イー・ウーマン末吉竹二郎ビジネスは環境と本当に共生できると思いますか?

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会議番号:2791

ビジネスは環境と本当に共生できると思いますか?

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【開催期間】
2009年08月31日より
2009年09月04日まで

円卓会議とは

このテーマの議長

末吉竹二郎　国連環境計画・金融イニシアチブ特別顧問

今年12月、コペンハーゲンで開かれるCOP15が近づいてきました。ここでは、2013年以降の世界の温暖化ガス排�……

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1日目の円卓会議の議論は...

今年12月、コペンハーゲンで開かれるCOP15が近づいてきました。ここでは、2013年以降の世界の温暖化ガス排出の大幅削減を目指す、いわゆる「ポスト京都」を決める手はずになっており非常に大切な会議です。おそらく21世紀の人類社会の運命を決めると言ってもよいほどの「世紀の決定」になります。それだけにCOP15を巡る世界の交渉は各国の利害がぶつかり合う熾烈なものとなっています。

ところで、この6月初め、麻生首相はこのポスト京都に臨む日本の方針として「2020年までに2005年から15％削減」という中期目標を発表しました。経済界は厳しい削減目標を回避すべく経団連を中心に激しい運動を展開したのですが、結果は大幅削減となりました。そんな日本にとっては厳しい中期目標であるにもかかわらず、世界の反応は非常に冷たく、途上国を中心に怒りすら表明されています。

一方、世界では経済危機からの回復策と打ち出されている政策は、いずこも温暖化対策を柱の一つに据えたいわゆる「グリーンニューディ―ル」一色です。例えば、米国ではエコカーへの乗り換えに最高4,500ドルのキャッシュの支援策が打ち出されたところ、大人気になり、30億ドルという予算をあっという間に使い切っています。日本でもエコポイント支援など税金が使われ始めました。

こういった中、ビジネスは堰を切ったように環境、環境といい始めました。それ自体は良いことですが、それぞれの企業はどこまで本気で環境に取り組んでいるのでしょうか。あるいはこれから取り組んでくれるのでしょうか。

温暖化をここまで悪くしたのは間違いなく20世紀型の経済運営です。従って、温暖化を本当に解決するにはビジネスを変え、経済をブラックからグリーンにしなければなりません。とはいえ、先立つものはお金です。先に出てくるのはコストです。

日本の温暖化政策もいよいよ正念場です。そこで、今週はビジネスは本当に環境と共生できるのか、皆さんと考えてみたいと思います。
1週間、宜しくお願いします。

末吉竹二郎
国連環境計画・金融イニシアチブ特別顧問


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