| 車椅子ユーザーとして、仕事以外の時間帯も考えてみる |
自分が車椅子ユーザーになったとき、通勤やオフィスまでは想像できても、アフターファイブとなると、もう考えることすらできない!! というのが、みなさんの本音かもしれませんね。
健康な状態で生活しているとき、いつも行っているお店が、アクセシブルか、なんて、普段は考えたこともないはずです。行きつけの居酒屋は地下一階にあって、階段しかないというのが普通です。私は車椅子の友人と飲みに行く機会が多く、レストランガイドにどうしてアクセシブルかどうかの情報がないんだろうと、いつも悩んでいます。あるときは、入店時にはビルのエレベータが 使えたのでOKだったのに、8時過ぎに帰ろうとすると、動いていないのです! エレベーターはオフィスが開いている時間だけのもので、地下のお店からは、夜は階段で出入りする仕組みでした……。一緒にいた全員で、友人の電動車椅子を持ち上げましたよ。
でも、自分がいざそうなったとき、果たして、家にじっとしていられるでしょうか? 少なくとも私はイヤです。お買い物も、映画も、温泉も、バーも、レストランも、行きたいところへはしっかり行きたい。アフターファイブに、同僚と一杯やる楽しみを、失いたくありません。子育て中で夕方は無理でも、みんなでたまに外に出てのランチタイム、自分だけ一緒に行けないというのは、寂しいですよね。海外ではデパートの試着室も、しっかりユニバーサルデザインです。子連れで行くときだって便利ですよね。日本でもやっと増えてきましたが……。
働くということを支えるものは、通勤の手段であり、オフィスの環境であり、仲間の理解であり、円滑なコミュニケーションだと私は思っています。自分がどのような状態になっても、働き続ける意思があるなら、さまざまな支援を得ながら、周囲の状況を少しずつ変えていけたら、と思います。
みなさんも、今回の議論をきっかけに、周囲を見回してみてくださいね。ふだん通う駅で、行きつけのお店で、ここ、ベビーカー通れるかな? トイレ大丈夫かな? と、いう視点を持っていただくだけでも、数年後の街やオフィスは、ずいぶん変わっていると思います。参加してくださったみなさん、本当にありがとうございました。
関根 千佳 ユーディット代表取締役社長 |
 |
|