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2004/3/15(月) - 2004/3/19(金)
5日め

テーマ鳥インフル、BSE。日本の食に思うことあり。

今日のポイント

個人の嗜好よりも「安全」が優先される傾向に

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凡例
キャスター
大谷昭宏
大谷昭宏 ジャーナリスト

一週間の意見交換を通し、みなさんが、いかに食というものに関心を持ち、そして不安に感じているかということを、あらためて痛感させられました。アメリカのBSEに、いままさに感染の広がりが懸念される鳥インフル……

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これまでに届いているメンバーからの投稿

YES

何が必要なのかを考えるとnew(holmeswat・福岡・パートナー有・38歳)

最終的には自給率をもっと上げるべきだと思います。しかし、やみくもに上げればいいというものでもありません。無農薬野菜を手に入れたいと思い、ネットで調べていたら、稲の不起耕栽培、微生物の力を最大限に生かす循環農法(自然農とも呼ばれているようです)などに取り組む農家もいらっしゃいました。

鶏、牛、豚などの飼育も、結局は自然が無理なく育む形にしないと、同じようなことがまた起こってしまうと思うのです。政府、行政、生産者には安全の確保と情報公開、自給率向上の対策を。そしてわたしたち消費者には、可能な限り農業への参加を体験すること、見る目と味わう力を養う(見栄えだけで判断しない)ことが必要ではないかと考えています。さらには今食べているものが、本当に自分にとって必要な栄養素なのか、過剰ではないのかという、根本の問題を意識するのも大切なのではないでしょうか。

検査や監視の充実をnew(mayu134・神奈川・パートナー有・42歳)

行政はもっと不定期に抜き打ちでも、検査や監視を行ってほしいです。今回の件でも、今まで病気の鳥を出荷していたと聞き、あ然としました。そういう会社は、もっと厳しい制裁を受けるべきで、経営者には食に対して、常に緊張感をもって臨んでほしいです。わたしは管理者の立場でしたが、食中毒に直接かかわる可能性があるので、緊張感の連続でした。

そのようなことからも、同じ食品業界で、そこで働いている社員の生活を守るにしても、食に携わる者として自覚がかなり低くすぎます。とくに経営者、工場責任者は危機感を持つため、定期的に講習会や試験を開催することを義務づけるなど、法律も変えないとこの現状は変わるとは思えません。子どもには安全な食品をと常々思ってます。

生産者、消費者が互いに理解を深めてnew(あるばーと・神奈川・パートナー有・37歳)

農業に携わる人間の一人として、どう発言しようか、とても悩みました。農業は理屈や在り方だけでなく、流通段階や国内外のさまざまなしがらみの中にあって、生産、販売、消費されているという実態があることをみなさんもよくご理解されていると思います。

しかし、まだまだ農業に対して誤解があるのだな、ということを実感じました。こんなときは、農業の実践をおすすめします。プランターでも地植でもけっこうですから、枝豆やトマトなどを育ててみてはいかがでしょうか? 今年だけでなく来年以降も。いろいろなことがわかると思います。農薬について、かなり誤解があるのは、ひとえに、農薬自体の「情報開示」が遅れているからです。単純に非難せず、なぜ情報開示が遅れているのかということを考えなければいけません。今、鶏肉を買わず、卵も敬遠する国民性を考えたら腰が引けてしまう人が多いという現実を理解してほしいと思います。

そんななかでも、情報開示を積極的に行い、買う人、食べる人に判断を求めている人もたくさんいることを知ってほしいと思います。生産サイドが消費サイドのことを理解すること同時に、消費者(国民=政府)も農業(=食)の理解を進める取り組みが必要です。

社会行動の行き過ぎのせい?new(キドラン・大阪・パートナー有・40歳)

食の問題も結局は環境問題と根源は同じである、と思います。人間の行き過ぎた社会行動のせいで、すべての有機物のバランスが崩れ始めていると感じられてなりません。本来、地球上の生物は食物連鎖はあっても、すべての生き物が持ちつ持たれつで生態系のバランスを取ってきたはず。インフルエンザやBSEそして、MRSAなども、すべてはそれを覆した人類に対する自然のしっぺ返しなのではないでしょうか。

問題はのどもと過ぎれば熱さを忘れる体質(てっしー・福岡・パートナー無・26歳)

いつもこういう事件は「通り魔的考え方」とわたしは呼んでいるのですが、たとえば牛肉に何か問題が起きると極端に牛肉を排除しようとし、鶏肉に問題が起きると鳥に口をつけなくなりますよね? たしかに管理のずさんさはわたしも呆れるところなのですが、たとえばいったん通り魔が発生した地域は極端に警戒をし、集団下校をしたりしますが、大抵報道などされてすぐは通り魔も警戒して出てきません。本当に危ないのは自分たちは関係ないと思っている他の地域の子どもたちと、のどもと過ぎれば熱さを忘れる体質だと思います。今回の件もわたしたちにとって根源となる食物の問題ですので、流行のように風化させてはいけないと思います。

どうしたら輸入制限が解除されるか(クッフル・静岡・パートナー有・28歳)

わたしはチェーン飲食店に勤めています。自分の食生活ではなんら気にすることはないのですが、仕事では影響を多分に受けています。商品をなんとか供給できていても、仕入れ値が倍以上に上がっていたり、その一方で鶏を避ける人もおり、売り上げが落ち、結局破棄していたり。しかし、食の安全にこだわる気持ちはよくわかります。すぐに輸入制限がかかるのもわかります。でも、どうして輸入制限がかかり、どうなれば解除されるのかは伝わってきません。それが余計に不安をあおっているのでは、と思いました。

行き過ぎていることへの警告(samin・東京・パートナー無・40歳)

農薬の害を懸念してでしょうか、農家が農作物を自宅用に別に作るという話を耳にします。効率よく鶏を太らせるために、「生命への尊厳」をまったく感じられないような狭い空間に鶏を寿司詰めにするという話も聞いたことがあります。現場の人だからこそが知りうる隠された真実は、おそらくどの世界にもあるように思います。自分や身の回りにいる人の生活を守るために、彼らにとっては売るためにやらざるを得ないことなのだと理解しています。ただ消費者はそれを知らされることなく、さまざまな農薬や化学添加物を食物と一緒に摂取しているように思われ、非常に怖い気がします。身近なところで収穫される農産物を、少々格好が悪くてもそういうものだと受け入れ、その季節に消化していくという昔ながらのあり方の重要性が再度問われていると思います。最近のニュースは、鳥や農産物という「人間以外の命」を人間がコントロールするその度合いが、行き過ぎていることへの警告のように思えてなりません。

基本的なことを見直す時期に(とらきち・京都・パートナー有・30代)

野菜にしろ魚や肉にしろ「いつでも好きなときに手ごろな値段で手に入るようになったけど、その分食べ物としての安全性が薄らいできているように思います。今回の鳥インフルエンザも狭い場所で大量に飼育し、おまけに抗生物質が使用され生き物本来が持っている耐性が弱まっているのではないでしょうか。だから余計に菌が蔓延しているのではないかと思えてなりません。旬のものをじっくり時間をかけて育て、食するという基本的なことが大切になってきていると思います。そのことを見直す時期にきているのかな。

農業政策の問題点(べんじゃみん・東京・パートナー有・32歳)

最近、大変気になっているのが牛乳です。自然放牧や無農薬飼料で、低音殺菌された、生乳の良い菌がきちんと残ったものを買っていますが、他のものはなんなのか、と思わせるほどの濃い味のおいしさです。お米も牛乳も同じだと思いますが、今の日本の農業制度では、まじめに作った人もいい加減に作った人も、農協を通じて出荷すればごちゃまぜになってしまうのですよね。だから、志ある方は、農協を通さないで独自に販売しようとするのだそうですが、すると、村八分にあったり、子どもが学校でいじめられたりするそうです。このように、日本の農業や産業は「だめな人を保護して、やる気のある人の意欲をそぐ」形になっているのが、すべての間違いのもとではないかとわたしは思っています。

科学的根拠に基づいた判断をしてほしい(メイ・サートン・兵庫・パートナー有・39歳)

BSEにせよ鳥インフルエンザにせよ、いずれも人間に肉を供給するために、そしてそれが利益が絡むがゆえに無理を重ねてきた結果だと思います。多分この構造が変化することはないでしょう。またこれは豊かな食生活と引き換えにせざるをえないリスクだと思います。一消費者に立ち返るとすれば、科学的根拠に基づいた「情報」を開示してほしい。そして行政も「科学的根拠」に基づいた判断をしてほしい。業界団体の圧力に屈することなくまた、外国の圧力に屈することなく、科学的根拠に基づいた判断をしてその情報をわれわれ消費者に開示していただきたいと思います。

NO

売り場の衛生面のほうがよほど気になる(aim↑・山口・29歳)

思うことがないわけではありませんが、周囲におかしがられるほど自分の食生活には影響ありませんし、逆になぜそこまでかと不思議に思うほどです。「死んだ」「菌」「感染」と気持ち悪くて不安をあおる情報ばかり。人への感染、もし感染した食肉が人体に入った時に及ぼす影響等の報道がされた上で購入を控えるのならわかりますが、鳥インフルエンザ、BSEと問題になったものにだけ反応するのってどうかなといつも思っています。ニュースにもならない売り場の衛生面のほうがよほど気になるけどな。

昨日までのみなさんの投稿を読んで

肝心の食に関する法律

一週間の意見交換を通し、みなさんが、いかに食というものに関心を持ち、そして不安に感じているかということを、あらためて痛感させられました。

アメリカのBSEに、いままさに感染の広がりが懸念される鳥インフルエンザ。少し前には鯉ヘルペス。そして昨日、豚コレラの疑いのある豚が見つかったと報じられたばかりです。ただ、このような問題が起きなければ、わたしたちは吉野家の牛丼がすべてアメリカ産の肉で作られていたことや、チェーン店の焼き鳥が串を刺すところまで全部タイで生産加工されていたなんて知ることもなかったかもしれません。一種のカルチャーショックです。

人がインフルエンザやヘルペスに罹るように、鳥や鯉も、牛だって病気になります。その同じ命ある生き物をわたしたちは食べています。食を脅かす事件の数々は、そんな当たり前のことを教えてくれ、いろいろな面でわたしたちを原点に立ち戻らせてくれたのではないでしょうか。

たとえば、「消費者が農業を体験すること、見る目と味わう力を養うことが必要」というholmeswatさん。彼女は消費者の立場ですが、おもしろいことに、実際に農業に携わっているあるばーとさんの提案も「農業の実践」と奇しくも同じ。消費者と生産者が互いを知り、理解しあうことが大切だという発想が、双方の立場からでています。

mayu134さんは「工場責任者に定期的な講習や試験を義務付ける法律を」という意見を寄せてくれました。社会生活に付随して、道路交通法、建築基準法、著作権法といった法律が次々と整備されてきたにもかかわらず、より根源的で、わたしたちの命に直結する肝心の食に関する法律については、非常に立ち遅れています。作る側も、食べる側も、司る行政や立法の側も、そのことを真剣に論議してきたとはいえません。

だから、これほどまでに食の安全性について関心が高まっているいまこそ、食品表示の基準、安全管理、何か起きたときの危機管理など、食の安全を確保するための法律や体制をガッチリ作っていかなくてはならないと思います。それが、冷たい土の下に埋められた、あの浅田農産の25万羽のニワトリたちが、命と引き換えにわたしたちに教えてくれたことなのではないでしょうか。

大谷昭宏

大谷昭宏

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