イー・ウーマン関口和一さんｉPodやHDD録画機へ補償金をかけることに賛成？

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会議番号:2456

ｉPodやHDD録画機へ補償金をかけることに賛成？

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【開催期間】
2008年05月26日より
2008年05月30日まで

円卓会議とは

このテーマの議長

関口和一　日本経済新聞編集委員

皆さん、こんにちは。日経の関口です。また1週間よろしくお願いします。さて今回のテーマは「私的録音�……

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1日目の円卓会議の議論は...

皆さん、こんにちは。日経の関口です。また1週間よろしくお願いします。

さて今回のテーマは「私的録音録画補償金」です。といっても、ピンとこない方も多いかもしれません。実はMD（ミニディスク）やCD-Rなど、デジタルの記録媒体や機器には現在も著作権者へ支払う補償金というものが課されています。品質が劣化しないデジタルの記録装置が普及すると、CDなどの販売が落ち込んでしまうという理由から、1993年に導入されたものです。

この制度に新たに携帯音楽プレーヤーやハードディスク（HDD）内蔵のDVDレコーダーを加えようという動きが今進んでいるのです。

なぜiPodやHDD内蔵DVDレコーダーを対象にするかというと、この制度が導入された時にはハードディスクやフラッシュメモリーに音楽や映像を記録する装置がなかったからです。法律的には「MDやCD-Rなど専用の記録媒体とそれを使って録音や録画をする機器」と書かれているため、iPodやHDD内蔵DVDレコーダーが普及するようになっても、補償金をかけることができませんでした。

ご存じのようにMDの売り上げは落ちているので、2000年のピーク時には40億円以上あった補償金の総額は現在、28億円くらいに減少しています。そこで法律改正をして、こうした新しい機器も対象に加えて欲しいというのが権利者側の要求です。

問題は来月2日から導入が予定されている「ダビング10」との関係です。地上デジタル放送など、現在はデジタルコンテンツの複写（コピー）は1度しか認められていません。いわゆる「コピーワンス」と呼ばれるものです。しかしコピーに失敗すると、もとの録画が消えてしまったり、不便だということで、これを10回まで認めることが放送局と家電メーカーとの間で合意されました。

ところが、これに対し権利者側がHDD内蔵DVDレコーダーを補償金の対象としなければ、ダビング10は認めないと言ってきたことから、話が難しくなりました。

詳しい説明は順次して行きたいと思いますが、現在のところは権利者側とメーカー側との意見が対立しており、このままだと北京オリンピックを前に、せっかくのダビング10の制度も始まりません。

さて、皆さんはこの問題をどう解決すべきだと思いますか。権利者の言うとおり、補償金をかければ、その分、製品の値段も上がるわけですが、皆さんは補償金をかけるのに賛成ですか、それとも反対ですか。少し難しいテーマですが、たくさんの方のご意見をお待ちしています。

関口和一
日本経済新聞編集委員


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