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今週のテーマ会議番号:2569
金融機関だけが税金で救済されるのは、不公平?
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5日目/5日間
働く人の円卓会議
3位
【開催期間】
2008年10月20日より
2008年10月24日まで
円卓会議とは

野村修也
プロフィール
このテーマの議長
野村修也 中央大学法科大学院教授、弁護士
円卓会議議長一覧
今週1週間、貴重なご意見を本当にありがとうございました。 かつて我が国で、初めて民間金融機関である……
議長コメントを全文読む
4日目までに届いている投稿から...
月曜:1日目(テーマの背景) 火曜:2日目 水曜:3日目 木曜:4日目 金曜:5日目(リポート完成)
yes 専門家を監督するのは専門家? (non蒼papa・千葉県・パートナー有・48歳)
金融庁については、野村教授が活躍されているということしか存じ上げないのですが(笑)、問題があるとすれば、専門家を集めすぎている感があるという点です。法曹、会計や統計などの専門家は必要ですが、もっと素人(金融機関の利用者)の意見を集約するために、テーマをわかりやすく提示したうえで議論を活性化してはどうかと思います。審議会のメンバーにするとか。何がわからないのか、どこがおかしいと感じるのかなど、素朴な直感の中にこそ”姿勢を正すヒント”が宿っているかもしれません。

yes 金融不安は分かるけど (らいらっくパートナー無・)
金融機関の危機を税金で救わなくてはならない必要性はわかります。一般企業より、経済に与える影響や社会不安を与えるので……でも金融機関は自分たちで何とかしようという努力をしているとは思えない。一般企業より高い給与をもらい、昇進の望めない幹部は天下りし……なので、やはり不公平だと思わざるを得ません。

yes 手数料無料&営業時間延長 (ampemi・愛知県・パートナー無・50歳)
税金を注入する以上、経営者、行員および監督省庁の役人には責任をとってもらいたい。常識以上の高額な給与取得者からは給与返還を希望。今後営業を続ける上では、サービス向上に努めてもらいたい。ATM機導入時にもどり、手数料無料を希望。営業時間延長は営業努力として目に見える改善策ではないでしょうか。接客業でもあるはずの銀行、行員さんからは、お客様の為に……。という姿勢が感じられますが、経営者側からは、サービスを感じる政策の打ち出しが少ないのが残念です。

yes 義務と責任 (マザーリン・兵庫県・パートナー有・49歳)
地域にもっと開かれた存在として貢献して欲しい。例えば一人暮らしの高齢者の家を定期的に訪問したり、放課後の児童の安全パトロール、不審者のパトロール等は外交員に責任を持ってもらいます。ボランティアとして養護施設や高齢者のデイサービスをするのもいいと思います。災害時には組織的に住民の安全確保をする。避難施設として建物を供給できる様にする。ゆりかごから墓場までの如く深く関われる企業であって欲しい。

yes 様々に「のし」つけて返済 (オッタム・愛知県・パートナー有・40歳)
日本で貸し渋りが盛んに槍玉に挙げられていた頃、金融機関が企業に「資金を差し上げる」制度が時限立法か何かでつくられたと記憶しています(公益信託?)。当時は実もフタモないスキームだと思いましたが、案外いい考え方のような気がしてきました。注入された公的資金の返済に加えて、何らかの資金提供の義務を課すのです。今ならCO2削減資金とか。優先株の買戻し等よりもその方が前向きではないでしょうか。
5日目の円卓会議の議論は...
月曜:1日目(テーマの背景) 火曜:2日目 水曜:3日目 木曜:4日目 金曜:5日目(リポート完成)
時代の変化でしょうか
今週1週間、貴重なご意見を本当にありがとうございました。

かつて我が国で、初めて民間金融機関である住宅金融専門会社(いわゆる住専)に税金が投入された際、国民の多くは、監督官庁だった大蔵省(当時)の監督責任を糾弾しました。これに端を発した金融行政に対する不信感は、ついに大蔵省(当時)を解体させて、財政当局(後の財務省)と金融監督当局(後の金融庁)とを分離させるきっかけを作りました。

当時は、護送船団行政といって、大蔵省(当時)がすべての金融機関の経営を牛耳っているような面があり、金融機関の自主性はあまり尊重されていなかったので、責任の矛先が大蔵省(当時)に向かったのは、至極当然のことだったかもしれません。それに対し、今回の円卓会議では、どちらかと言えば、金融庁よりも、税金の注入を受ける金融機関への厳しい注文が寄せられました。護送船団行政からの脱却と、過去の税金注入の経験が、若干の「時代の変化」をもたらしたのかもしれません。

さて、本日寄せられた皆さんからの投稿も、傾聴に値するものばかりでした。

一つ一つは取り上げませんが、税金の注入を受ける金融機関の方々には、昨日の投稿ともども、しっかりとその重みを感じ取っていただきたいと思います。「自分たちは特別な存在なのだから、税金で救済されるのは当たり前」と思うのではなく、「国民の血税で救済してもらう以上、必ずやその恩に報いなければならない」といった姿勢を持ち続けていただくことが、何より大切なのではないでしょうか。
これから新・金融機能強化法によって税金の注入を受ける銀行はもちろんのこと、不良債権処理のために、かつて莫大な税金の注入を受けた大手金融機関の方々にも、今一度、このことを考え直していただきたいものです。

今日でこの円卓会議はいったん閉じますが、(non蒼papa)さんの投稿にありますように、専門家任せにするのではなく、日ごろからみんなで金融のことを語ることが大切なのではないでしょうか。今回寄せられた投稿は、いずれもレベルが高く、専門家を凌ぐ迫力がありました。これをきっかけに、もっと多くの方々が、金融のことに関心を持っていただければ有難いなと思います。

何といっても金融は、私たちの経済活動に栄養を送り続ける「血液の流れ」なのですから、詰まらせることのないように、日常的な健康管理を大切にしたいものです。その意味では、主治医の「金融庁」にも、なお一層の努力をお願いしたいと思います。

では、またいつかこの円卓会議でお目にかかりましょう。

野村修也
中央大学法科大学院教授、弁護士
野村修也


関連参考情報
■ 「会社を敵対的に乗っ取るのは悪い事だと思いますか?」
野村修也議長、過去の「働く人の円卓会議」
■ 「郵便局は、民営化して良くなったと思いますか?」
政府の郵政民営化委員をつとめる野村修也が聞く!
■ 「銀行への公的資金注入、支持しますか?」
2003年5月、政府はりそな銀行への公的資金の投入を決定
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