
増えているがサポート不足(nagachan・千葉・パートナー有・36歳)
子供が6学年離れて同じ保育園に行っています。保育園の同じクラスにいるシングルマザーの世帯数に基づくと、シングルマザーを選択している世帯が増えたことから、シングルマザーを受容する社会になりつつあるのかと思っています。しかしながら、子供が病気の時のサポートなど、頼れる人が物理的に近い距離にいる状態を作り出しているか、または病児保育など行政的な体制ができていないと、シングルマザーが働きつづけるのは正直しんどいだろうな、と思います。また、フィジカルな面でのサポートもそうですが、メンタルな面でのサポートがある・なし、というのもシングルマザーのQOL(Quality of Life)に大きく影響するのではないかと感じています。
不自由はないのでは?(Funfunclub・兵庫・パートナー有・40歳)
両親が揃った家庭で子供を育てることは子供にとれば理想だと思います。しかし、何らかの理由があって、シングルマザーとして子供を育てざるを得ない場合は、それでもよいのではないかと思います。私自身、幼少の頃に両親が離婚し、母の女手ひとつで育てられましたが、幸い生まれてこの方不自由を感じたことは思いあたりません。現在では女性の社会的地位も上がり、経済力をもつ女性も増え、また少子化対策として、保育施設の強化もされつつありますので、シングルマザーの活躍は今後も増加するのではないでしょうか。
都心部では市民権(あきんぼ・東京・37歳)
11才の息子のシングルマザーです。10年前は、自分自身が結婚していたこともあり、シングルマザーは、大変だろうと思っていました。その後、友人で離婚する人も増え、自分自身もシングルマザー歴6年になります。会社でも「大変だね」と言われる程度で、嫌な思いをしたことはありません。学校の同級生にも多い様子。少なくとも都心部では市民権を得たと思います。「男の子だから母親に話せない悩みも出てくるよ」と会社の先輩お父さん方に言われますが、近所に住む父親に会っているようです。仕事をして家事もこなす母を見て、「ママみたいな人と結婚したら楽できそう」と楽観的なことを言う息子の将来に不安を感じています(笑)。

出産後の職場復帰(さぶさぶ・福岡・パートナー無・34歳)
シングルマザーでもOK、の前に特に出産後の女性の職場復帰が前提になると思います。出産で辞めるしかなかったり、再就職をと思ってハローワークに行けば、子連れお断りと言われ、保育園の申し込みは職についてないと門前払い、という友人知人の状況に愕然とする思いです。働く状況が整ってくるとシングルマザーも当たり前の社会になるのではないでしょうか。何とか北欧のようにならないのかなあ・・・。
婚姻生活の大切さ(真打ち・栃木・パートナー無)
自分自身、別居三年を経て 十年程前に親権を得て離婚をしましたが、手離しで そう言える状況では無いと思います。又、シングルでもOKという社会環境は「婚姻生活を大切にしなくなる」事と紙一重の懸念もあり、胸中は複雑です。離婚率は増える一方で、限りある財源からの一人親家庭への支援の大幅見直しが、今後実施されるといいます。自立を促がす意味でも当然の策であろうと思います。シングルの方々を、苦悩から見出した生き方の一つとして、その選択肢を尊重する事は大事ですが、社会が安易に独りになる傾向が強まらぬ様切に願っています。離婚歴のある私が申し上げるのも説得力に欠けますが、夫婦も親子も日々、さまざまな出来事を積み重ねて「成っていくもの」ではないでしょうか。
精神面・制度面(pinkcat・東京・40歳)
仕事柄、育児や夫婦関係の相談が多いのですが、まだまだシングルマザーでもOKとはいえないかなというのが実感です。「シングルマザーでもOK」というには、情緒・精神的な面、つまり許容できるか、という面と経済面、法的な整備が整っていればいえると思います。精神面には、女性自身の意識と、職場や家族を含めた周囲の人々、地域の意識の2つがあると思いますが、後者に屈してしまうことも現実にあります。事情を聞けば聞くほど、女性本人の意識はともかく、これは大変かも、ストレスで身体を壊す、という事例もあります。働く環境も、ワークシェアリングが社会全体でなされていない以上、厳しいと思います。法的な支援も現実的には微々たるものですし、経済的には、一定の収入がある方以外の女性は大変に厳しいので、社会全体で「シングルマザーでもOK」にはなっていないと思えます。昨年、北欧で、女性の働き方やシングルマザーを支える社会環境を見聞きし、私たちが実行することが実績となって変わっていく、という思いを強くしたものの、その遥かな道のりにため息も出ました。私自身はシングルマザーではないのですが、日々の相談者の声は少数派とも思えず、今回はNOにしました。けれど、身近なシングルマザーの明るく肩の力を抜いて頑張る姿を見て励まされつつ、OKな世の中にしていきたいと仕事に反映させる途上です。
今のシングルマザーたちへ(momo-can・福岡・パートナー無・32歳)
私自身シングルマザーですが、やはりまだ育てにくい部分は多いと思います。特に託児の部分では非常に頭を悩ませてる人は多いのではないでしょうか。共働きの夫婦でも協力しながら乗り切るのがやっとと言う世の中。母親一人だけで夫婦の役割を果たすのはやはり大変です。社会全体がシングルマザーでも生活しやすいような社会になるのはまだまだ時間がかかるのではないかと思います。でも個人の意識としてはシングルマザーでもそれが自分や子供のためになるのであればいいのでは?と思う人が増えてきたような気がします。私の周りには多くの同じ境遇の友人がいますが、誰一人として暗い表情ではありません。こういう母親を見て育つ子供が大人になる頃には、シングルでも生活しやすい社会になってるのでは?と期待しています。離婚率が非常に上がってる昨今、今後今までの結婚観を覆すような社会を作るには、今シングルマザーとして頑張ってる私たちの世代がどのように生活していくかにもかかっているような気がします。両親が揃っていても毎日喧嘩ばかりしてるようでは子供の心に傷を残します。でもシングルマザーでもいつも笑顔でいられれば、そちらのほうが良いと思います。ただ、一人で頑張ってるシングルマザーは多いようです。肩肘張りすぎずに生きていくとより生活しやすい世の中になるのではないでしょうか。「大変だから助けて欲しい」と気軽に言える世の中になって欲しいと思います。まだまだ「シングルだから頑張らなければ!」という思いを持つ人が多いような気もします。自分自身がシングルと言う立場にとらわれず、親として、一人の人間として頑張ることは当然のことだと思うので・・・。