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子どもが被害者となる犯罪事件が、毎週のように日本全国のどこかで発生しています。つい先週も、奈良市で小学1年生の女の子が誘拐、殺害されるという事件が起こりました。同地区では、以前から不審者が頻繁に目撃されていて、警戒を呼びかけていたそうですから、子どもたちを犯罪から守ることの難しさが、改めて浮き彫りになった事件だったと思います。
それと同時に、改めて考えさせられたのは、子どもの誘拐、殺人事件のニュースが、同年代の子どもたちに与える影響です。
一昔前のお父さん、お母さんは、こういった子どもに対する凶悪な犯罪についてわが子に伝えるべきか否か、またどう伝えるべきかと頭を悩ませる一方で、「ごく例外的な事件であってほしい」と願っていたと思いますが、膨大な情報がさまざまなメディアから吐き出される現在では、好むと好まざるにかかわらず、親が伝えるよりも早く、子どもたち自身がこういった事件について見聞きしてしまう、というのが現実ではないでしょうか。
自分と同じ年ごろの子どもが誘拐される、殺される……こういったニュースを知った子どもたちの心の中は、いったいどのようになっているのでしょう?
わが子を犯罪から守ることも、親の努力だけでは限界があります。親として、子どもに事件を伝えなくてはならないことがあります。でも、人を信じられないような子どもにはなってほしくない、と願うのも、また親心です。私たち大人は、子どもに対し、何を、どう伝えるべきなのか、子どもの立場、精神発達の観点からも考えてみたいと思います。
あなたは、子どもの誘拐、殺人事件についてお子さんに伝えていますか? どんなことに気をつけてお話をされているのかも添えて、教えてください。