
自治体の気構えがなければ(Jerry・東京・パートナー有・38歳)
今の状態では「住基ネットへの参加=プライバシーの漏洩懸念」という図式が解消されていません。例えば、東京、杉並区の調査委員会の調査では、パスワードの有効期限未設定が全国自治体の半数以上、操作者IDカードの適正利用検査未実施が約22%などとなっています。答申を受けた区は、住基ネットへの参加を引き続き見送り、まずは区管轄のデータについて情報セキュリティマネジメントの国際的評価基準であるISMS認証を取得する方向で動いています。住基ネットに参加するすべての自治体は、それだけの気構えと備えを行ってから参加を発動すべきだと思います。不幸にして自治体のトップの意識が薄ければ、個人の判断に基づいて「なんとなく不安だから」と参加を見送る人が増え、システムが成り立たなくなっても、それは世論だと思います。会社は自分がマネジメントできるだけの個人情報を預かり、必死でセキュリティを高めますが、リスクはあります。会社よりもっと意識の低い官僚に、情報をすべて収集できるシステム(しかも国レベルの巨大な規模)を与えても、あまりいいことはないのでは。
全国に広がる情報ネットワークを信頼できるのか(月の猫・神奈川・38歳)
横浜市在住、住基ネットには登録していません。理由は色々あります。感情的なものとしてやはり一番大きいのは「便利は不便」ということでしょうか。芋づる式に情報を引き出せるモノに繋がれていることは、怖いのです。今の世の中、役所が信用おけるとはとても言い切れませんし。また、仕事の関係で住基ネットなどのいわゆる「社会情報ネットワーク」といわれるものの内部に多少詳しいこともあり、余計に信用していない部分があるのも事実です。生半可に知ってるだけに信用できないというのが本音です。百歩譲って横浜市は信用できても、地方の一役場(差別表現でしたら申し訳ないです)まで全部は信用できません。住基ネットというのは、そういう日本全国津々浦々、すべての役場のネットワークを信用できる状態にあると、判断できて初めて利用できる代物だと感じます。
「自己管理」を問われる時代、禁止はできないのでは(Bise・東京・パートナー無・38歳)
私の気持ちとしては、住基ネットはうまく運用すればいいシステムのように思います。それに、個人情報といえば、ネットショッピングに入力している情報(カード情報や嗜好など)のほうがよっぽど詳しいので、まさかのことを考えるとゾッとしますし、本当に企業はしっかり管理して欲しいと思います。公務員よりも民間企業の人のほうがモラルが高いというのもあり得ませんし。ただ、今の時代、究極的には「自己責任」を問われているのですから、自己を守るという意味で、個人が住基ネットから離脱するのを禁止することはできないと思います。
公務員に不信感(kazenoko・千葉・パートナー無・30歳)
公務員に不信感があります。責任感を持って仕事をしている公務員がどれだけいるのでしょうか? 無責任な公務員に個人情報がきちんと管理できるのでしょうか? そういう人ばかりではないでしょうが、いいかげんな人たちに自分の個人情報が管理されるというのはとても不快ですし、信用できません。だからできることなら、離脱したいです。
世帯単位での管理に疑問(みんつ・愛媛・パートナー無・37歳)
私に住基番号がつけられた時、その番号を送付する宛名は私ではなく、世帯主でした。国は番号を個人ではなく、世帯単位で管理しています。それでは不都合な個人も多いでしょう。国の考えるプライバシーの保護はまだまだ不十分だと感じているので、YESです。
正確な情報を提出しているからこそ(ラムネ&タマ・神奈川・パートナー有・35歳)
住基ネットに不参加の意思表示をし、現在に至っています。役所だからこそ、極めて正確な個人情報を届け出ているので、不参加を選択しました。事実、住基ネットが第三者の目に容易に触れ、情報源となって犯罪がおこったり、企業等がDM作成の資料としていますよね? これはプライバシーの侵害に住基ネットが加担していることにならないのでしょうか? 不参加ゆえに、参加者に与えられる便利なサービスは得られませんが、個人情報の安全には変えられません。離脱を望む声があるのも当然だと思います。