスの会社は、大手の資本が入って、パテントに関する契約が終わったとたん、資本を引き上げられ倒産しました。いまいる会社は、某大会社の傘下に入ったときにたまたま私が入社し、今年さらに関係が深まり社名変更し、大会社の冠がついた社名になりました。中にいると、リストラされたりしないかぎり、意識しなくてもやっていってます。私の場合、M&Aは比較的当たり前に身近にあります。
これからの企業経営にとって(ねずみちゃん・東京・パートナー有・43歳)
非常に身近です。実際に行っていますし、事業計画のなかの中核にも置いています。自社の強みと相手先の強みをどう生かし、企業価値を高め、グループ全体を強いものにしていくか。計算どおりにいかないものも少なくありませんが、これからの企業経営にとって大きなテーマと思います。
なかなかうまくいかず(潤・埼玉・35歳)
今の会社はM&Aをしてできた会社です。ただ、なかなかうまくいかず、今でもトラブルがあります。相手の会社によると思います。資金的なトラブルの場合、より複雑です。
保身やプライド?(ダーシャ・東京・パートナー有・36歳)
フジテレビとライブドアに関する一連のニュースでかなり身近なテーマになりました。最初はライブドアのやり方に反発を覚えましたが、ニッポン放送にしてもフジテレビにしても、それぞれの社長が言っていることもおかしいなぁと思います。ニッポン放送の社長は、「われわれ社員の気持ちが理解されなかったのが残念。」とコメントしたり、買収価値を下げるために資産であるポニーキャニオンの売却作戦を打ち出したりしています。一方フジテレビの社長は堀江さんが提案しているようなことは私も10年前から考えていたなどと後手後手の発言も目立ち、双方株式会社なのに、株主や会社の利益よりも、保身や自分のプライドが優先なのかな、と感じさせられます。会社は誰のもの?と原点に立ち返らされ、今後の展開を予測しながら見守りたい買収劇という印象です。
中国ではアクティブ(れじ子・北京・パートナー有・32歳)
夫は去年の9月から北京で中国のM&Aに従事しています。なかなか進まない日本に比べて、中国はものすごくアクティブだと思います。
日本の環境も変わりつつある(アナ・バナナ・神奈川・パートナー有・29歳)
M&Aにはとても関心があります。老舗企業のトップが外国人になったり、ライブドアの件があったりと、日本もようやく欧米化しつつあるのかなと感じています。商法が改正されて、外国企業が日本企業を買収しやすくなり、これからはいわゆる根回しのない、経営者にとっては寝耳に水のようなM&Aが増えてくるのでは、と思っています。ただ、日本は体質的にそういったM&Aを受け入れないだろうと思っていましたが、ニッポン放送に対する仮処分が決定したことを知り、日本の環境も変わりつつあるのだなと感じました。環境が変われば、体質も変わらざるを得ないですよね。これから5年後はどうなっているのか。不安であり楽しみです。