理想の一本のために、手持ちを活用

口紅は、多くの方がメイクの最後につけられていると思います。メイクを始める段階で作りたい「顔」のプランは固めていらっしゃると思いますが、口紅は最後につける分、顔全体のバランスをとる役割も担っているものです。

みなさんが真剣に似合う一本を探されているということは、その分だけ失敗もされているのだと思いますが、たとえば新しい口紅を塗ってみて、似合わないと感じる。そうしたら、すぐ落とすのではなく、まずアイメイクを少し薄くしてみたり、チークの色を変えてみたり、と元の手順に戻るということをしてバランスを調整してみましょう。

口紅で調整するならば、なじみの色を上から重ねてみます。この時、混ぜるならパレットを使ったほうがいいかと迷われるかもしれませんが、面倒なら、直接唇に重ねてしまってかまいません。

こうして、ベース口紅を持ちながら少しずつ幅を広げていけば、本当に自分に似合う色味や系統がわかるようになってきます。また、その過程では、使わないまましまわれてしまった口紅や、グロスやパールなどの質感をチェンジするものをプラスすることで、さらにバリエーションが広がると思います。同じ色でもグロスで透明感をプラスすればカジュアルに、マットなら正装感も漂います。

ちなみに口紅と同じ色のペンシルをそろえる必要はありません。ブラウンとベージュの中間くらいの自分の唇の色に合わせた一本で重宝します。また、口紅の塗り方や、リップラインの描き方については、また後ほどお話させていただきますので、お楽しみに。