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私たちはよく「ご飯食べに行かない?」とか「今日は晩ご飯どうする?」などといいます。それは長い間日本人の食事の主体がお米だったからではないでしょうか。でも今日、ここでいう「ご飯」とは「お米」という意味ではなく「食事」全体をさしているわけです。今や「ご飯」はオリーブオイルをたっぷり使ったイタリアンのパスタだったり、中華の麺や餃子だったりフレンチのバゲットだったり、もちろんサンドイッチやピザ、人によってはケーキやコンビニのスナックにとってかわられることもあります。
戦後アメリカからパンやミルクなどの乳製品が、また貿易の自由化に伴い諸外国から珍しい果物や加工品なども続々と輸入され、私たちの食生活は豊かでバラエティーに富んだものとなりましたが、一方で今までなかった生活習慣病などの問題も増えてきています。
生物のあらゆる種にはそのルーツとなる主食があります。草食動物なら草だろうし、猿ならバナナなどの果物や木の実であるわけです。では、人間にとってのそれは何でしょうか。私は、精白しない穀物ではないかと考えています。穀物を主体とした日本の伝統食は現在、心身を健やかに保つ為の食事として人種や民族を超えた多くの人々に受け入れられています。こうした食事法を含む生活法を理論的に体系づけた生活の知恵ともいうべき思想が、マクロビオティックと呼ばれるものなのです。
まだ玄米を食べた経験がない方は、是非一度未精白穀物の代表である玄米をじっくりと噛んで味わってみてください。すでに食べていらっしゃる方はどんな食べ方をしているのか、また問題点などありましたら教えてください。