
「社会人」に求められるもの(willow・千葉・パートナー有・48歳)
振り返ると、学校を卒業していきなり「今日からあなたは社会人」と言われ、電話の応対、ビジネスレターの書き方、業務で使う専門用語など、それまでの生活では全く無縁であった「知識」が急に求められるようになりました。それらの基礎は、社員研修で学んだと思います。 この社員研修がなかったら、同僚や会社にとんでもない迷惑をかけるか、恐ろしく能率の悪い社員になっていたと思います。そういう意味で、大変有効かつ不可欠なものでした。社員研修は、新入社員だけに行うものではないと思います。新入社員に行う社員研修と、もしあるとすれば入社3年後に行う研修とは、内容も技術的な方法も違って然るべきだと思います。私は、定期的に、高度な社員研修を行って欲しいと思います。
企画やデザインの研修は皆無(ごまたま・東京・パートナー有・40歳)
企業の中で企画&デザインの仕事をしています。社内の研修は営業向けか技術者向けのものばかりで、私の仕事のスキルアップに繋がる研修は皆無です。したがって社外の勉強会や研修を自分でさがし、会社に了解をとり、会社の経費で参加しています。たまに社内の研修に参加しますが、その場合は社内の横の人脈つくりと割り切って参加しています。
研修選択の相談相手がいない(あきんぼ・東京・38歳)
入社5年くらいは満足していました。電機メーカーのソフトウェア部門にいますが、入社当時は技術の進歩スピードが遅かったし、職場の指導者(先輩)がきめ細かく指導してくれたこともあり、言語などの要素技術の教育には満足していました。9年目に異動した後は、異動者に有用な研修がわからず(メニューはあるが選択に迷った)苦労し、16年目の今となっては、受けたい研修すらありません。メニュー不足よりは、選択するときの相談相手(本来は上司であるべき)不在であることが問題だと感じています。
何のための研修か(lovesnow・山口)
何のための研修かよく理解できない場合があります。実務的なことであれば現場で十分だと思うのに、研修センターなるものに集合させられて、ひたすら理論を学びます。その理論を現場に持ち帰ると何の役にも立ちません。「3分間スピーチです」と言われて人前で話すように催促されますが、いきなり言われても、その話し方についてはなんらの研修もありません。挙句の果てには「体を鍛えます」と言われて山の中に連れていかれ何十キロか歩かされゴールすると「助け合いの精神がうまれたでしょう?」と聞かれます。短時間でスケジュールを消化したいのはわかりますが、何事も継続しなければすぐに結果のでるものではありません。極論を言えばこのような研修よりも密度の濃い1時間程度の現場での模擬(いろんな苦情ケースを想定した)研修で十分だと思うのですが……。
目的をしっかり持つこと(mizunuma・栃木・パートナー無・37歳)
研修の目的が不明確であると感じます。この研修を実施することで、何をどのくらい習得させて実践に生かすかということが明示されていません(それは受ける側にも問題があるのでしょうが)。にわか仕立ての講師で講義の仕方も下手です。研修の目的を明確にし、どう実践に生かすのかまでしっかりフォローできて、はじめて研修の存在意義が生まれるのではないでしょうか。
社内改革を提案する研修(イスタンブール・関東・30代・パートナー有)
自分自身はあまり有意義な研修を受けた経験はないのですが、研修会社に勤務したことがありそこで実施した講座内容で興味深いものがありました。若手の社員に対して社内改革のテーマを考えてもらい、実際にチーム編成をしてプロジェクトを立ち上げるまでを体験してもらうのです。役員の前でプレゼンをし認められたものに関しては社内で実際に動き出す、というもの。普段は「ウチの会社は〜だからダメだ」「上が〜だからダメだ」といっている方々が、テーマを考えるだけでも延々と悩んでいるのです。自分のテーマが選ばれるかどうかのプレッシャーに負けそうになり、他のメンバーとの協調性の難しさに押しつぶされそうになっているのです。それらを乗り越えてプレゼンの日を迎えると一皮向けて顔つきがまったく変わっています。