プロは内面を磨くことも大切(エミル・福井・53歳)
わたしは、現在フラワーアレンジメントの講師で、教室を持ち、指導しています。講師になってからも、色彩の勉強、トレンドなヨーロピアンの探求など、勉強も尽きませんが、なかなかそれで生活が成り立つものではありません。花のプロになるためには、はっきりとした目的を持ってしないと時間とお金の無駄に思います。また、お花屋さん関係で、世界チャンピオンなどの賞をもらってフラワーデザイナーとして活躍されている方もいますが、その方々のショップに行くと、お花は珍しいものが置いてあり、ディスプレイにもこだわりがあって楽しさを感じさせてくれます。
ただ、わたしのような講師もそうですし、お花屋さんもそうですが、どんなに技術的に磨かれていても、人格、マナーも磨かないと、本当のプロといえないと思います。世界チャンピオンのショップで、お花を買うことがありますが、ショップ内にトロフィーを誇らしげに飾ってあったりする反面、接客態度などの接遇が悪かったりすると不愉快な気持ちになることがしばしばあります。
講師にしても、人に教える技術、優しく詳しく説明できる技術が欠ければ生徒さんに嫌な思いをさせます。内面を磨くために、本を読んだり、美術館に行ったりして、お花の技術以外にも興味を持つ必要があると思います。現在、アロマセラピー、プリザーブドフラワー、寄せ植えなどもカリュキュラムに取り入れていますが、プロに徹するとなると、楽しくやりがいはあるものの大変だな思っています。