イー・ウーマン木村佳子さん 10年後に備えてお金と付き合っていますか？

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会議番号:1978

10年後に備えてお金と付き合っていますか？

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【開催期間】
2006年09月11日より
2006年09月15日まで

円卓会議とは

このテーマの議長

木村佳子　株式評論家　ファイナンシャルプランナー

10年後……。fly2youさんが投稿してくださったように、予想もしていなかったことが起こることは誰の身にも�……

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1日目までに届いている投稿から...

	希望的観測をこめて (いまいくん・埼玉・43歳)
希望的観測をこめてYesにしました。とりあえず現在は株式投資を中心に「お金を増やす努力」をしていて、それはずっと続けるつもりです。10年後にはどれくらい増えてるでしょう？　悠々自適の生活が送れるくらいになってると嬉しいのですが……。ここまでくると、もはや妄想か？(笑)

	金利の上昇を見つつ考える (ミモレット・熊本・パートナー無・42歳)
私は今のところ10年以上の商品は買いません。金利がもっと有利に動くと思っているので、今は長くても5年までしか縛られたくありません。預貯金で1千万円を達成してから、株などにも目を向けましたが、私のように勉強しないならば、増やすより貯める・減らさないことが先決です。

負債を残さないように (UNAUNA・東京・パートナー有・38歳)

何かしたほうが良いとは思うのですが、心動かされる投資・貯蓄がないため、会社の財形をしているだけです。ただ心掛けているのは、家や車など高価な物は、転売など考えずに長く使うこと前提で選定し、購入後はローンをできるだけ繰り上げ返済し、将来の負荷を減らす努力をしています。急に職を失ったときに対応できる状態にしていないと不安なので。

	今はとにかく目の前のこと (e-mayumi・北海道・パートナー無・32歳)
10年後のことを考えてしまうと、不安が大きくなって、貯蓄しなくちゃ、という方向になり、自己投資ですら足踏みしてしまいます。今は、10年後のお金のことより、10年後の仕事、自分の置かれている環境のことを夢見て、お金をそのために使おうという努力をしています。

今で精一杯です (fly2you・茨城・パートナー有・32歳)

体調を崩して、やむなく休職。いままでの計画がすべて吹き飛びました。仕事に戻って、軌道に乗るまではなんとか無借金生活で踏みとどまって、再度プランを組み替えたいと考えています。10年前、こんなことになるとは思っていなかったけれど、多少の蓄えがこんなに心強いとは思いませんでした。備えの大切さを実感しています。

2日目の円卓会議の議論は...

「自分のこだわりポイントを見極める」

10年後……。fly2youさんが投稿してくださったように、予想もしていなかったことが起こることは誰の身にも当てはまると思います。病気になって休職、親の介護が発生、夫の事業、子供が思わぬことになるなど。

病気についてはちょっと費用がかかりますが、血液検査で数多くの項目を調べ、予防医学として活用している人がいます。Aさんはその検査で胃にピロリ菌が多かったのでそれに対する処置をしたそうです。これに似たことは私たちもしているように思います。例えば私の場合は、大きな仕事を控えているときは、病気で周囲のスタッフに迷惑をかけたくないので、先に人間ドックに入っておきますし、ちょっと時間が空いた時に万病の元である歯を集中的に直すとかです。これも、将来の自分に備えた生きたお金の使い方ではないかと思います。

高額の買い物に関して、UNAUNAさんのように長く使うことを前提に買う、という自分の買い方スタイルを持つというのも10年後にある種、備えている消費＆投資だと思います。UNAUNAさんは転売を目的とせず長く付き合っていける商品を選ぶという姿勢で、こういう考え方であればきっと、購入するとき、とても慎重に検討されるんだろうな、と思い、その場その場の思いつきで買うよりずっと無駄が少ないと思います。納得して購入したものは大切にするし、10年後の身の回りはとっちらかってなくて、いい感じになっているのではないでしょうか？

高額の買い物というと、知り合いのB子さんが思い浮かびます。彼女はブランドの宝石や時計しかかわず、私のように「デザインが変わっているから買う」みたいな、そのときの気分中心の買い方はしないんですね。B子さんいわく、「だってブランドは転売するときも高額だから」と。そこまで考えて買うなんて、すごいな、と私は思いましたが、B子さんの消費＆スタイルも一理あるなと思います。ちなみに彼女は名古屋出身。おばあさんが非常にお金を大切になさる方で、その影響を受けたそうです。

ブランドが高額で転売できるという点では株式投資も同じです。いまいくんがなさっている株式投資。技術がある、ビジネスモデルが秀逸、商品が確乎たる消費者支持を獲得していてブランド力がある。そんな会社に投資している限り、10年後には期待できると思います。

ミモレットさんは金利上昇を考えて金融商品＆投資対象選びを考えておられるとのこと。将来の金利上昇を考えるなら、固定金利のものは短い期間のもの、固定より変動金利が反映されるタイプの貯蓄商品などを選んでおくといいですね。個人向け国債なら固定モノの5年より、変動金利型の10年モノという具合ですね。金利がどうなるか、という定点観測で攻めていく。自分のこだわりポイントが明確にできれば金融商品、投資対象、ローンがぐっと選択しやすくなりますね。

私の場合の10年後の自分に備えての取り組みは？　なにしろフリーで退職金もないし、体や頭が動かなくなったら即、休業状態に陥ると懸念して、投資用の不動産中心にプランニングしてきましたが、株式同様、投資用の不動産も超選別の時代に入ってきたなと感じています。

景気がいい、インフレ傾向だという風潮に乗じてテナント料金、売買価格を上げようとする動きがありますが、ことテナント料金に関してはムードに乗じての値上げには交渉でその要求を収めてもらえるケースが多々あるようです。つまり、ムード先行で高値買い、高値受け入れということをしていくと、実際はたいしたことがない景気情勢かもしれないのにリスクは大きいという印象を受けています。

したがってUNAUNAさんのように負債を残さない堅実な生き方に共感を覚えます。10年後、景気が今より良くなっているか、悪くなっているかは誰にもはっきりしたことはわかりませんが、少子高齢化ということを考えると、私は途中は団塊退職、団塊ジュニアの消費で潤うものの、それを経過すると、北京オリンピックもおわり、上海万博の投資も一巡し、日本がそう景気がよいとは思えないので、ネガティブ・シナリオです。

さて、10年後の予測も含めて引き続きご意見をお願いいたします。

木村佳子
株式評論家　ファイナンシャルプランナー


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