
相手の理解を推し量るのが難しい(ゆかりっくす・神奈川・パートナー有・30歳)
できるだけ専門用語を使わないようにしていますが、逆に伝わりにくくなってしまうことがあります。「一般の人は、こんな言葉、知らないだろう」と思って、一生懸命説明すると、相手に「それって○○のことでしょ?」と言われてしまうということがよくあります。説明のためにずいぶん時間を費やしてしまい、相手にとっては本題よりも「これは○○のことだな」という印象のほうが強く残ってしまうので、伝えたいことがうまく伝わりません。自分では専門用語だと思っていても、相手の方がどのレベルまでの専門用語を理解しているか推し量るのが非常に難しいと感じています。
どこがいい点かをわかってもらうことに力をそそぐ(MOMI・栃木・パートナー有・39歳)
今年7月まで無職だったため、就職活動で何回も履歴書を書いて、自分を振り返る機会がありました。自分をどう見せるか、作戦を立てないと、面接は通りませんね。なので、自分の伝え方は大切だと思います。悪いところをごまかすというよりも、どこがいい点かをわかってもらうほうが、よいイメージをもってもらえるようです。何回か、不合格通知をもらいましたが、真剣に職務経験を整理し、なんとか二つ、面接を通りました。自分に合った職にめぐり合えたと思っています。
自分の考えを先に述べてから相手の考えも引き出す(ALOHA・東京・パートナー有・31歳)
学生時代からの友人とは、何でも話せるしお互いのことをよく理解しています。会社の上司・先輩・同僚にはまだ理解しあっていない人がたくさんいると思うので、話すチャンスがきたらたくさん会話するようにしています。何かの話題について自分の考えを先に述べてから相手の考えも引き出します。先に自分の考えを話さないと相手の様子をうかがって意見を合わせようとしているみたいで相手も腹を割って話してくれる関係にはなれないと思うからです。一番難しいと思うのは子どもの保育園のお母さんたち。一番新しい友達関係ですが、いまいち踏み込んでいけない自分がいます。
自分自身を知ることが大切(しろりむ・三重・パートナー無・36歳)
自分を伝えるためには、伝える手段(コミュニケーション能力)を磨くことと同時に、伝えたい内容(自分自身)を知ることが大切なのでは、と思います。友人・知人とメールのやり取りをしていると、ときどき、自分が相手に誤解されているのでは……と思うことがあります。
たとえば、自分ではちょっとしたユーモアのつもりで言ったことが深刻な話として伝わってしまう。こういう場合はコミュニケーション手段であるメールの書き方をもっと磨かなければと思います。またそれとは別に、わたし自身が相反する意見の間で揺れているとか、自分の考えが自分でもよくわかっていないせいで論理に一貫性を欠くメールを書いてしまうということもあります。結果、相手にちゃんと自分を伝えることができない。不用意に摩擦をつくってしまったこともあります。ただ書くというプロセスを通して自分と向き合い、だんだん自分で自分を確認していくという面もあります。メールに限ったことではありませんが、他人とやり取りすることで初めて自分が見えてくるということがよくあります。その意味でも支離滅裂なメールに付きあってくれる友人・知人には感謝しています。試行錯誤しながらも、これからも自分の伝え方を磨いていきたいです。
相手の表情や動作をしっかり見る(うっこ・福岡・パートナー有・41歳)
大学の教員をするようになって、学生さんたちに講義をうまく伝えるには相手をよく観察することが大切だと痛感しました。人数が多い講義を持っているので、一方的に90分喋り続けます。最後までついてきて、よく理解してもらうため、みんなの表情や動作をしっかり見ながら、口調を選んだり、説明不足や過多に注意したりして話すようにしています。それに慣れてからは、プライベートでも自然にそれが実行され、コミュニケーションが円滑になった気がします。