
書類をとることの煩雑さと、情報管理のリスク(pagi・東京)
たまたま私の住んでいるところはネットへの接続が選択できましたので、私は接続されていないはずです。つながることが嫌だったのは、個人の様々な情報がほぼ一元管理されているようなところにつながるのが恐ろしいからです。たまに書類をとることの煩雑さなんて、個人情報を管理されたり漏洩したりすることに比べれば大したことはないと思います。
日本には戸籍制度があるのだから(IPウーマン)
子どもの出生と住基ネット導入が重なり、番号が送られてきて、これが私の背番号か、と思った覚えがあります。それ以降、その番号やカードを使ったことはありません。住民票は自分の住所の役所に行けばよいし、近頃はコンビニでも受け取れたりするので、何の問題もありません。なぜわざわざよその役所で取らねばならないのでしょうか?諸外国では、この番号が非常に重要で、何をするのでもまず番号、という国もあるようですが、日本には戸籍というものがありますから番号は不要だと思います。そもそも役所の人たちなどまったく信用ならないですし、悪名高き社会保険庁につながってしまうなんてもってのほかです。きっと、国民から集めた年金と同様、管理不行き届きでいつの間にか個人情報がどこかに行ってしまって、でも誰も責任取ってくれないんだろうなぁ。
リスクと利便性を天秤にかけて(キョマリン・千葉・パートナー無・35歳)
「情報共有化の利便性追求」と「セキュリティの強化」は両立困難な課題であり、社内情報システム構築を担当する立場としても常に頭を悩ませているところです。ましてや住基ネットは個人情報を取り扱うものです。政府は個人情報漏洩が及ぼす社会的影響を深刻に受け止め、せめてシステム運用検証をもっと慎重に行った上で実施に移すことはできなかったのでしょうか? 「想定しうるリスク」と「住基ネットがもたらすであろう利便性」を秤にかけた結果、離脱する個人が出てくるのもやむなしと考えざるを得ません。
個人の離脱は不公平感を招くのでは? (ジル・徳島・パートナー無・36歳)
うーん、難しいテーマですね……。住基ネット自体の安全性がいまだ確立されていない現在において、私は住基ネットそのもののシステムをまずは停止すべきだと考えています。個人情報保護法が施行され、情報が本当に守られるのか。ハッキングの問題もあります。現在のコンピュータにおける情報保護の安全性というのはほとんどないといっていいと思います。個人情報をそれも住民すべての情報を一括してデータベース化するということ自体が、とても危ないことなのです。個々の人間の離脱を認めるかといわれると、難しいですね。何かが起きた場合に不公平感が出るのではないでしょうか。特に住基ネットは皆が選択して(好き好んで)登録している制度ではないんです。住民一人ひとりについても住基ネットに対する温度差はあります。何も事を荒立ててまで住基ネットから離脱しようと考える人は少ないでしょう。できれば、自治体一つ丸ごと脱退というのがいいと思います。
誰でも個人基本台帳を見ることができるなんて(mcqueen・東京・パートナー有・31歳)
現状、役所で個人基本台帳を誰でも見ることができるというのを知ってしまった以上(届出は必要ですが……)私も離脱したいと思っています。それほど頻繁に役所に行くこともないのに、勝手に流出されたらたまらないですし。